マネックス証券は大手国内ネット証券会社の中でも、米国株と中国株の取扱数が多い証券会社です。口座開設数も多く、IPO投資もできることから開設を検討している方も多いでしょう。
しかし、「マネックス証券の実際の評判が知りたい」「マネックス証券ってどんな人におすすめ?」などの疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
そこで本記事では、マネックス証券の特徴や口座開設を行うメリット・デメリット、注意点を解説します。また、マネックス証券の実際の口コミや評判、口座開設の流れについても解説しているため、検討している方はぜひ参考にしてみてください。
マネックス証券の特徴
口座開設数 | 約190万口座(2022年1月時点) |
米国株式取扱銘柄数 | 約4,000銘柄(2022年1月時点) |
IPO取扱銘柄数 | 約65社(2022年1月時点) |
最低取引額 | 約10,000円 |
対応サービス | 投信・積立・債券・FX・暗号資産・金・プラチナ・NISA・iDeCo |
マネックス証券は米国株と中国株を合わせて、合計6,000銘柄以上を取り扱っている大手国内ネット証券会社です。口座開設数は2022年1月時点で190万口座を超えており、国内証券会社では、SBI証券・楽天証券に続く3位の口座開設者数を誇ります。
マネックス証券は米国株に関して力を入れており、米国株に特化した情報ツールが充実しているため、細かい分析から最新情報まで確認可能です。
米国株以外もさまざまなサービスを提供しており、完全公平なIPO抽選や人気アナリストによる情報公開、専用コールセンターによるサポートなど、初めて投資にチャレンジする方でも安心して取引できるでしょう。
メリット
マネックス証券で口座開設するメリットは、以下の5つです。
米国株の取り扱いが豊富
マネックス証券は4,000以上の米国株銘柄を取り扱っており、各種サービスが充実している点がメリットです。他の国内大手ネット証券会社では、2,000〜3,000銘柄しか取り扱っていませんが、マネックス証券では倍以上の米国株の中から取引を始められます。
また、マネックス証券で米国株を購入する場合、約定代金の0.495%(最大22米ドル)が手数料となるため、実質無料で取引が可能です。
さらに、特定の米国株9種類の買付手数料は全額キャッシュバックされます。
スプレッドに関しては、買付時:0銭・売却時:25銭となるため、非常に狭くほとんどコストが必要ありません。注文可能時間に制限がないため24時間取引でき、注文の有効期限は最長90日となります。指値や成行などの注文方法はもちろんのこと、他社にはないOCO注文やトレールストップ注文など、さまざまな種類が用意されています。
そのため、米国株の購入を考えている場合は、マネックス証券で買付を行うと良いでしょう。
完全平等なIPO抽選
マネックス証券では、完全平等なIPO抽選を実施しているため、IPOの購入が初めての方でも安心です。マネックス証券のIPO抽選ルールは「一人一票の抽選方式」になります。
国内大手ネット証券会社の多くが、これまでの株式購入金額数や独自のポイントを活用することで、優先的にIPO抽選が実施されるものでした。しかし、マネックス証券では前述したような外的要因が発生しないため、完全平等にIPO抽選が行われます。
例年のマネックス証券IPO取扱数は50〜60件とある程度の数を揃えているため、IPO投資初回から当選する可能性もあるでしょう。
また、マネックス証券ではIPO抽選に当選した後、キャンセルしたとしてもペナルティが発生しません。SMBCなどは当選後にキャンセルすると、一定期間IPO抽選に参加できなくなるなどのペナルティが存在します。
マネックス証券は購入する可能性が低い銘柄に関しても、積極的に抽選へ参加可能です。
高機能取引ツールを無料提供
マネックス証券では、取引の役に立つ高機能取引ツールを無料提供しています。利用できるツールは以下の通りです。
- マネックストレーダー
- 銘柄スカウター
- MONEX VISION(マネックスビジョン)
- ferci(フェルシー)
上記取引ツールの中でも「銘柄スカウター」は非常に人気があります。銘柄スカウターでは、過去10期分の業績推移を自動でグラフ化し、セグメント別の売上・利益推移を一目で確認できます。
また、銘柄ごとに他社との比較が可能です。米国株や中国株の詳細も確認でき、PCだけではなくスマートフォンからも閲覧できます。銘柄スカウターに搭載されている全ての機能は無料で利用可能です。マネックス証券以外の証券口座を利用している方にも、おすすめできる高性能ツールです。
NISAの売買手数料が無料
マネックス証券はNISAの売買手数料が無料になるサービスを提供しています。国内株式だけではなく、マネックス証券が取り扱っている投資信託やジュニアNISA・外国株(米国・中国)も無料となります。
また、マネックス証券でNISAを購入した場合、利益へかかる税率が非課税対象になるだけではなく、マネックスポイントを同時に貯められます。
マネックスポイントとは、マネックス証券が提供している各種特典と交換できるポイントサービスです。マネックスポイントは、Amazonギフト券やANAマイルと交換できます。
