ETCカードとクレジットカードの違いがわからないという方も多いのではないでしょうか。慣れない方からすれば、使い道や利用方法に困るのがこの2枚のカードです。この記事では、初心者の方に向けてETCカードとクレジットカードの違いを徹底解説します。
この記事の監修者
高橋
クレットカードメディア編集長
今までに作ったクレジットカードは楽天カードやイオンカードなど10枚に渡り、日常生活の支払いは全てクレジットカードという徹底ぶり。多くのクレジットカードを使いこなしたからこそ分かる、お得なクレジットカード情報をお伝えします!
ETCカードとクレジットカードの違いは利用方法にあり
ETCカードとクレジットカードには利用方法に明確な違いがあります。ETCカードは、高速道路や有料道路の通行料金を支払うためのカードであり、それ以外での利用はできません。
一方で、クレジットカードは店舗やネットショッピングでの利用はもちろん、電気・ガスなどの公共料金の支払いでも利用が可能。これからETCカード・クレジットカードを発行する方は、まず2枚のカードの違いを理解するのが重要です。
いずれにせよ、ETCカードはクレジットカードの付帯特典として発行できるため、まずはクレジットカードを作ると良いでしょう。
ここからは、ETCカードとクレジットカードの具体的な違いを紹介します。
ETCカードは有料道路の支払い専用カード
ETCカードは高速道路などの有料道路の通行料金を支払うためのカード。車の車載器に挿入しておくと、ETCレーンを通過するだけで支払いが完了します。
ETCカードでETCレーンを通過することにより、車載器と料金所のETCゲートを無線通信で繋げて、キャッシュレス決済を実現させています。高速道路や有料道路で車を停止させる必要がないため、スムーズに通過できるのが魅力です。
しかし、ETCカードは有料道路の支払いに特化したカードであるため、店舗やインターネットでのショッピングには利用できません。あくまで、車載器に挿入したまま利用するカードです。
クレジットカードは日々の買い物や支払いで利用できる
クレジットカードは日常のあらゆる支払いに対応しているカード。コンビニやスーパーはもちろん、ネットショッピングや公共料金の支払いにも便利です。
支払いの際に手持ちの現金がなくても買い物ができるクレジットカードは、限度額の範囲内であれば月に何度でも決済可能。カード会社にお金を支払う際も、口座引き落としが可能であるため、わざわざ支払いに行く手間もなく便利です。
日常的に持ち歩くのがクレジットカード。ETCカードは基本的に、車内で管理します。
ETCカードの特徴
ここでは、ETCカードの特徴を紹介します。
- ETCカードの種類
- 有料道路をスムーズに通過できる
- 有料道路で割引が受けられる
- ETCカード利用には車載器が必要
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ETCカードの種類
ETCカードには、主に以下の3種類があります。
- クレジット付帯のETCカード
- ETCパーソナルカード
- ETCコーポレートカード
クレジット付帯のETCカードとは、その名の通りクレジットカードを発行することで付帯されるETCカードのこと。基本的に発行手数料無料で持つことができるため、多くの方はクレジット付帯のETCカードを利用しています。
ETCパーソナルカードは、NEXCO東日本・中日本・西日本、首都高速道路株式会社、阪神高速道路株式会社、本州四国連絡高速道路株式会社の6社が共同で発行している個人向けのETCカードであり、1,257円の年会費がかかります。
最後のETCコーポレートカードは、NEXCO東日本・中日本・西日本が共同で発行している法人向けのETCカードで、個人では発行できません。
おすすめは「クレジット付帯のETCカード」
いくつか種類のあるETCカードの中でも、おすすめはクレジット付帯のETCカード。クレジットカードを発行することで簡単に申し込みができるため便利です。
また、発行手数料や年会費も無料なカードが多いため、維持コストがかかりません。ETCカード利用でもクレジットカードと同様のポイントが貯まるので、ムダなくポイントを貯めたい方にもピッタリです。
さらに、ETC利用料金はクレジットカードの利用料金と合わせて請求されます。支払い忘れや延滞のリスクも防げるでしょう。
有料道路をスムーズに通過できる
ETCカードがあれば、料金所で現金を用意する手間が省けるため、スムーズに通過できます。料金所をノンストップで通過できるのがETCカードの魅力です。
有料道路で割引が受けられる
