dカードと楽天カードは、どちらも高還元かつサービス豊富なカード。この記事では、2つのカードの特徴を6項目で比較し、使い方や2枚持ちについてもまとめています。自分のライフスタイルと比較してみましょう。
この記事の監修者
高橋
クレットカードメディア編集長
今までに作ったクレジットカードは楽天カードやイオンカードなど10枚に渡り、日常生活の支払いは全てクレジットカードという徹底ぶり。多くのクレジットカードを使いこなしたからこそ分かる、お得なクレジットカード情報をお伝えします!
dカードと楽天カードで迷ったらライフスタイルで決めよう
dカードと楽天カードは、どちらも年会費無料、基本還元率1%と基本スペックが高い2枚です。結論から言うと、dカードは幅広い店舗でポイントを使いたい方、ドコモユーザーの方に、楽天カードは楽天市場をよく利用する方におすすめ。
理由を詳しく解説します。
dカードは幅広い店舗でポイントを貯めたい・使いたい方におすすめ
dカード | 基本情報 |
---|---|
カードの種類 | 一般 |
年会費 | 永年無料 |
貯まるポイント | dポイント |
ポイント還元率 | 1.00% |
国際ブランド | Visa・Mastercard |
申し込み条件 | 18歳以上(高校生を除く) |
dカードのポイントであるdポイントは、ドコモ系列以外のお店でも、公共料金の支払いでもお得に貯まります。ポイントの使い道は携帯料金の支払いや、80,000を超えるdポイント加盟店での買い物と豊富。
ポイントの貯め方、使い方の幅が広いのが、dポイントの強みです。
携帯料金の支払いにポイントを使えるので、ドコモユーザーは持っておいて損はないですね!
楽天カードは楽天市場の利用が多い方におすすめ
楽天カード | 基本情報 |
---|---|
カードの種類 | 一般 |
年会費 | 永年無料 |
貯まるポイント | 楽天ポイント |
ポイント還元率 | 1.00% |
国際ブランド | Visa・JCB・Mastercard・Amex |
申し込み条件 | 18歳以上(高校生を除く) |
楽天ポイントには、楽天市場の利用で基本還元率3%になるSPU(スーパーポイントアッププログラム)があるのが大きな特徴。さらに楽天トラベルや楽天ブックスなど、楽天市場の関連サービスの利用を重ねると、最大15%もの還元を受けられます。
使い方次第でポイントがザクザク貯まるので、楽天グループを使えば使うほどお得です!
dカードと楽天カードを6項目で徹底比較
ここからは、dカードと楽天カードを以下の6項目別に詳しく比較していきます。
- 本カード/家族カード/ETCカード年会費
- 還元率/ポイントのたまり方と使い道
- 提携ブランド
- 電子マネー・スマホ決済利用
- サービスの種類
- 付帯保険の種類
順番に見ていきましょう。
①本カード/家族カード/ETCカード年会費
本カード、家族カード、ETCカードの年会費について、次の表にまとめました。
dカード | 楽天カード | |
---|---|---|
本カード | 永年無料 | 永年無料 |
家族カード | 永年無料 | 永年無料 |
ETCカード | 初年度無料 | 550円 |
発行手数料はどれも無料。年会費については、どちらも本カードと家族カードは年会費無料ですが、ETCカードでは異なります。
dカードのETC カードは、2年目以降、年に1回でも利用すると次年度の年会費が無料になるので、dカードユーザーは実質年会費無料でETCカードを利用できます。
ETCをカードを作りたい方は、dカードを選びましょう。
②還元率/ポイントのたまり方と使い道
基本の還元率は、どちらも1%と互角です。ですがポイントアップの仕組みやポイントの貯まる範囲は異なるため、楽天以外のサービスをよく利用する人はdカード、楽天グループの利用が多い方は楽天カードを選びましょう。
次でdカードと楽天カードに分けて説明します。
dカードは幅広い貯め方・ポイント特約店も
dカードは、加盟店数が多いだけでなく、ドコモ系列のサービスに限らず優待サービス・キャンペーンの数が多いことや、スターバックス・ドトールなどのポイントへの交換ができるなどサービスの幅が広いのも魅力です。
また、dカード特約店でdカードや電子マネーのiDで決済すると、大幅なポイントアップを狙えるのも大きな特徴。主なdカード特約店と還元率を以下にまとめています。
主なdポイント特約店 | 還元率 |
---|---|
スターバックスコーヒーカード ・ドトールバリューカードへのチャージ | 4% |
ノジマ | 1% (料金から3%割引) |
オリックスレンタカー | 4% |
マツモトキヨシ | 3% |
ビッグエコー | 3% |
JAL | 2% |
コスモでんき | 2% |
タワーレコード | 2% |