NISAを積極的に利用している場合は、非常に嬉しいサービスと言えるでしょう。ただし、売買手数料はキャッシュバックされるため、売買実行時はコストがかかるため、あらかじめ注意が必要です。
各種情報配信が充実している
マネックス証券では、各種アナリストが独自に発表している情報が充実しています。提供・確認できる情報は以下の通りです。
マネクリ | 国内外の各種アナリストによる投資メディア |
モーニングスター | 日本の株式に特化した、さまざまなニュースを配信(株式新聞) |
日経QUICKニュース | 日本の株式に特化した、さまざまなニュースを配信 |
会社四季報(国内) | 会社の特色や株価などをまとめた雑誌 |
決算&業績予想(国内) | 取扱銘柄の決算時の企業業績予想 |
Market Pick Up | 米国株・中国株に特化したニュース・レポート |
バロンズ拾い読み | 米国市場のみに特化したニュース・レポート |
J.P.モルガン・アナリストレポート | JPモルガン氏が機関投資家向けに提供している海外のレポート |
専属人気アナリストによる各種レポート | 広木隆氏、金山敏之氏のレポート |
マネックスメルマガ | 平日に毎日配信されているマネックス証券提供のメールマガジン |
マネックス証券オンラインセミナー | 初心から中級者まで学べる、オンライン専用のセミナー |
これら11種類の情報は、マネックス証券の総合口座を開設していれば、いつでも確認可能です。配信されている情報は基本的にマネックス証券のスマホアプリ・PCから確認できます。
全て無料で配信されているため、投資関連の情報を集めている方にとっても嬉しいサービスと言えるでしょう。
デメリット・注意点
マネックス証券で口座開設するデメリット・注意点は、以下の3点です。
米国株と中国株以外の外国株式はなし
マネックス証券では、米国株と中国株の取扱数が多い反面、外国株式は2種類以外存在しません。他の国内大手ネット証券では、ロシアや韓国・マレーシアなどの外国株を取り扱っているケースが多いです。米国株と中国株以外の株式で取引を行いたい場合は、デメリットと言えるでしょう。
国内の手数料は高めに設定されている
マネックス証券の国内株に設定されている売買手数料は、他の国内大手ネット証券会社に比べると割高に設定されています。例えば、SBI証券の場合、1日100万円以下の取引であれば、売買手数料が無料のサービスを提供しています。一方、マネックス証券では10万円以下の取引でも手数料は必ず発生するため、コストをかけたくない方にとってはデメリットと言えるでしょう。
マネックス証券に設定されている、国内株に対する売買手数料は以下の通りです。
1注文の約定金額 | 手数料 |
10万円以下 | 110円 |
10万円~20万円 | 198円 |
20万円~30万円 | 275円 |
30万円〜40万円 | 385円 |
40万円~50万円 | 495円 |
50万円~100万円 | 1,100円(成行注文) 1,650円(指値注文) |
100万円以上 | 約定代金の0.11%(成行注文) 約定代金の0.165%(指値注文) |
50万円以上の取引を実施する場合は、比較的高めの手数料が発生してしまうため、あらかじめ注意が必要です。上記は、1注文ごとの手数料となるため、1日に何度も取引を実施する方にとっては、痛い出費と言えるでしょう。
また、マネックス証券では1注文ごとではなく「一日定額手数料コース」も存在します。一日定額手数料コースの手数料詳細は、以下の通りです。
一日の約定金額合計 | 手数料合計 |
約定100万円以下 | 550円 |
100万円以上(300万円ごとに追加発生) | 2,750円 |
一日に何度もマネックス証券で取引を実施する場合は、一日定額手数料コースの利用がおすすめです。ただし、上記金額でも他のネット証券に比べると手数料は高めです。
マネックス証券は外国株の売買手数料削減に力を入れているため、国内株だけの取引を考えている方には、メリットが感じられない可能性が高いです。
銘柄スカウターは利用条件がある
マネックス証券が提供する銘柄スカウターは、非常に利便性の高い取引ツールです。無料で利用可能なことから、メインが別の証券会社でも利用しているユーザーは多いです。
しかし、米国株と中国株に銘柄スカウターを利用する際は、利用条件を満たす必要があります。利用条件は以下の通りです。
- 営業日の米国株・中国株・外国株取引口座の預り金(円貨・外貨の合計)の合計評価額が日本円換算で5万円以上
- 前営業日時点で過去1年以内(暦日)に1回以上の米国株または中国株のお取引
- 前営業日時点で外国株取引口座の口座開設から6ヶ月以内(暦日)
上記条件を満たしている場合は銘柄スカウターの「プロフェッショナル機能」が解放されるため、全ての機能を利用可能です。しかし、条件を満たしていないユーザーは機能制限がある「ノーマル機能」しか利用できません。
そのため、米国株や中国株で銘柄スカウターの利用を考えていた場合は、あらかじめ注意が必要でしょう。
マネックス証券の評判・口コミ
