SFCとは、ANAのプレミアムメンバーとして会員特典を利用できる「Super Flyers Card(スーパーフライヤーズカード)」の略称です。SFCを手に入れるために活動することを「SFC修行」といい、ANAの上級会員になるとどのような特典があるのか、どうすればSFCをもらえるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
本記事ではSFC修行をするときにおすすめルートや、ANA上級会員になるメリット、SFC修行をする際の注意点などについて解説します。会員特典を利用して旅行を楽しみたい、上級会員のステータスを体験したいという方は、ぜひご覧ください。
SFC修行とは?
SFC修行とは、ANAの上級会員であるプレミアムメンバーになるために活動することです。飛行機に搭乗したときに付与される「プレミアムポイント(PP)」を一定数貯めるとプレミアムメンバーになれます。
PP数によるANAマイレージのステータスは次の表の通りです。
プレミアムポイント(PP) | ステータス |
0~3万PP | 一般会員 |
3万PP~4万9,999PP | ブロンズ会員(BRZ) |
5万~9万9,999PP | プラチナ会員(PLT) |
10万PP | ダイヤモンド会員(DIA) |
SFCを利用できるのはプラチナ会員以上なので、SFC修行を達成するには5万PP以上集めなくてはいけません。
5万PPを達成する方法は、次の2つです。
- 飛行機の搭乗分で5万PPを達成
- 飛行機の搭乗分3万PP+7つのライフソリューションサービスを利用+決済額400万円以上の達成
1つが飛行機の搭乗分だけで合計5万PPを獲得する方法です。アジア・オセアニアの中距離区間を4回フライトする、または羽田から那覇のように国内の長距離区間を20回ほど往復すると達成できます。
もう1つが飛行機の搭乗分で3万PPを貯め、残りをサービスの利用とANAカードで400万円以上使って達成する方法です。羽田・那覇を11回ほど往復すると3万PPを貯められます。さらに「ANAのふるさと納税」や「ANAの保険」などANAが提供する12サービスの中から7つ利用し、カード決済分も合わせると2万PPを獲得できます。
SFC獲得にかかる費用は、搭乗時期やプランによって差はありますが40万円~50万円程度といわれています。
【国際線】 SFC修行のおすすめルート
ここでは、国際線を利用してSFC修行を行う場合のおすすめルートを紹介します。
SFC修行の国際線のおすすめルートは次の3つです。
- 沖縄を経由してシンガポールやクアラルンプール、シドニーを2往復する
- スターアライアンス一周航空券を利用して世界各地を周る
- 羽田からシンガポールやクアラルンプール、シドニーまでを日程を分けて行く
それぞれ、どのようなルートで周るのか詳しくお伝えします。
沖縄を経由してシンガポールやクアラルンプール、シドニーを2往復する
1つ目が、那覇を経由してシンガポールやクアラルンプール、シドニーを2往復するルートです。
例えば、羽田→那覇→シンガポール→羽田→那覇→シンガポール→羽田→那覇→羽田といったように、海外に直行せず沖縄を経由する方法です。
ポイント倍率が2倍となる中距離のシンガポールやクアラルンプール、シドニーを選び、那覇を経由することで国内分のポイントも獲得できます。このときシンガポール→羽田→シンガポールといったように、海外の空港を発着場所とする海外発行すると、航空券の費用を安く抑えられます。
往路と復路で羽田と那覇間をプレミアムエコノミーまたはビジネスを利用すると合計で2万5,00PPを獲得でき、これをもう一度繰り返せば5万PPを達成できます。
スターアライアンス一周航空券を利用して世界各地を周る
2つ目が、「スターアライアンス一周航空券」を利用する方法です。スターアライアンス一周航空券は、例えば成田→ニューヨーク→フランクフルト→シンガポール→成田のように、世界を横断するルートを通ります。
ファーストクラスを利用すれば、SFCの達成条件である5万PPを獲得できます。各国を渡り歩いてそれぞれの空港を見て回るのも1つの楽しみです。