特定の時間にETCカードを利用して有料道路を走行すると「ETC割引」が適用され、走行料金が割引されます。主な割引の種類は以下の通り。
- 深夜割引
- 休日割引
- 平日朝夕割引
ETC割引では30%程度の割引が受けられるため、ETCカードを利用しないのは損だと言えます。
地域によっては、最大50%もの割引が受けられることもあります。
ETCカード利用には車載器が必要
ETCカードは別途ETC車載器を車に設置する必要がありますが、その車載器にカードを挿入するだけで利用できます。高速道路を利用する90%以上の方に利用されているETCカードは、現代ではドライバーの必需品といっても過言ではありません。
クレジットカードの特徴
ここでは、クレジットカードの特徴を紹介します。
- 現金なしで買い物ができる
- 分割払いができる
- 特典・付帯サービスが受けられる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
現金なしで買い物ができる
クレジットカードの最大の特徴は、現金を持ち合わせていなくてもすぐに支払いができる点。手持ちの現金が足りない場合でも安心ですし、銀行やコンビニATMで引き出す手間も省けます。
いざという時に1枚あれば安心なのがクレジットカードです。
分割払いができる
クレジットカードの利用代金は一括のみならず、分割して支払うことも可能。分割方法にも、主に以下の種類があります。
- 2回払い
- 分割払い
- ボーナス払い
- リボ払い
一般的に2回払い以上の分割払いでは手数料がかかりますが、毎月の支払額をムリのない程度に抑えることができます。
リボ払いでは支払額が一定になるため、家計の管理がしやすいメリットがありますが、その分手数料も増えていくので計画的に利用しましょう。
特典・付帯サービスが受けられる
クレジットカードを保有すれば、さまざまな特典や付帯サービスが受けられます。代表的なものとしては、旅行傷害保険があり、旅行中のケガや病気などの際に補償が受けられます。
他にも空港ラウンジサービスや優待店割引など、クレジットカードの種類によって特典は多種多様。決済目的だけでなく、充実した特典やサービスが受けられるのもクレジットカードを保有するメリットです。
ETCカードが無料で発行できるおすすめクレジットカード3選
ここでは、ETCカードが無料で発行できるおすすめのクレジットカードを3つ紹介します。クレジットカード自体も年会費無料で持てるものばかりなので、維持コストをかけずに保有できますよ。
- JCB CARD W
- イオンカードセレクト
- エポスカード
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①JCB CARD W
JCB CARD W | 基本情報 |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
貯まるポイント | Oki Dokiポイント |
ポイント還元率 | 1〜5.5% |
申し込み条件 | 18歳以上39歳以下 |
JCB CARD Wは、国内有数ブランドであるJCBが発行する人気カード。とにかくバランス性に優れており、多くの方におすすめできる1枚です。
39歳以下限定のクレジットカードであり、年会費無料ながらポイント還元率は1.0%と高還元率であるため、ポイントを貯める点でも魅力的。また、入会後3ヶ月間はポイント4倍と圧倒的な還元率を誇ります。
JCB CARD Wを発行すれば、ETCスルーカードが年会費無料で持てます。発行手数料もかからないので、クレジットカードとETCカード共に無料で保有可能。
ポイントがお得に貯まるかつ、完全無料でクレジットカードとETCカードを持ちたい方は、JCB CARD Wを申し込みましょう。
②イオンカードセレクト
イオンカードセレクト | 基本情報 |
---|---|
カードの種類 | 一般 |
年会費 | 無料 |
貯まるポイント | WAONポイント |
ポイント還元率 | 0.50% |
国際ブランド | Visa・Mastercard・JCB |
申し込み条件 | 18歳以上 |
イオンカードセレクトは、イオングループでもっともお得に買い物ができるクレジットカード。キャッシュカードとクレジットカード、電子マネーWAONが1枚に搭載されており、1枚で何役もの活躍が期待できます。
ポイント還元率は0.5%ですが、イオングループではいつでもポイントが2倍になる他、WAONチャージでもポイントが貯まります。WAONは公共料金の支払いでも1件につき毎月5ポイントが貯まるため、ダブルでお得。