良い評判・口コミ
マネックス証券の評判・口コミは、システムの使いやすさや管理画面の見やすさに関する内容が多い印象です。特に銘柄カウンターに関しては、マネックス証券をメインにしていない方も多く利用しています。
ファンダメンタル分析時や個別株に関する細かい情報を確認する際に、銘柄スカウターを活用可能です。一部機能に制限はありますが、全て無料で利用できます。
悪い評判・口コミ
マネックス証券の悪い評判は、提供している米国アプリが使いづらいといった口コミが多いです。口コミの中には国内売買手数料の高さを非難しているユーザーも存在しました。
また、スマートフォンアプリに関しては、ラグが多くスムーズに利用できずにストレスを抱えているケースも多く見られました。
銘柄カウンター以外の取引ツールは、全体的な評価が低い状態です。外国株に関しては手厚いサービスを提供しているマネックス証券ですが、国内株にはあまり力を入れていません。あくまでも外国株取引がメインの場合は、おすすめできるネット証券会社と言えるでしょう。
最新のキャンペーン情報
マネックス証券が2022年1月時点で開催しているキャンペーンは、以下の通りです。
- マネックスビットコイン W応援キャンペーン
- 米国株デビュー応援がキャッシュバック期間延長&上限なしキャンペーン
- 2022新春!米国投信つみたて新規&増額キャンペーン
- 200万口座突破記念キャンペーン
- 【新生銀行のお客様限定】地球にやさしく ペーパーレスキャンペーン
- 「金・プラチナ・銀」デビュー応援キャンペーン
- 「iシェアーズ」中国関連ETF買付手数料を実質無料に!
マネックス証券が開催しているキャンペーンは、米国株に関連する内容が多いです。特に「米国株デビュー応援がキャッシュバック期間延長&上限なしキャンペーン」は、米国株で取引を行う方全員にお得な内容です。
キャンペーン期間中に外国株取引口座への初回入金を行った場合、その日から40日間の米国株取引手数料(税抜)が全額キャッシュバックされます。
そのため、米国株を実質手数料無料で取引可能になるため、投資初心者からベテランまで、非常にお得なキャンペーンと言えるでしょう。
口座開設の流れ
マネックス証券で口座開設を実施する流れは、以下の通りです。
- マネックス証券公式HPから申し込みを行う
- 個人情報を入力する
- 本人確認書類を提出する
- 審査
- 口座開設完了
マネックス証券では「ネット申し込み」と「郵送申し込み」の2種類が存在します。この記事では、ネット申し込みの流れを解説します。
マネックス証券公式HPから申し込みを行う
マネックス証券の口座を開設するためには、公式HPから「今すぐ口座開設」を選択することで、入力フォームへと遷移します。
メールアドレスの入力が求められるため、登録後メールアドレス宛にマネックス証券からメールが届きます。
個人情報を入力する
登録したメールアドレス宛に「口座開設お申込み手続きのご案内」が届いた後は、記載されているURLをクリックして、個人情報の入力を行いましょう。必要な情報は名前や電話番号・住所など、一般的な内容となるため、5分程度で完了するでしょう。
本人確認書類を提出する
個人情報の入力が完了した後は、本人確認書類の提出を行います。ネット申し込みを実施する場合、顔写真付きの本人確認書類とマイナンバーカードがあれば、スムーズに進められます。
また、顔写真付き本人確認書類は、以下の内いずれか一つで問題ありません。
- マイナンバーカード
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- 日本国が発行するパスポート(※2)
- 在留カード
- 特別永住者証明書
- 住民基本台帳カード
- 各種福祉手帳
顔写真付き本人確認書類が手元にない場合は、以下の内いずれか二つ提出すれば問題ありません。
- 住民票の写し
- 住民票の記載事項証明補
- 印鑑登録証明書
- 各種健康保険証
- 各種年金手帳
- 各種児童扶養手当証書
- 医療受給者証
- 医療手帳
マイナンバーカードは通知カードだけでは1点と見なされません。さらに、提出する本人確認書類は、マネックス証券に届いた時点で有効期限が切れていると、提出が認められませんので、あらかじめ注意しましょう。
審査
本人確認書類の提出が完了した後は、三菱UFJ銀行の三菱UFJダイレクトにログインして認証しましょう。三菱UFJダイレクトの情報があるユーザーのみで問題ありません。
ここまでの手続きが完了すると、マネックス証券側で審査が実行されます。審査自体は1〜5営業日程度で完了するため、審査終了の連絡を待ちましょう。
口座開設完了
審査が無事完了した後、マネックス証券から「証券総合取引口座開設完了のお知らせ」が届きます。このメールの中に、ログインに必要なユーザーIDとPWが記載されているため、忘れずに確認しましょう。
また、郵送申し込みにて対応した方も「証券総合取引口座開設完了のお知らせ」で審査結果が届くため、見逃さずに確認が必要です。
マネックス証券に関するよくある質問
続いては、マネックス証券に関する以下のよくある質問を回答します。
マネックス証券はどんな人におすすめ?
