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仕事で使うためにカーリースを検討している法人や個人事業主の方は多いでしょう。
そして、ビジネスでカーリースを利用した時に気になるのが、経費計上できるか否かという点ですよね。
結論、確かにカーリースは経費計上できます。さらに言うと、カーリースを利用している法人や個人事業主の方は、経費計上するのがおすすめです。
しかし、このような話をすると「ずるい」「せこい」といった声が聞こえてきそうですよね。
そこで本記事では、カーリースを経費計上した方が良い理由に加えて、デメリットや注意点について解説します。
カーリースの経費計上におけるメリットだけでなく、デメリットも知ったうえで利用した方がいいので、ぜひ最後までお付き合いください。
カーリースを経費で落とすデメリット!個人事業主・自営業が経費計上する際の注意点。ずるい・車のサブスクなど
まずは、個人事業主や法人がカーリースを経費計上する際のデメリットや注意点について解説します。
- 購入車とカーリースは経費計上の方法が違う
- 家事按分があると全額を経費計上できない
- 周囲から「ずるい」「せこい」と言われる恐れがある
購入車とカーリースは経費計上の方法が違う
そもそもカーリースの経費計上は、車を購入する場合と計算方法が違うので注意しましょう。
購入した車の場合「固定資産」という扱いになるため、「減価償却」にて経費計上する必要があります。
それに対してカーリースは、車の所有権がリース会社です。
そのため、個人事業主の方の固定資産にはならず、減価償却では経費処理できません。
毎月支払った金額を計算し、経費計上する必要があります。
とはいっても、計算方法は毎月のリース代の合計を出すだけなので、むしろ購入車よりも簡単です。
家事按分があると全額を経費計上できない
次に、カーリースの場合でも、家事按分(かじあんぶん)があると全額を経費計上できないので注意してください。
家事按分とは、プライベートでの使用を意味します。
カーリースの車を仕事だけでなく、プライベートでも使用している場合、その部分は経費計上できません。経費に計上できるのは、あくまでも売り上げに関わる支出に限られます。
例えば、仕事7割・プライベート3割なら、経費計上できるのはリース料金の7割です。
もし、プライベートで使った分も経費計上すると、税務調査で調査官からチェックが入る恐れがあるので注意してください。
周囲から「ずるい」「せこい」と言われる恐れがある
最後に、カーリースなどの車にかかった費用を経費計上すると、周囲から「ずるい」「せこい」などと非難される恐れがあります。
また、仕事では必要ないような高級車(ベンツやスポーツカー)をリース契約すると、「どれだけ稼いでいるんだ」と思われて妬まれる可能性があるでしょう。
とはいえ、普通乗用車などをリースして、そのコストを経費計上する分には問題ないので、このような批判に遭う心配は必要ありません。
カーリースは経費で落とせる!個人事業主におすすめの理由とメリット。経費計上など
続いては、個人事業主にカーリースがおすすめな理由について解説します。
- 経費処理が簡単
- リース料金全額を経費計上できる
- 車に関する突発的な出費がない
経費処理が簡単
まず、カーリースは車を購入する場合と違い、経費処理が簡単です。
先ほども解説しましたが、そもそも、車を購入した場合は購入年度に一括で経費計上できません。
減価償却によって何年もかけて経費計上する必要があります。当然、経費処理には手間と時間がかかります。
その点、カーリースは「月額料金×契約月数=経費処理できる金額」という簡単な計算でOKです。経費処理がとても簡単なので、手間も時間もかからずに済みます。
リース料金全額を経費計上できる
次に、カーリースなら全額を経費計上できる点もメリットの一つです。
では、一括で購入した場合とローンで購入した場合、カーリースを利用した場合の経費計上できる内容について見てみましょう。
車の入手方法 | 経費計上できる内容 |
現金一括払い | 減価償却費の範囲内で経費計上できる |
自動車ローン | 減価償却費+利息が経費計上できる |
カーリース | カーリースの料金を100%経費計上できる |
このように、購入した場合は減価償却費の範囲でしか経費計上できません。
自動車ローンを利用して車を購入した場合は、減価償却費に加えて利息分が経費計上の対象です。
それに対して、カーリースは毎月の費用を全額経費として計上できます。経費として落とせる金額は格段に多くなるので、かなりお得に車を手に入れられます。
ただし、前述の通り家事按分があると、全額を経費計上できないので注意してください。
車に関する突発的な出費がない
カーリースなら車の維持費が一定で、予期せぬ出費がないのも魅力です。
車は、使っている途中に故障などによる突発的なメンテナンス費用がかかるケースがあります。
当然、購入した車でもメンテナンス費用は経費計上できますが、急な出来事なので事前に金額などを知ることはできません。
しかし、カーリースは車検やメンテナンス費用が月額料金に含まれています。そのため、突然の出費によって経費が増える心配がありません。
また、必要な費用が一定なので、年初めに車にかかる経費がいくらになるのか、管理しやすいという点も大きなメリットです。
経費処理できない?いくらまで?個人事業主が経費で落とせる車とは?
