クレジットカードは国際ブランドの違いによって利用できる店舗やサービス・ステータス性が異なります。アメックスとVisaは主要国際ブランドなので、発行を検討する方も多いでしょう。そこでこの記事では、アメックスとVisaの違いを解説します。
この記事の監修者
高橋
クレットカードメディア編集長
今までに作ったクレジットカードは楽天カードやイオンカードなど10枚に渡り、日常生活の支払いは全てクレジットカードという徹底ぶり。多くのクレジットカードを使いこなしたからこそ分かる、お得なクレジットカード情報をお伝えします!
アメックスとVisaの違い5つ
アメックスとVisaの違いは、主に以下の5つ。
- 加盟店数はVisaが多い
- ステータス性はアメックスが高い
- 年会費はVisaが安め
- 提携カードはVisaが豊富
- 特典はアメックスが充実
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①加盟店数はVisaが多い
加盟店数はVisaのほうが多いのが特徴。Visaは世界シェア約65%と圧倒的にNo.1です。アメックスは銀聯を除いた世界シェアが約9%と言われており、世界第3位の加盟店数を誇ります。数字で比べると加盟店数の違いがよく分かりますね。
Visaは日本国内のみならず、海外でも利用に困らないため、1枚保有しておくと安心です。一方アメックスは日本国内においてはJCBと相互提携しているので、JCBが使えるお店でも利用できますよ。
世界シェアNo.2のMastercardが約33%なので、Visaの圧倒的な加盟店数が目立ちますね。
②ステータス性はアメックスが高い
ステータス性はアメックスが優れています。アメックスは日本ではじめてゴールドカードを発行した会社とも知られており、当初からブランド価値を大切にしているのです。
また、アメックスは独自発行のプロパーカードを発行している一方で、Visaは独自発行のカードがありません。
アメックスは年会費が高く、比較的厳格な審査が行われるため、社会的地位の高さをアピールできる希少なステータスカードです。
③年会費はVisaが安め
年会費はVisaが安い傾向にあります。Visaは独自発行のプロパーカードがありませんが、各社発行する年会費無料カードでも選べますよ。
一方、アメックスが自社で発行するプロパーカードに年会費無料のクレジットカードはありません。ステータス性が高いがゆえに、年会費がかかるのです。
④提携カードはVisaが豊富
Visaは独自発行のプロパーカードがない代わりに提携カードの種類が非常に豊富。多くのクレジットカードが国際ブランドにVisaを選べます。
一方、アメックスは提携会社が発行するカードのほかに、アメックス独自発行のプロパーカードや一部提携カードを選択可能です。アメックスにはANA・JALなどの航空会社や、ホテルと提携発行しているカードもあります。
ほかにも、楽天カードやセゾンカードでは国際ブランドをアメックスにできますが、アメックスカードと言えば基本的にはステータスのあるプロパーカードやアメックス社が直接発行する提携カードを指します。
⑤特典はアメックスが充実
クレジットカードの特典は、アメックスのほうが充実しています。アメックスはトラベルアンドエンターテインメントカード(T&Eカード)の代表格として旅行やホテル特典が豊富なブランドです。
空港ラウンジサービスはもちろん、カードによってはホテル上級会員の付帯やホテル無料宿泊券のプレゼントなどが受けられますよ。その点、Visaの特典はアメックスほど充実していませんが、旅行サイトの割引サービスなどが受けられます。
使い方によっては年会費以上の恩恵が受けられるアメックスカードも少なくありません。
アメックスとVisaのクレジットカードを比較
ここからは、以下のアメックスとVisaのクレジットカードを比較します。
- アメックスグリーン vs 楽天カード
- アメックスゴールド vs ANAカード(ワイドゴールドカード)
どちらが自分に向いているかが比べてみてください。それぞれ詳しく見ていきましょう。
①アメックスグリーン vs 楽天カード
アメックスグリーン | 楽天カード | |
---|---|---|
年会費 | 13,200円(税込) | 無料 |
ポイント還元率 | 1.0% | 1.0% |
申し込み対象 | 20歳以上 | 満18歳以上 (高校生は除く) |
特徴 | 空港ラウンジサービス 手厚い旅行保険 | 楽天サービスで ポイントアップ |
アメックスグリーンと楽天カードは、いずれもアメックスとVisaの代表的カード。一般カードの部類ですが、年会費と付帯サービスが大きく異なります。
空港ラウンジサービスを受けたい人やステータス性重視なら、アメックスグリーンがおすすめです。一方で楽天サービス利用者は、年会費無料なうえにポイントアップが受けられる楽天カードを選んでみてください。
