本記事ではクレジットカードの家族カードについて、審査落ちする原因や通るポイント、おすすめカードなどを解説しています。家族カードの発行を検討されている方は、ぜひご覧ください。
この記事の監修者
高橋
クレットカードメディア編集長
今までに作ったクレジットカードは楽天カードやイオンカードなど10枚に渡り、日常生活の支払いは全てクレジットカードという徹底ぶり。多くのクレジットカードを使いこなしたからこそ分かる、お得なクレジットカード情報をお伝えします!
家族カードは本会員の家族が加入できるカード
家族カードとは、本会員の家族が申し込めるクレジットカードのことです。年会費は本会員よりも安く、本会員と同等のサービスを受けられるのが魅力となっています。
また、還元率も同等なので、利用金額に応じてポイントが獲得可能。家族カードの発行に際しては、基本的に審査が必要となります。
申し込み対象者は配偶者や学生など
家族カードの対象者は、本会員の配偶者や学生などです。年齢に関して統一の制限はありませんが、一般的には18歳以上を対象としているカードが多くなっています。
本会員の審査と比べれば審査落ちの可能性は低いとされており、発行・利用条件を満たしていれば発行しやすいでしょう。
基本的に家族カードの対象者は一親等までで、兄妹や従兄弟、叔父・叔母などは対象外がほとんどです。ただし後述する例のように、義母・義夫でも発行できたというケースもあります。
家族カードの審査は滅多に落ちることはない
「家族カードは審査なく発行できる」と考えている方もいますが、家族カードであっても必ず審査はあります。しかし、家族カードの審査に落ちることは、滅多にありません。
カード会社は、本会員の審査である程度の信用情報は分かっているため、本会員審査後に大きな変化があったり、家族の信用情報が著しく悪くない限りは、通ることが多いでしょう。
家族カードの審査落ちは多くありませんが、いかなる場合であっても、信用情報に傷が付くような行為はしないよう心がけてください。
家族カードを申し込んだ人の審査に関する口コミ
前述の通り、家族カードの審査に落ちることはあまりありませんが、それでも落ちてしまうケースがあります。
今回はTwitterに投稿されたツイートを引用しながら、家族カードの審査落ちについて解説します。これから家族カードを申し込む方は、ぜひ参考にしてください。
①楽天の家族カードがなぜか審査落ち
上記のツイートは、結婚した直後に楽天カードの家族カードを申し込み、落ちてしまったという内容です。このツイートから、楽天カードに限らず審査に落ちる場合はあるということが分かります。
審査落ちの詳しい要因は不明ですが、結婚した直後はまだ情報機関に登録されておらず、審査落ちした可能性が考えられます。
婚姻関係が無いと家族カードの発行は難しいですが、家族の基準を明確に設定していない会社もあります。昨今は家族の形も多様化しているため、さまざまな背景の個人に対応しやすい会社も増えてくるでしょう。
②家族カード配偶者の生活費口座、大変な事になってて審査落ちた
上記ツイートは、配偶者の方が家族カードの審査に落ちた内容です。このツイートには「生活費口座が大変なことになっていた」という記述があるため、この点が審査に影響したと考えられます。
やはり家族カードであっても、利用者自身の信用情報や収入はしっかりと審査されているようですね。
家族カードは、本会員と申込者どちらの信用情報も良い状態である必要があります。過去に何らかのトラブルがあった場合は、審査が柔軟なカードに申し込むなど対策が必要です。
③子供いないのですが、別居の義母には家族カード発行
このツイートは、子どもでなく義母の家族カードを申し込み、無事審査に通ったという内容が書かれています。家族カードの対象範囲や条件はカード会社がごとに異なりますが、義母でも申し込めるカードがあるのです。
そのため、上記のツイートのように「高齢無職でカードがあった方が便利」という場合には、ぜひ家族カードの申し込みを検討してみてください。
家族の定義明確に設けていないカード会社もあります。ただし、2022年現在においては「一親等まで」と明確な基準を設けている会社もあるため、申し込みの際には規約を必ず確認してください。