マネックス証券は以下のような方におすすめです。
- 米国株や中国株に投資を考えている人
- IPO投資やETF投資を考えている人
- 高性能な取引ツールを無料で利用したい人
マネックス証券は米国株と中国株の取扱銘柄数が非常に多いため、気になる銘柄に投資が可能です。特に米国株に関しては、サービスに力を入れています。米国株デビュー応援キャンペーンで最大3万円のキャッシュバックや米国ETF買付実質無料、買付時は米国株為替手数料無料など、米国株に特化したサービスが豊富に存在します。
米国株は一株単位で取引を始められるため、投資初心者の敷居が低い金融商品です。
また、マネックス証券は他にはない高性能取引ツールを4種類も無料提供しています。中でも銘柄スカウターは、ファンダメンタル分析時に利用すると解析がスムーズです。過去10期分の業績推移をグラフで確認できるため、調査したい企業が複数のビジネスを行っていても、セグメントごとに状況を把握できます。
プロトレーダーでも十分活用できる高性能ツールを無料で提供しているため、マネックス証券以外をメインにしている方にもおすすめです。
取り扱いのある金融商品は何?
マネックス証券で取扱のある金融商品は、以下の通りです。
- 株式(現物取引)
- 外国株
- 信用取引
- IPO/公募・売出株式(PO)
- 貸株サービス
- ETF/ETN
- J-REIT
- 投資信託
- 投信つみたて
- 外貨建てMMF
- 債券
- FX PULS(外国為替証拠金取引)
- 暗号資産CFD(暗号資産関連店頭デリバティブ取引)
- 先物・オプション
- マネックス・ゴールド(金・プラチナ取引)
- 純金つみたて
- マネックスアドバイザー
- 投資一任型のON COMPASS
合計18種類の金融商品を取り扱っているため、自身の取引スタイルに合わせて選択が可能です。メインの株式投資はもちろんのこと、NISAにも対応しているため資産運用の手段としても活用できます。
また、暗号資産やFXも対応しているため、株式取引に疲れた場合は、別の金融商品でトレードを楽しめるでしょう。
取引可能な時間帯は?
マネックス証券の取引可能時間は、3種類に分かれています。具体的な時間は以下の通りです。
日本時間 | 現地時間 | |
プレ・マーケット | 夏時間 21:00 – 22:30/冬時間 22:00 – 23:30 | 8:00 – 9:30 |
立会時間 | 夏時間 22:30 – 翌5:00/冬時間 23:30 – 翌6:00 | 9:30 – 16:00 |
アフター・マーケット | 夏時間 22:30 – 翌5:00/冬時間 23:30 – 翌6:00 | 16:00 – 20:00 |
現物取引に関しては、16:00〜17:00を除く08:20〜23:59まで取引を行えます。深夜まで取引ができるため、日中仕事や用事で取引できない方でも安心です。
まとめ:米国株の取引がメインならマネックス証券の口座開設を!
以上、マネックス証券の特徴や口座開設を行うメリット・デメリット、注意点を解説しました。
マネックス証券は米国株と中国株の取扱数が多く、関連サービスも豊富に揃っています。外国株の手数料は実質無料になるケースが多いため、無駄なコストを支払うことなく取引を進めることが可能です。
また、NISAやIPOなど、幅広い金融商品を取り扱っています。IPOに関しては完全平等に抽選が行われるため、初めて抽選に参加する方でも当選を狙えます。
ただし、国内の売買手数料は競合他社に比べると高めに設定されているため、あらかじめ注意が必要です。海外株に特化したサービスを展開しているため、米国や中国株に興味がある方は、ぜひマネックス証券で取引を始めてみましょう。