ANA JCBカードプレミアムは、ANAとJCBが提携発行するプラチナカードです。ANA関連のサービスで最高峰のおもてなしを受けられるため、出張の多い方や旅行好きから愛用されるクレジットカード。この記事では、ANA JCBカードプレミアムの特徴からメリット・デメリットまでをすべてまとめます。
この記事の監修者
高橋
クレットカードメディア編集長
今までに作ったクレジットカードは楽天カードやイオンカードなど10枚に渡り、日常生活の支払いは全てクレジットカードという徹底ぶり。多くのクレジットカードを使いこなしたからこそ分かる、お得なクレジットカード情報をお伝えします!
ANA JCBカードプレミアムはハイクラスなANAカード
ANA JCBカードプレミアム | 詳細 |
---|---|
年会費 | 77,000円 |
ポイント還元率 | 1.0% |
国際ブランド | JCB |
申し込み対象 | 30歳以上 |
ANA JCBカードプレミアムは、ANA JCBカードの中でも最高峰のステータスと特典を誇るクレジットカード。大人らしい賢くお得な生活を支える、最もハイクラスなANA JCBカードです。
年会費は77,000円ですが、旅行傷害保険が最高1億円と充実しており、国内線ANAラウンジサービスが無料利用できたりと旅行関連の特典を重視する方にとっては使い勝手の良い1枚。
入会時のボーナスマイルや、2年目以降もANAカードを継続すると継続ボーナスマイルがもらえるため、とにかくマイルを貯める点に優れています。下位カードとボーナスマイルの違いを表すと、以下の通りです。
種類 | 入会ボーナス | 搭乗ボーナス | 継続ボーナス |
---|---|---|---|
ANA JCBカードプレミアム | 10,000マイル | 50% | |
ANA JCBワイドゴールド | 2,000マイル | 25% | |
ANA JCBカード | 1,000マイル | 10% |
入会ボーナス、継続ボーナスともにANA JCBワイドゴールドカードの5倍。ANAの飛行機をよく利用する方は、この機会にANA JCBカードプレミアムを検討してみてください。
年収はある程度必要!ANA JCBカードプレミアムの審査
ANAマイルを貯める点やステータス性に優れいているANA JCBカードプレミアムですが、年会費が77,000円と高額である分、申し込みハードルは高め。
ANA JCBカードの中でも最高峰のステータス性を誇るため、下位カードであるANA JCBワイドゴールドよりも審査難易度が高いのは言うまでもありません。
ここでは、ANA JCBカードプレミアムの審査について詳しく見ていきましょう。
申し込み対象は30歳以上
ANA JCBカードプレミアムの申し込み対象は30歳以上です。一般的に、年会費無料カードは18歳以上で申し込みが可能であるため、比較してもANA JCBカードプレミアムはかなり申し込みハードルが高いと分かります。
他社のプラチナカードでも20〜27歳以上であれば申し込めるカードが多いため、対象年齢がかなり高め。また、公式サイトには申し込み対象に以下のような記載があります。
- 〈本会員〉 30歳以上(学生不可)でご本人に安定継続収入のある方
- 〈家族会員〉 生計を同一にする配偶者・親・子供(高校生を除く18歳以上)の方。
家族カード発行にも申し込み対象が設けられており、18歳以下の方ではカードを持つことができません。逆に言えば、上記の条件をクリアしていれば誰でも発行できる可能性があるというわけです。
安定した年収と良質なクレヒスは必須
申し込み対象には「安定継続収入」という言葉が記載されています。この点から連想されるのは、少なくとも数年以上は社会人として安定した収入を得ている必要があるということ。
一般企業で例えるならば、中間管理職程度の年収や勤務年数が必要でしょう。
また、クレジットカードの審査ではクレヒスも重要視されます。クレヒスとは、金融機関における過去のカード利用実績や延滞数などを記録した信用情報のこと。
クレヒスに傷があると「再び延滞を繰り返す可能性がある」とカード会社に判断されるため、審査に落ちてしまう場合があります。
ANA JCBカードプレミアムのようなステータス性の高いカード審査であれば、特にクレヒスは重要視されるはずです。
年会費を余裕を持って支払える年収が必要
ANA JCBカードプレミアムは年会費が77,000円かかります。審査通過のために安定した年収が必要なのは当然ですが、この年会費を毎年無理なく支払える余裕が必要でしょう。