イオンカードセレクトを発行すれば、ETCカードが年会費無料で持てます。このETCカードには「車両損傷お見舞金制度」という独自の補償も付帯されているため、他社では受けられない恩恵があります。
③エポスカード
エポスカード | 基本情報 |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
貯まるポイント | エポスポイント |
ポイント還元率 | 0.5% |
国際ブランド | Visa |
申し込み条件 | 18歳以上 |
エポスカードは、マルイなどのお店で優待が受けられるクレジットカード。加盟店は約10,000店以上と豊富にあるため、買い物好きにおすすめの1枚です。
人気の特典のひとつである海外旅行傷害保険も付帯されており、海外旅行中のケガや病気による損害に対して補償が受けられます。インターネットからの申し込み後、最短即日でマイル店頭でカードが受け取れるのも人気の理由。
エポスカードを発行すれば、ETCカードが年会費無料で持てます。発行手数料もかからないため、維持コストが一切かかりません。
ETCカードはクレジットカードを作れば申し込める!3つの選び方を紹介
ETCカードはクレジットカードを発行すれば簡単に申し込めます。ここでは、ETCカード発行を視野に入れたクレジットカードの選び方を3つ紹介します。
- 年会費で選ぶ
- 貯まるポイントで選ぶ
- 特典で選ぶ
順番に詳しく見ていきましょう。
①年会費で選ぶ
クレジットカードの年会費は、カード会社やランクによってさまざまですが、維持コストをかけずに保有するのであれば年会費無料のクレジットカードがおすすめです。カードのランクは主に以下の4つがありますが、ランクが上がるほど年会費は高額になる傾向があります。
- 一般カード
- ゴールドカード
- プラチナカード
- ブラックカード
カードのランクが変わっても、基本的にポイント還元率に大きな違いがないのが昨今のクレジットカード事情です。ランクの違いは特典やステータス性の違いを表したものであるため、まずは一般カードから選べば問題ありません。
②貯まるポイントで選ぶ
クレジットカードを日常的に利用すれば、効率よくポイントが貯まります。ポイントはさまざまな商品やギフトカードと交換したり、電子マネーやマイルに移行したりすることが可能ですが、カードによってポイント還元率が異なります。
なるべくお得にポイントを貯めたい方は、ポイント還元率の高いクレジットカードを選ぶと良いでしょう。一般的に、100円につき1ポイント相当が貯まる1.0%還元のクレジットカードが高還元率だと言われています。
③特典で選ぶ
クレジットカードによっては魅力的な特典やサービスが付帯されているため、特典で選ぶのもひとつの手です。例えば、海外旅行や海外出張が多い方は海外旅行傷害保険が充実したカードを選べば、いざという時に補償が受けられます。
補償額もカードによって異なりますが、ゴールドカード以上のランクは手厚い補償が受けられる場合も多くあります。クレジットカードの利用目的が明確である方は、特典でカードを選んでみましょう。
クレジットカード付帯!ETCカードを申し込む2ステップ
クレジットカードを発行すれば、ETCカードも簡単に発行できます。ETCカードの申し込みは、以下の流れを参考にしてください。
- クレジットカードを申し込む
- 追加カードでETCカードを選択
順番に詳しく見ていきましょう。
①クレジットカードを申し込む
まずは、ETCカードが付帯するクレジットカードに申し込みます。氏名や生年月日などの本人情報を入力後、職業やおおよその年収を入力します。
申し込みの前に、クレジットカードの利用代金を支払うための口座を用意しておくとスムーズです。
②追加カードでETCカードを選択
申し込みの記入が終われば、追加カードの項目に記載されているETCカードの選択欄にチェックを入れます。その後、クレジットカードの入会審査を通過すれば2枚のカードが郵送で送られてきます。
ETCカードはクレジットカード発行後も、申請をすればいつでも発行可能です。ただし、カードによっては発行手数料や年会費がかかる場合もあるため、その点の確認は忘れないようにしましょう。
ETCカードとクレジットカードの違いは多い
ETCカードとクレジットカードは、利用方法に明確な違いがあります。ETCカードは有料道路の通行料金を支払うためのカードであり、クレジットカードは日常での決済に利用できるカードです。
ETCカードはクレジットカードの付帯特典として発行できるため、まずはクレジットカードを発行すれば誰でも手にできます。カードを作る際は、この記事で紹介したクレジットカードを参考に、自分に合った1枚を選んでみてください。