家族カードの審査落ちしてしまう4つの原因
家族カードの審査に落ちる可能性は比較的低いとされていますが、先ほどのツイートのように落ちるケースもあります。
家族カードの審査難易度や基準を公表しているカード会社はありませんが、審査落ちする原因を予測することは可能。家族カードの審査落ちに繋がる要因は、以下の4つです。
家族カードの審査落ちしてしまう4つの原因
- 本会員の信用情報が足りない
- 家族会員申込者に金融事故経験あり
- 申し込み内容に不備あり
- カード会社との間にトラブルあり
4つの原因について、以下で詳しく解説します。
①本会員の信用情報が足りない
本会員にカードの支払い遅延がある場合や、債務整理している場合など、本会員の信用情報が足りない場合は審査落ちする可能性があります。
本会員と家族の支払い能力は、ある程度関連性がある場合が多いでしょう。そのため、本会員の支払い能力や信用情報にマイナスな要素がある場合には、家族カードの発行も難しくなります。
信用情報に含まれるのは、年収や住宅情報、勤務先の情報、ローンや税金、公共料金の支払い情報など。支払いに遅延がない場合でも、年収や勤務先情報に問題があるなど、審査落ちには様々なケースが考えられます。
②家族会員申込者に金融事故経験あり
家族カードを申し込んだ方に金融事故の経験がある場合も、審査落ちする可能性が高まります。金融事故とは支払い遅延や自己破産などを指し、特にブラックリスト入りする程度のトラブルのこと。
ブラックリスト入りした場合、クレジットカードや消費者金融からの借入など、金融関係のサービスを利用することが困難です。家族カードも例外ではなく、審査に通るのが難しくなります。
金融事故によりブラックリスト入りした場合、借金を返済してもブラックリストからは消えません。完済した日(起算日)から5年前後は残るので、1〜2年経過している場合でもブラックリストには残っているケースもあります。
③申し込み内容に不備あり
申し込み時の記入内容に不備がある場合も、審査落ちしてしまうケースがあります。Web申し込みの場合、明らかなミスがあればエラーが出ますが、ご自身でも2〜3回繰り返しチェックするのがおすすめです。
また、虚偽の内容で申請するのは、もちろんNGです。信用情報は各情報機関を通して詳しくチェックが入るため、審査に通過することはありません。
虚偽の申請は、申込者の信用情報に傷がつくケースも想定されます。家族カードの審査自体はそこまで厳しいものではありませんが、できる限り正確な情報を記入するようにしてください。
④カード会社との間にトラブルあり
過去にカード会社と何らかのトラブルがあった場合も、その後のカード審査に影響します。特に以下のケースはトラブルにつながりやすく、信用情報に影響するでしょう。
- 支払い遅延
- カード停止や限度額を超えた利用
- キャッシングの頻繁な利用など
カード会社とのトラブルで信用情報に傷がつけば、家族カードの申し込みにも影響する可能性があります。そのため、本会員の利用状況に問題がないかは、審査で重要視されます。
ブラックリストと同様に、トラブル情報は数年間保存されます。過去5年間に何らかのトラブルがあった場合は、審査落ちする可能性があることを踏まえておきましょう。
家族カードで審査落ちした場合の2つの対処法
家族カードで審査落ちしてしまった場合には、まず「なぜ落ちてしまったのか」という原因の推測と、対策が必要です。対策を行わないと、いつまでも家族カードが発行できません。
- クレヒスの情報を確認する
- 申し込み内容にミスがあった可能性あり
それでは家族カードで審査落ちしてしまった場合の対処法2つを、以下でご紹介します。
①クレヒスの情報を確認する
家族カードの審査に落ちてしまった場合は、まず信用情報機関にクレヒスの情報を確認してください。以下の信用情報機関に情報開示請求をすることで、クレヒスを調べられます。
▼クレジットカード関連の信用情報機関
- CIC
- JICC(日本信用情報機構)
- 個信センター(全国銀行個人信用情報センター)
各情報機関は情報を共有しており、ネットでの請求受付やアプリでの請求受付を行っている機関もあります。