このとき注意すべきなのが、SFCを獲得するにはANAのグループ便で2万5,000PP分を取得しなければならないことです。そのため、フライトスケジュールと調整してプランを組んでください。また、現地での24時間以上の滞在が最低2回は必要なため、余裕を持ってスケジュールを立てましょう。
羽田からシンガポールやクアラルンプール、シドニーまでを日程を分けて行く
3つ目が、羽田から中距離区間のシンガポールやクアラルンプール、シドニーとの往復を分けて行うやり方です。1つ目の方法のように羽田から那覇を経由して海外を往復するのは体力的に厳しい、観光もゆっくり楽しみたいという方もいらっしゃるでしょう。
あせらずSFC修行を達成したい方は、日程を分けてそれぞれの国を1往復するのがおすすめです。別日に実施することで無理なく予定を組め、短期間のスケジュールで行えるのがメリットです。
【国内線】SFC修行のおすすめルート
国内線を利用してSFC修行を行う場合のおすすめルートを紹介します。
SFC修行の国内線のおすすめルートは次の3つです。
- 羽田と那覇、石垣、宮古を往復する
- 別の空港に立ち寄る三角飛びをする
- プレミアムシートを利用して羽田と石垣島を往復する
それぞれのルートについて解説します。
羽田と那覇、石垣、宮古を往復する
まずは羽田と那覇または石垣や宮古を往復する方法です。国内では長距離のフライトとなるため、ポイントを貯めたいときにおすすめのルートです。このルートであれば1日に2往復も可能で、一度におよそ1万PPを獲得できる場合もあります。
別の空港に立ち寄る三角飛びをする
羽田と沖縄の単純な往復に飽きてしまった場合は、途中で北海道の千歳空港や福岡空港などに立ち寄る三角飛びをするのもおすすめです。それぞれの空港の違いや現地のグルメを楽しめ、SFC修行を継続するモチベーションにもなるでしょう。
プレミアムシートを利用して羽田と石垣島を往復する
プレミアムシートを利用して羽田と石垣島の往復、羽田と宮古島の往復をする方法もおすすめです。プレミアムシートを予約するとポイントが追加となるため、一度により多くのポイントを確保できます。
2往復するとおよそ1万4,000PPが貯まるため、これを4回繰り返せば5万PP以上獲得することが可能です。
さらにポイント2倍キャンペーンを利用すれば、より少ない回数で達成できるため、あわせて活用してみてください。
SFC修行は無駄ではない!ANA上級会員になる5つのメリット
ここからは、SFC修行をしてANAのプレミアムメンバーになるメリットについて解説します。
ANAの上級会員になるメリットは次の5つです。
- 専用のチェックインカウンターと手荷物検査場を利用できる
- 専用ラウンジを利用できる
- キャンセルが出たときに優先的に予約できる
- 手荷物を優先して受け取れる
- 手荷物許容量がプラスされる
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
専用のチェックインカウンターと手荷物検査場を利用できる
1つ目のメリットが、プレミアムメンバー専用のチェックインカウンター「ANAプレミアムチェックイン」を利用できることです。一般カウンターを通過せずに済むため、混雑時でもスムーズに手続きや検査を通過できます。
専用ラウンジを利用できる
2つ目が、プレミアムメンバー専用のANAラウンジを利用できることです。専用ラウンジではアルコールも飲み放題で、国際線のラウンジでは食事も提供されています。搭乗までの時間を快適な空間で過ごせます。
キャンセルが出たときに優先的に予約できる
3つ目が、予約時にキャンセル待ちをしているときや空港で空席待ちをしているときに、空きが出れば優先的に予約を入れてもらえることです。どうしても外せない予定があるときや、トラブルで振替が必要なときも優先的に予約できるため、いざという時に便利な特典です。
手荷物を優先して受け取れる
4つ目が、優先的に手荷物を受け取れることです。SFC会員の手荷物には「プライオリティタグ」が付けられ、他の荷物より先にレーンに流されるため、手荷物の受け取りにかかる時間を短縮できます。
手荷物許容量がプラスされる