幅広いお店で大幅にポイントアップを実現できますね。さらにドコモユーザーは、電子マネー「iD」の利用代金にポイントを充当できるサービスもあります。
さらに、dカードのポイントアップモールの経由でポイントが通常の1.5〜10.5倍に。提携しているオンラインショップを確認して、利用したいものがあればdカードに申し込んでみましょう。
楽天カードは楽天市場でポイント最大15倍
楽天カードの最大の特徴は、自社サービスでのポイントアップにとことん強いことです。楽天独自のポイントアップシステムであるSPUでは、サービスを組み合わせて利用すればなんと最大15%還元となります。
対象となる主な楽天グループのサービスとポイント倍率について次の表にまとめました。
主な楽天グループサービス | ポイント倍率 |
---|---|
楽天カードでの購入 | +2倍 |
楽天プレミアムカードでの購入 | +4倍 |
楽天モバイル | +1倍 |
楽天証券 | +1倍 |
楽天ウォレット | +1倍 |
楽天トラベル | +1倍 |
楽天ビューティ | +1倍 |
楽天ブックス | +0.5倍 |
楽天カードでの購入だけで、通常のショッピングポイント1%に追加で2%還元を受けられるなど、楽天市場を利用すればするほどポイントアップが期待できるシステム。楽天経済圏を活用したい方は、持っておかないと損なカードです。
dカードと楽天カードは、ポイントの貯まる範囲が大きく違うのがポイントですね。
③提携ブランド
提携ブランドのバリエーションが多いのは、楽天カードです。詳しくは次の表のようになっています。
国際ブランド | |
---|---|
dカード | Visa・Mastercard |
楽天カード | Visa・JCB・Mastercard・Amex |
海外での加盟店数が多いVisaやMastercardはどちらも選べるため、海外旅行や出張の際も安心です。国内シェアの多いJCBは、dカードでは選べないので注意しましょう。
dカードのVisa、楽天カードのVisa・Mastercardはタッチ決済にも対応しています。
④電子マネー・スマホ決済利用
dカードと楽天カードでそれぞれ利用できる電子マネー・スマホ決済のサービスは次の通りです。どの決済方法も、追加でポイントが貰えるので、ポイントの多重取りが可能です。
電子マネー | スマホ決済 | |
---|---|---|
dカード | iD | d払い |
楽天カード | 楽天Edy | 楽天ペイ |
電子マネーとスマホ決済に分けて、詳しく解説します。
iDは特約店利用で最大6%、楽天Edyは最大3%還元
まず、dカードでiDを利用した場合と、楽天カードで楽天Edyを利用した場合の、それぞれのポイント還元率についてまとめました。
iD | 楽天Edy | |
---|---|---|
クレジットカードからの チャージ | 不要 | 0.5% |
支払い | 0.5% (dカード特約店で最大4%) | 0.5% |
ポイントカード提示 | 最大1% | 最大1% |
クレジットカードのポイント還元率1%も合わせると、還元率はiD利用で最大6%、楽天Edy利用で最大3%にもなります。
iDの場合は、iDによるショッピング利用代金がdポイントにより減額される「iDキャッシュバック」が利用できます。また、楽天Edyも、お得なキャンペーンが頻繁に登場。
使い方次第でどちらもお得にポイントが貯まります!
d払いは最大2.5〜3%、楽天ペイは最大3%還元
次に、dカードでd払いを利用した場合と、楽天カードで楽天ペイを利用した場合の還元率についてまとめました。
d払い | 楽天ペイ | |
---|---|---|
クレジットカードからの チャージ | 不要 | 0.5% |
支払い | 街のお店で0.5% ネットショッピングで1% | 0.5% |
ポイントカード提示 | 最大1% | 最大1% |
こちらもクレジットカードの還元率1%を合わせると、d払いでは最大3%、楽天ペイも最大3%の還元率に。自分に合った決済方法を探して、カード選びの基準にしましょう。
ポイントカードの提示も忘れないようにしましょう。
⑤サービスの種類
dカードと楽天カードの主なサービスを、3つずつ紹介します。
dカードの付帯サービス3選
まず、dカードに用意されている主なサービスを見ていきましょう。
dカードの主なサービス
- ドコモケータイの利用料金でポイントが貯まる
- 世界各地で旅行サポートを受けられるVJデスク
- ハーツレンタカーの優待割引
特に携帯料金1,000円につき10ポイントが貯まるサービスは、ドコモユーザーにとっては嬉しいですね。また、安心して旅行を楽しめるサポートがあるのもポイント。
楽天カードの付帯サービス3選
次に、楽天カードが提供する主なサービスを見ていきます。
楽天カードの主なサービス
- 最大15倍のポイントアップシステム
- ポイントをANAのマイルに交換できる