何よりも年会費の違いが目立ちますね。ステータス性の補填にはアメックスグリーン・年会費を重視するなら楽天カードがいいですね。
\ ステータス重視の人におすすめ /
\ 楽天市場ユーザーにおすすめ /
②アメックスゴールド vs ANAカード(ワイドゴールドカード)
アメックスゴールド | ANAカード(ワイドゴールドカード) | |
---|---|---|
年会費 | 31,900円(税込) | 15,400円(税込) |
ポイント還元率 | 1.0% | 1.0% |
申し込み対象 | 20歳以上 | 20歳以上 |
特徴 | 対象のレストランが半額 家族カード1枚無料 | ANA便の利用で マイル倍率25% リボ払い利用で 年会費割引 |
アメックスとVisaのゴールドカードを比較するなら、アメックスゴールドとANAカード(ワイドゴールドカード)が代表例。いずれも年会費がかかりますが、ゴージャスな券面に変わりはありません。
しかし特典に大きな違いがあるため、グルメ・旅行特典を受けたい人はアメックスゴールドがおすすめです。
アメックスゴールドの特典3つ
- 2名以上のコース予約で1名分が無料になる「ゴールド・ダイニングby招待日和」
- 「プライオリティ・パス」が年会費無料かつ、利用料が年2回まで無
- 出発・帰国時にスーツケース1個まで「手荷物無料宅配サービス」を利用可能
ANA便をよく利用する人や、年会費を少しでも安くしたい場合はANAカード(ワイドゴールドカード)がおすすめですよ。
ANAカード(ワイドゴールドカード)の特典3つ
- ポイントからマイルへの移行手数料6,000円が無料に
- 国内外32の空港ラウンジが利用可能
- 入会・継続マイルが2000マイル、搭乗ボーナスマイルが+25%分もらえる
アメックスゴールドはゴールドカードのなかでも比較的高額な年会費。ANAカード(ワイドゴールドカード)のほうが維持しやすいのは事実です。
\ ゴールドカードの中でも最高ランク /
\ ANAとVisaの提携カード /
2枚持ちにも最適|アメックスとVisaのおすすめクレジットカード4選
複数の国際ブランドに対応できれば、決済の幅が広がります。アメックスとVisaにはそれぞれ特徴があるため、2枚持ちするのが理想ですね。
▼2枚持ちにおすすめのアメックス・Visaカード
- 【アメックス】アメックスグリーン
- 【アメックス】ヒルトンアメックスプレミアム
- 【Visa】三井住友カード(NL)
- 【Visa】楽天カード
ここからは、2枚持ちに最適な以上のアメックスとVisaのカードを解説します。
【アメックス】アメックスグリーン
アメックスグリーン | 詳細 |
---|---|
年会費 | 13,200円(税込) |
ポイント還元率 | 1.0% |
国際ブランド | Amex |
申し込み対象 | 20歳以上 |
アメックスグリーンは最もベーシックなアメックスカード。一般カードながら旅行特典において空港ラウンジサービスや手厚い旅行保険などが付帯されており、他社のゴールドカードと比較されます。
アメックスグリーンの旅行特典
- 海外旅行傷害保険 最高5,000万円付帯
- プライオリティ・パス・メンバーシップに年会費無料で登録できる
- 国内外29のラウンジを利用可能
爽やかなグリーンの券面デザインもかっこいいですね。はじめてのアメックスカードにもおすすめです。
\ はじめてのアメックスカードにおすすめ /
【アメックス】ヒルトンアメックスプレミアム
ヒルトンアメックスプレミアム | 詳細 |
---|---|
年会費 | 66,000円(税込) |
ポイント還元率 | 3.0% |
国際ブランド | Amex |
申し込み対象 | 20歳以上 |
ヒルトンアメックスプレミアムはアメックスとホテルグループのヒルトンが提携発行しているクレジットカード。年会費は高額ですが、100円につき3ヒルトン・オーナーズ・ポイントが貯まります。
▼ヒルトン・オーナーズ・ポイントの利用方法
- 無料宿泊券に交換
- Amazonでの買い物に利用
- エアラインマイルに交換
- etc…
毎年のカード更新で無料宿泊券がもらえるうえに、特定の条件達成でさらにもう1泊の宿泊券がプレゼントされます。カードを保有するだけでヒルトンの上級会員になれるのもうれしいですね。
ホテルステイを思う存分楽しみたい人におすすめのカードです。
\ カード特典でホテルステイできる /
【Visa】三井住友カード(NL)
三井住友カード(NL) | 詳細 |
---|---|
年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 0.5% |
国際ブランド | Visa・Mastercard |
申し込み対象 | 満18歳以上(高校生は除く) |
三井住友カード(NL)は年会費無料で持てるVisaカード。通常のポイント還元率は0.5%ですが、セブン-イレブンやローソンなどで、スマホのタッチ決済を利用すれば、最大7%ポイント還元※と高還元率になります。