5つ目が、機内に持ち込む手荷物の許容量が増えることです。国内線の場合、プレミアムクラスだと手荷物許容量は40kg、普通席は20kgまでですが、SFC会員はそれぞれさらに20kg多くの荷物を機内に持ち込めます。
国際線の場合、通常であれば持ち込み可能な荷物はファーストクラスは1個32kgまでの手荷物が3個まで、ビジネスクラスは1個32kgまでの手荷物が2個まで、エコノミークラスは1個23kgまでの手荷物が2個までです。
SFC会員になると、それぞれ手荷物をさらにもう1つ持ち込めます。
SFC修行を行うときの注意点
SFC修行を行うときに気を付けるべき点について解説します。
SFC修行を行う際の注意点は、次の5つです。
- 2往復する場合はカウンターでチェックインが必要
- 2往復する際にチェックインをしていれば保安検査場に再入場する必要はない
- 2往復する場合は1往復ずつ分けて予約をする
- PPの計算間違いに注意する
- SFCに切り替え可能なクレジットカードを選ぶ
それぞれの注意点について詳しく解説するので、SFC修行に興味がある方は参考にしてみてください。
2往復する場合はカウンターでチェックインが必要
1つ目は、1日に同じ区間を2往復する場合は、カウンターでチェックインをする必要があることです。通常スキップサービスを利用する場合は、保安検査場の読み取り機にタッチするだけで通過できます。
しかし、同日に複数の予約があるとエラーになってしまいます。そのため、最初にチェックインカウンターで当日分のチェックインを済ませておきましょう。
2往復する際にチェックインをしていれば保安検査場に再入場する必要はない
2つ目は、1日に2往復する場合に再び保安検査場を通る必要はないことです。
那覇空港に到着してから再度羽田行きの飛行機に搭乗する際に、カウンターでチェックインすれば再入場する必要はありません。那覇空港の到着ゲート付近にANAカウンターがあるため、空港に着いたらそのまま手続きを済ませておきましょう。
2往復する場合は1往復ずつ分けて予約をする
3つ目は、1日で2往復する際は1往復ずつ分けて予約をすることです。
同日に2往復するときは、一度に予約をまとめて取ろうとしてしまうでしょう。しかし、予約サイトで2往復分をまとめて予約するとエラーになってしまうため、1往復ずつ2回分に分けでください。
PPの計算間違いに注意する
4つ目は、PP(プレミアムポイント)の数を間違えないよう正確に計算することです。
PPの計算式は以下の通りです。
区間基本マイレージ×予約クラス・運賃種別ごとの積算率×路線倍率 |
PPの計算間違いをしてしまうと、条件を達成したつもりでもポイントが足りず、結果としてSFCを獲得できなくなってしまう恐れがあります。「ANAフライトマイル・プレミアムポイントシミュレーション」を使うと自動で計算してくれるので活用してみてください。
SFCに切り替え可能なクレジットカードを選ぶ
5つ目は、ANAカードを選ぶときにSFCに切り替えできるかどうか調べておくことです。
ANAカードでSFCの切り替えに対応していないクレジットカードは、以下の通りです。
- ANA学生カード VISA
- ANA学生カード マスター
- ANA JCBカード(学生用)
- ANA JCBカード ZERO
- ANA VISA Suicaカード
- ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)
- ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード
- ANA VISA nimocaカード
- ANAアメリカン・エキスプレス・カード
- ANA To Me CARD PASMO JCB GOLD(ソラチカゴールドカード)
これらのカードを使っている場合はSFCに切り替えができないため、SFC修行で使用するカードを選ぶときは十分注意しましょう。
お得にSFC修行を進めるにはポイントタウンがおすすめ!
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