SNSの口コミを確認すると、ANA JCBカードプレミアムの審査が特別厳しいという声は確認できませんでした。安定継続収入があり、クレヒスに問題がなければ審査通過の可能性はあります。
この安定継続収入が曖昧な表現ですが、一つのハードルとして考えるなら「年会費を余裕持って支払える年収」です。ANA JCBカードプレミアム申し込みの際には、この点を考えながらしっかり検討しましょう。
ANA JCBカードプレミアムの5つの特徴
ここでは、ANA JCBカードプレミアムの5つの特徴を紹介します。
- 年会費は77,000円
- マイル還元率は1.0%
- 旅行傷害保険は最大1億円
- ANA国内空港ラウンジが無料
- プラチナ・コンシェルジュが24時間対応
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①年会費は77,000円
ANA JCBカードプレミアムの年会費は、77,000円です。家族カードは1枚につき4,400円で持てます。一般的なクレジットカードと比較すると年会費は高めですが、他のプレミアムカードと比べれば維持コストは安く済みます。
同社が発行するANAのプレミアムカードと比べても、ANA JCBカードプレミアムの方が年会費は安めです。
- ANA Visaプラチナ プレミアムカード:88,000円
- ANAダイナース プレミアムカード:170,500円
- ANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード:165,000円
ANA JCBカードプレミアムは、ANAが発行するプレミアムカードの中でもコスパの良い1枚だと言えます。
②マイル還元率は1.0%
ANA JCBカードプレミアムのマイル還元率は1.0%です。日常のショッピング1,000円につき、10ポイントが貯まります。
また、ANA航空券の購入で利用すれば100円につき3マイル相当と高還元率が実現。この時のマイル還元率は3.0%となります。
ANAの飛行機をよく利用する方は、ANA JCBカードプレミアムで決済すればお得にマイルが貯まりますね。
ANA特約店では最大2.0%還元
ANAカードマイルプラス加盟店では、通常の2倍のポイントが貯まるため、還元率は2.0%です。クレジットカード会社のポイントとは別に、マイルが加算されます。
通常の支払いでは10,000円につき100マイルしか貯まりませんが、ANAカードマイルプラス加盟店で10,000円の買い物をすれば、合計200マイルが貯まります。
③旅行傷害保険は最大1億円
ANA JCBカードプレミアムは、旅行傷害保険が最大1億円とかなり充実しています。主な補償内容は、以下の通りです。
保険 | 海外 | 国内 |
---|---|---|
旅行傷害保険 | 最高1億円 | 最高1億円 |
航空機遅延保険 | 最高4万円 | 最高4万円 |
ショッピング保険 | 最高500万円 | 最高500万円 |
海外・国内ともに旅行傷害保険が最高1億円も補償されるカードは、ほとんどありません。ANA JCBカードプレミアムを保有していれば、安心して旅行できるでしょう。
④ANA国内空港ラウンジが無料
ANA JCBカードプレミアムでは、国内の主要空港および、ハワイ ホノルル国際空港内にあるラウンジを無料で利用可能。旅行をもっと優雅なものにする空港ラウンジは、出発前の待ち時間が上質な時間に。
また、上記以外でも世界1,100ヶ所以上の空港ラウンジをお得な料金で利用できる「ラウンジ・キー」サービスも利用できます。
プライオリティ・パスも付帯
プライオリティ・パスとは、世界1,300ヶ所以上のVIPラウンジが利用できる会員証のようなもの。ANA JCBカードプレミアムにはプライオリティ・パスも付帯されています。
国内だけでなく、世界中の空港ラウンジが利用できるのがANA JCBカードプレミアムの強みです。
⑤プラチナ・コンシェルジュが24時間対応
ANA JCBカードプレミアムの特筆すべき特典の一つが、プラチナ・コンシェルジュ。プラチナ・コンシェルジュとは、秘書のように様々な要望に24時間365日答えてくれるVIPサービスです。
旅行の手配や予約の取りずらいレストランの予約、チケットの取得代行など、ありとあらゆるサービスが受けられます。まさに、コンシェルジュはプラチナカードの特権です。
忙しい方こそプラチナ・コンシェルジュを利用すれば、効率良くスピーディーになること間違いありません。
ANA JCBカードプレミアムの3つのメリット