※スマホのVisaのタッチ決済・Mastercard®タッチ決済で支払うことが条件です。
※iD、カードの差し込み、磁気取引は対象外です。
※商業施設内にある店舗などでは、一部ポイント付与の対象となりません。
※一定金額(原則1万円)を超えると、タッチ決済でなく、決済端末にカードを挿しお支払いただく場合がございます。
その場合のお支払い分は、タッチ決済分のポイント還元の対象となりませんので、ご了承ください。
上記、タッチ決済とならない金額の上限は、ご利用される店舗によって異なる場合がございます。
※通常のポイントを含みます。
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
※Google Pay™ で、Mastercard®タッチ決済はご利用いただけません。ポイント還元は受けられませんので、ご注意ください。
最大7%ポイント 対象店舗一覧 | ・セイコーマート ・セブン‐イレブン ・ポプラ ・ミニストップ ・ローソン ・マクドナルド ・モスバーガー ・サイゼリヤ ・ガスト ・バーミヤン ・しゃぶ葉 ・ジョナサン ・夢庵 ・その他すかいらーくグループ飲食店※ ・ドトールコーヒーショップ ・エクセルシオール カフェ ・かっぱ寿司 |
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※ステーキガスト、から好し、むさしの森珈琲、藍屋、グラッチェガーデンズ、魚屋路、chawan、La Ohana、とんから亭、ゆめあん食堂、桃菜、八郎そば、三〇三も対象です。
対象店舗をよく利用する人にはピッタリのカードですね。年会費も一切かからないため、2枚持ちにも最適ですよ。
\ 年会費・所持費すべて無料 /
【Visa】楽天カード
楽天カード | 詳細 |
---|---|
年会費 | 無料 |
ポイント還元率 | 1.0% |
国際ブランド | Visa・Mastercard JCB・Amex |
申し込み対象 | 満18歳以上(高校生は除く) |
楽天カードは年会費無料で持てるクレジットカードであり、国際ブランドでVisaを選択可能。基本還元率が1.0%と高還元なので、使い勝手は抜群です。
さらに、楽天市場をはじめとした楽天サービスではポイントアップも受けられます。楽天ユーザーなら発行しない理由がないほどお得なクレジットカードですよ。
▼楽天ポイントは使い道も豊富▼
主婦や学生にも使い勝手の良い楽天カードは、年会費無料カードのなかでもとくに人気を集めています。
\ 迷ったら楽天カード /
クレジットカードの4大国際ブランドの特徴
最後にクレジットカードの4大国際ブランドの特徴をまとめます。4大国際ブランドとは、以下の4つ。
- Visa
- Mastercard
- JCB
- アメックス
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①Visa
Visaは世界シェアNo.1の国際ブランド。日本国内はもちろん、海外でも最も使いやすいため、クレジットカードをはじめて作るならVisaがおすすめですよ。
独自カードは発行していないため、Visaからライセンス権利を得た各提携会社が、クレジットカードを発行する仕組みになっています。
世界中で利用できるため、誰でも1枚はVISAカードを持つのがおすすめです。
②Mastercard
MastercardはVisaに次ぐ世界シェアNo.2の国際ブランド。Visaと同様に決済面に強みがあるため、使い勝手は抜群です。
日本国内ではVisaの使用範囲とあまり差がありませんが、ヨーロッパではMastercardのほうが強いと言われています。また、Mastercardはコストコで唯一使えるクレジットカードなので、コストコ利用者はMastercardがおすすめです。
コストコを利用するなら、Mastercardを持っていないと不便ですね。
③JCB
JCBは国内発の国際ブランドとして、高い知名度を誇ります。日本国内の加盟店数は第1位なので、JCBカードも1枚は保有すべきですね。
しかし、海外では利用できないシーンがあるのでVisaやMastercardとの2枚持ちが理想です。
④アメックス
アメックスはステータス性が高い国際ブランドとして知られています。年会費はやや高めですが、ホテル・レストランなどの優待や空港ラウンジサービスなど、提供サービスの質が高く、とくに富裕層から人気です。
国内においてはJCBと相互提携をしているため、JCBが利用できる店舗でも決済できますよ。
アメックスとVisaのどちらでもタッチ決済が使えて便利
アメックスとVisaは主要国際ブランドの代表格であり、どちらも1枚は保有しておくべきクレジットカードです。昨今はタッチ決済にも対応しているので、スムーズに決済ができますよ。
国際ブランドを使い分けて、海外でも利用に困らないように対策しましょう。