- ハワイラウンジが利用できる
楽天グループに関連した様々なキャンペーンが頻繁に登場し、ポイントがザクザク貯まる仕組みが整っています。ANAマイルへの交換やハワイラウンジの利用は、旅行好きの人にぴったりのサービスですね。
⑥付帯保険の種類
最後に、dカードと楽天カードそれぞれに付帯する保険について表にまとめました。
dカード | 楽天カード | |
---|---|---|
海外障害死亡保険 | 2,000万円 (29歳以下) | 2,000万円 |
国内障害死亡保険 | 1,000万円 (29歳以下) | なし |
ショッピング保険 | 年間最大100万円 | なし |
ケータイ補償 | 購入後1年間、最大1万円 | なし |
年齢制限がある保険もあるものの、dカードの方が保険で対応できる幅は広いと言えます。年齢制限なしで旅行保険を付帯させたい方は、楽天カードを選びましょう。
適用される保険が幅広いため、若い世代はdカードを利用した方が安心度が高くなりますね。
dカードと楽天カードを2枚持ちするメリットは2つ
ここまではdカードと楽天カードを比較してきましたが、2枚持ちも選択肢の1つです。ここでは、2枚持ちするメリットを2つ紹介します。
①維持費がかからない
どちらも入会金や年会費が無料なので、維持費がかからないのがまずポイント。コスパを気にせず併用できるのは嬉しいですね。
②両方の付帯サービスを受けられる
dカード、楽天カードの両方のサービスを受けられるのも魅力。dカード特約店ではdカード、楽天市場での買い物は楽天カードと、お店によってカードを使い分けることで、どちらのカードでも効率よくポイントが貯まります。
また、楽天カードにない付帯保険をdカードで補えるので、普段の生活から旅行まで安心できますね。
どちらのカードの魅力も捨てきれない…と言う方は、是非2枚持ちを検討してみてくださいね!
dカードと楽天カードを2枚持ちして使い分ける2つのコツ
①ネットショッピングは楽天市場を利用しよう
ネットショッピングを利用する際は、楽天グループに特化したSPU(スーパーポイントアッププログラム)を活用しましょう。dカードのポイントアップモールは、ショップによってポイント倍率が大幅に変化するからです。
楽天経済圏をフル活用した方がお得と言えます。
②お買い物の際はiDやd払いを活用しよう
お買い物の際は、dカードと紐付けたiDやd払いを利用するのがおすすめ。dカード特約店での最大4%還元を活用しましょう。
dカードGOLD・楽天プレミアムカードはさらに高還元
ここまでdカードと楽天カードについて比較してきましたが、一般カードでは物足りなく感じる方もいるはず。そこで、さらにワンランク上のdカードGOLDと楽天プレミアムカードについて紹介していきます。
①dカードGOLDはドコモユーザーに得しかない
dカード GOLD | 基本情報 |
---|---|
カードの種類 | ゴールド |
年会費 | 11,000円 |
貯まるポイント | dポイント |
ポイント還元率 | 1.00% |
国際ブランド | Visa・Mastercard |
申し込み条件 | 20歳以上(学生を除く) |
dカードGOLDは、ドコモユーザーにとってはdカード以上に必携と言えるカード。毎月のドコモケータイの利用料金の10%が還元されます。dカードの1%に比べるとその差は歴然。使えば使うほどポイントが還元されるシステムです。
また、携帯補償が3年間で最大10万円になり、万一の時も安心。さらに国内・ハワイの主要航空ラウンジが無料で利用できるという、ゴールドカードならではの特典も付帯しています。
②楽天プレミアムカードは楽天ゴールドカードよりおすすめ
楽天プレミアムカード | 基本情報 |
---|---|
カードの種類 | プレミアム |
年会費 | 11,000円(税込) |
貯まるポイント | 楽天ポイント |
ポイント還元率 | 1.00% |
国際ブランド | Visa・Mastercard・JCB・Amex |
申し込み条件 | 20歳以上(学生を除く) |
楽天ゴールドカードより楽天プレミアムカードをおすすめできるのは、楽天ゴールドカードの特典が一般カードと大差ないからです。
また、世界1,300カ所以上の空港ラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」の会員カードを無料で発行できます。出張や旅行で海外に行く機会が多い方は、楽天プレミアムカードがおすすめです。
dカードと楽天カードの自分に合った使い方を見つけよう
dカードはドコモユーザーや幅広い店舗でポイントを貯めたい方に、楽天カードは楽天経済圏を活用したい方におすすめです。
自分のよく使うお店や利用したいサービスに合ったカードを選ぶもよし、2枚持ちして場合によって使い分けるのもよしです。自分に合った使い方を見つけてみてください。