ANA JCBカードプレミアムのメリットを3つ紹介します。
- ANAマイルが貯まりやすい
- 楽天Edyチャージでもマイルが貯まる
- ANA・JCBのサービスで割引が受けられる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①ANAマイルが貯まりやすい
ANA JCBカードプレミアムはその名の通り、ANAマイルが貯まりやすいクレジットカード。ANA便に搭乗すると、区間基本マイレージに加えて、50%のボーナスマイルが獲得できます。
例えば、区間基本500マイルのコースに登場すれば、750マイルものボーナスマイルが獲得可能。ボーナスマイルの計算式は「区間基本マイレージ×クラス・運賃倍率×50%」です。
また、ANA JCBカードプレミアムのカード継続時には毎年10,000マイルももらえるため、持っているだけでお得にマイルが獲得できるといっても過言ではありません。
②楽天Edyチャージでもマイルが貯まる
ANA JCBカードプレミアムは、楽天Edyへのチャージでもマイルが貯まります。200円につき1マイル貯まるため、還元率は0.5%です。
他のANAカードでは、電子マネーへのチャージがポイント付与の対象外となる場合が多い中、ANA JCBカードプレミアムはチャージでもマイルが貯まるのがメリット。日頃からムダなくマイルを貯めたい方にピッタリです。
③ANA・JCBのサービスで割引が受けられる
ANA JCBカードプレミアムはANAとJCBが提携発行しているカードであるため、ANAとJCBのサービスが受けられます。特筆すべきは、空港ラウンジ利用でしょう。
ANA JCBカードプレミアムを保有していれば、以下のラウンジが無料利用できます。
- ANAラウンジ
- JCB提携ラウンジ
- プライオリティ・パス提携の空港ラウンジ
また、ラウンジ以外にも機内販売や免税店で割引が受けられるのも特徴。ANAグループ空港内の免税店では商品が10%オフで購入できたり、旅行ツアー料金が5%オフで購入できたりします。
とにかく、ANAをお得に利用できる特典が充実しています。
インビテーションはない!ANA JCBカードプレミアムの2つのデメリット
ANA JCBカードプレミアムのデメリットを強いて挙げるなら、以下の2点です。
- 年会費が高額
- 特典はJCBザ・クラスに劣る
順番に見ていきましょう。
①年会費が高額
ANA JCBカードプレミアムは、年会費が77,000円と高額です。ゴールドカードと比較しても4〜5倍程度の維持コストが必要になるでしょう。
しかしその分、特典の充実度やステータス性に優れているのがANA JCBカードプレミアム。出張や旅行で年に何回もANAを利用する方であれば、年会費分の恩恵が受けられます。
付帯保険も充実しているうえに、プラチナ・コンシェルジュも利用できるため、もしもの時に真価を発揮する1枚だと言えます。
②特典はJCBザ・クラスに劣る
JCBが発行する最高峰カードに「JCBザ・クラス」というクレジットカードがあります。JCBで最もランクが高いカードであるため、ステータス性の高さが自慢です。
グルメ特典やメンバー限定の会員サービスに強みがあるJCBザ・クラスは、ANA JCBカードプレミアムよりも特典に優れていると言われています。ANAの特典にこだわらないのであれば、年会費55,000円とより安いJCBザ・クラスを保有した方が良いかもしれません。
ANAの特典やサービスを重視する場合は、ANA JCBカードプレミアムを持つべきです。
JCBザ・クラスのインビテーションが受けられない
ANA JCBカードプレミアムでは、残念ながらJCBザ・クラスのインビテーションは受けられません。
ANA JCBカードプレミアムは、ANAとJCBが提携発行する最高峰のクレジットカードです。JCBザ・クラスのインビテーションを受けるには、JCBプラチナの利用が必須であるため、その点は間違えないように注意しましょう。
ANA JCBカードプレミアムは申し込み可能なプラチナカード
ANA JCBカードプレミアムは、直接申し込みが可能なプラチナカード。年会費は77,000円と少し高額ですが、ANA関連サービスが充実しており、普段からANAの飛行機を利用する方にはおすすめです。
一般的にプラチナカードはインビテーションが必要なものもありますが、ANA JCBカードプレミアムは公式サイトから申し込みができます。審査に通過すれば誰でも保有できるため、気になる方はこの機会に申し込んでみてはいかがでしょうか。