信用情報機関で信用情報(クレヒス)を調べて、どこに問題があるか把握しておけば、対策もとりやすくなるでしょう。
自分に問題がなければ本会員に問題がある可能性も
申込者本人の信用情報(クレヒス)に問題がない場合、本会員の信用情報に問題がある可能性があります。
もし本会員に問題があり、それによって家族カード発行などに影響が出てしまっている場合は、家族間での話し合いが必要です。
家族間で話し合うのは、ハードルが高いと感じるかもしれませんが、後回しにしても解決する問題ではないため、配偶者と建設的に話し合うことをおすすめします。
②申し込み内容にミスがあった可能性あり
申し込み内容に不備があった場合も、審査に通らない可能性があります。信用情報に問題がない場合は、申請内容に不備がなかったか再度確認をしたうえで、期間をあけて申し込むのがおすすめです。
審査に落ちてしまった場合、信用情報機関に6ヶ月ほど保存されるため、半年ほどあけてからでないと再度審査落ちしてしまう可能性があります。申し込みに関する規約を確認した上で、再度申し込んでください。
信用情報は各カード会社で共有されており、他のカード会社で落ちた方は自動で落とすようにしているカード会社もあります。そのため、審査落ちしてもむやみに複数社の申し込みをせず、6ヶ月以上あけた方が無難です。
家族カードで審査落ち・審査が不安な方向け!おすすめクレジットカード2選
家族カードを申し込むにあたって、審査が落ちてしまった方や、審査が不安な方もいらっしゃるでしょう。そんな方には、以下の2種類のクレジットカードをおすすめします。
家族カードで審査落ち・審査が不安な方におすすめのクレジットカード
- 楽天カード
- アメックスグリーン
それでは、詳しく見ていきましょう。
①楽天カード
カード名 | 楽天カード |
---|---|
年会費 | 無料 |
家族会員費 | 無料 |
国際ブランド | Visa/mastercard/ JCB/アメックス |
ポイント還元率 | 1.0〜3.0% |
保険 | 海外旅行傷害保険 (利用付帯) 最高3,000万円 |
申し込み条件 | 高校生を除く、満18歳以上の方 |
楽天カードは楽天サービスを頻繁に利用している方におすすめのカードです。楽天サービスを利用するとポイント還元率がアップする(SPU)サービスがあり、楽天経済圏を活用している方ほど還元率がアップします。
楽天経済圏とは、下記のような日常生活に密接する楽天サービスへ統一し、ポイント還元率をアップできる経済圏を指します。
- 楽天銀行
- 楽天モバイル
- 楽天ブックス
- 楽天ビューティーなど
通販サービスだけでなく、楽天銀行や楽天証券、楽天モバイルなどの楽天サービスを利用している方には、ぴったりのカードです。
既に楽天サービスを利用している方でも、他の楽天サービスも利用することでとてもお得に楽天カードを利用できます。
②アメックスグリーン
カード名 | アメックスグリーン |
---|---|
年会費 | 13,200円(税込) |
家族会員費 | 6,600円(税込) |
国際ブランド | アメックス |
ポイント還元率 | 0.3% |
保険 | 【商品破損・盗難補償】 年間最高500万円 【海外旅行傷害保険】 最高5,000万円 |
申し込み条件 | 申込書上の現住所が 日本国内である方 ※パート・アルバイトは 申込不可 |
アメックスグリーンは、ステータス性が高いカードです。年会費が高いものの、商品破損・盗難補償や海外旅行傷害保険などが充実しており、特典も手厚いのが魅力のカードとなっています。
アメックスカードはゴールドなど他の種類も特典が豊富のため、年会費を安く抑えられる家族カードの発行はとてもおすすめできます。
手厚い特典や高いステータス性は、アメックスならではの魅力です。
家族カードの審査で重要なのは本会員の情報
家族カードの審査は本会員ほど厳しくないこともありますが、本記事で紹介した例のように、審査落ちする可能性があります。
もし審査落ちしてしまった場合には、要因をできる限り調べた上で対策をし、6ヶ月あけてから再申請するのがおすすめです。本記事を参考に、お得な家族カードの発行をご検討してくださいね。