続いては、同じカーリースであっても経費計上できる車とできない車があるので、その点について解説します。
- 少しでも仕事で使っていれば経費計上できる
- プライベートのみの使用は経費計上が不可
少しでも仕事で使っていれば経費計上できる
前述の通り、カーリースで経費計上できるのは、仕事で使っている部分だけです。
言い換えると、少しでも仕事で使っているなら経費計上できます。
もし、仕事1割・プライベート9割なら、経費計上できるのは月額料金の1割となります。
プライベートのみの使用は経費計上が不可
もし、あなたが個人事業主であっても、カーリース契約している車をプライベートでしか使っていないなら、その費用は1円も経費計上できません。
何度もお伝えしている通り、あくまで経費計上は仕事で使った部分しかできません。
カーリースを100%プライベート用として使っている場合は、経費計上できないので注意してください。
もし、バレないと思って経費計上すると、脱税行為と判断されて追徴課税となる恐れがあります。
全額経費OK!おすすめのカーリース
最後は、全額を経費計上するのにおすすめのカーリースを4つご紹介します。
- 定額カルモくん
- KINTO
- ニコノリ
- MOTAカーリース
定額カルモくん
画像:定額カルモくん
「定額カルモくん」は、頭金やボーナス払いなしで月額1万2,820円~という安さを誇る
カーリースです。
オプションとして「メンテナンスパック」が用意されており、これを付ければ車検費用のほとんどを月額料金に含められます。
車検などが料金に含まれていれば、経費計上がとても簡単になるのでおすすめです。
月額料金/ボーナス払い | 12,820円~/ボーナス払い不可 |
月額料金に含まれる費用 | 自賠責保険料・自動車税・重量税・環境性能割・登録費用・その他諸費用・仲介手数料・お客様サポート料 |
残価清算 | なし |
リース期間 | 1年~11年(1年単位) |
メンテナンス | オプションのメンテナンスパックあり |
走行距離制限 | 1,500km/月 |
任意保険 | なし |
途中解約 | 不可 |
KINTO
画像:KINTO
「KINTO」は、任意保険やメンテナンス費用が月額料金に含まれているカーリースです。
車にかかる諸費用が含まれた料金となっているため、経費計上が楽にできます。
KINTOは、トヨタ車の車を専門に扱うカーリースなので「プリウス」や「ヤリスクロス」などの人気車種に乗りたい方は検討してみると良いでしょう。
ちなみに、アルファードやヴェルファイアといった憧れの高級車も取り扱っています。
月額料金/ボーナス払い | 14,740円~/ボーナス払い可 |
月額料金に含まれる費用 | 車両代金・自動車税・自動車保険(自賠責保険・任意保険)・車検・メンテナンス・消耗品・故障修理・代車・登録時諸費用 |
残価清算 | なし(走行距離または車両の状態によっては清算あり) |
リース期間 | 3年・5年・7年 |
メンテナンス | 基本料金に含む |
走行距離制限 | 1,500km/月 |
任意保険 | 月額料金に含む |
途中解約 | 可(※解約金フリープラン) |
ニコノリ
画像:ニコノリ
「ニコノリ」は、新車だけでなく中古車も取り扱う珍しいカーリース会社です。
そもそも個人事業主は、カーリースの費用が経費計上できるとはいえ、コストがかかることに変わりありません。
それなら、「ニコノリで安く中古車を手に入れる」という経費削減の手段を検討するのも良いでしょう。
また、料金には車検や保険、メンテナンスなどの費用が含まれており、経費計上が楽にできるのもおすすめポイントの一つです。
月額料金/ボーナス払い | 5,500円~/ボーナス払い可 |
月額料金に含まれる費用 | 車両代金・税金・保険・車検・点検・メンテナンス・割引サービス・保証 |
残価清算 | オープンエンド契約の場合はあり |
リース期間 | 1年~9年の範囲で設定可能 |
メンテナンス | オプションのメンテナンスパックあり |
走行距離制限 | 1,000km/月(ライフスタイルに合わせて相談も可能) |
任意保険 | 別途でリースカー専用の自動車保険に加入が可能 |
途中解約 | 不可 |
MOTAカーリース
画像:MOTAカーリース
「MOTAカーリース」は、契約満了を迎えると追加料金なしで車両が貰えるサービスを提供しているカーリース会社です。
他社でも、オプションとして追加料金を支払えば、契約満了後に自分の車になるサービスはあります。
しかし、MOTAカーリースのように、オプションの加入なしで契約満了と同時にリース車両をそのまま自分の車にできるリース会社はほとんどありません。
追加料金も必要ないので、いつか自分の車を持ちたいと考える法人や個人事業主の方にはおすすめです。
月額料金/ボーナス払い | 12,430円~/ボーナス払い可 |
月額料金に含まれる費用 | 車両代金・環境性能割・新車登録手数料・自動車税・重量税・自賠責保険料・消費税 |
残価清算 | なし |
リース期間 | 7年・9年・11年 |
メンテナンス | 車検・オイル交換の無料クーポン付き |
走行距離制限 | なし |
任意保険 | なし |
途中解約 | 不可 |
まとめ
今回は、カーリースの経費計上について解説しました。
カーリース契約してその車を仕事だけで利用すれば、月額料金を全額経費計上できます。また、一部をプライベートで使ったとしても、仕事で使った分だけ計算すれば経費として落とせます。
法人や個人事業主の方がカーリースを利用した場合、経費計上しないデメリットはほとんどありませんので、上手に活用してコスト削減に取り組んでみてはいかがですか。