乾燥肌は洗顔しないほうがいい？きれいな肌を目指す洗い方 -

「乾燥肌」は洗顔をすると悪化すると思われてしまうかもしれませんが、実はそんなことはありません。この記事では、正しい洗顔の方法や洗顔料の選びかた、乾燥肌におすすめの洗顔料について紹介をします。

この記事の監修者

岡本妃香里

薬剤師ライター

2014年に薬学部を卒業後、薬剤師の資格を取得し大手ドラッグストアで4年間勤務。2018年からはライター業に転身し美や健康に関する正しい情報の発信を続けている。化粧品検定1級の資格も取得し、薬剤師の知識とかけ合わせた記事執筆を行っている。
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乾燥肌の特徴は？

「乾燥肌」とひと口に言っても、その種類はいくつかに分けられます。どんな乾燥肌であっても共通する一番の特徴は、皮脂や水分の量が足りずに油分と水分のバランスが崩れてしまうことによって、肌のバリア機能が低下しやすくなる点です。

スキンケアをしても季節を問わず乾燥している感覚がある状態を「乾燥肌」と呼び、ほかにも肌を触ったときにカサカサやガサガサだったり、肌がつっぱるような感覚があったりするときには、一時的な乾燥肌になっている可能性もあります。

乾燥肌が深刻になると、カサつきだけでなく、かゆみや赤みが出てくる場合もあるので、何もしないまま放っておくと、乾燥肌が徐々に悪化してしまう場合も少なくありません。

乾燥肌の種類

「乾燥肌」と呼ばれる肌の代表的な状態を3つご紹介します。

一般的な乾燥肌

一般的な乾燥肌は、肌に水分も油分も足りなくなっている状態で、肌の表面がカサカサとしているのが特徴です。これはまさに、文字どおり肌が「乾燥」している状態で、皮膚がつっぱる感覚が出やすくなるだけでなく、シワができやすかったり、見た目にもガサガサしてきたりするなど、見るからに乾いているのがわかる肌状態のことをさします。

乾燥肌になると、洗顔後にはとくに肌のつっぱりを強く感じることも多く、必要な油分や水分が洗顔によって失われてしまうことで、さらに乾燥が悪化する原因にもつながります。

乾燥性敏感肌

乾燥性敏感肌は、肌のバリア機能が乱れてしまい、本来であれば皮脂膜によって保護されるべきものが守られていない、あるいは低下している状態です。

水分量も少なく、見た目にも肌表面がめくれたボロボロの状態だけでなく、赤みが強く出る場合も多いのが特徴です。

スキンケアなどのちょっとした刺激だけでも、ヒリヒリとした違和感を覚えることもあり、あまりにも治らない場合には、医療機関を受診したほうが安心です。

インナードライ

インナードライ肌は、肌の表面には油分が多く、内側が乾燥してしまっている肌のことです。

表面には油分があるためにオイリー肌と誤解されることもあり、「隠れ乾燥肌」とも呼ばれます。表面上は皮脂に覆われているものの、角質の水分量は足りていない状態です。皮脂が過剰に分泌されやすくなり、見た目にはオイリー肌のようにテカテカした部分が多くなるのも特徴です。

また自分では「オイリー肌」だと思っていても、実はインナードライになっている方は案外と多く、皮脂を予防するケアをしても肌の状態が改善しないと感じるときには、インナードライになっている可能性もあります。

乾燥肌は洗顔をしないで水洗いにしたほうがよいの？

乾燥肌になると、洗顔をした後に、つっぱりや粉っぽさを感じやすくなります。そのため、乾燥肌は洗顔をしないで、水洗いにしたほうがいいと考える方もいることでしょう。

しかし、洗顔料を使わずに洗顔をしても、落とすべき皮脂や汚れがきちんと落ちないことも多く、清潔な肌が保てなくなる可能性も高ります。かえって肌の状態が悪くなってしまう場合もあるので、気をつけたほうが安心です。乾燥肌だとしても、毎日の洗顔はきちんと行ったほうが、美肌ケアにつながるでしょう。

正しい洗顔の方法

乾燥肌の正しい洗顔方法のポイントについて、美容家が解説します。

洗顔料はきちんと泡立てる

洗顔料は、そのまま顔につけるのではなく、手のひらでしっかりと泡立てをしてから顔の上に泡を包み込むように乗せていきましょう。泡立てが苦手な方は、泡立てネットを使うと簡単にふわふわで弾力感のある泡が作れます。

やさしく洗う

洗うときには泡で円を描くように、やさしく洗うのがポイントです。ゴシゴシとこすってしまうと必要な油分や水分まで洗い流してしまう恐れがあるため、爪を立てることなく、ていねいに顔をなでるようなイメージで洗っていきましょう。

小鼻の周りや目の周りなどの細かい部分は、指先を使ってていねいに洗っていきます。とくに目の周りの皮膚はデリケートな部分であり、皮脂の分泌も少ないので、乾燥しやすいパーツです。こすらずにやさしく洗うよう、意識をしておくといいでしょう。

洗った後の拭き取りでも摩擦を減らす

顔を洗った後とに顔の水分を拭き取る際にも、気をつけるべき点があります。タオルでゴシゴシと拭き取ってしまうと、せっかくていねいに洗顔をしていても、拭き取りの際の摩擦によって肌にダメージが加わってしまいます。

洗顔後にはなるべく毛羽立ちのないタオルを、そっと肌に押し当てるようにして、水分を拭き取りましょう。より肌をいたわるならば、洗顔後の水分を拭き取ることに特化した使い捨ての「クレンジングタオル」を使うのもひとつの手です。

洗顔時に注意すること3選

乾燥肌の方は、洗顔をすることで乾燥がひどくならないように、気をつけて洗顔をしましょう。とくに気をつけたい点をご紹介します。

洗顔料の成分に気をつける

乾燥肌の方は、洗顔料を選ぶ際に、成分にも気をつけたほうが安心です。乾燥を防ぎやすいとされている成分が入っている洗顔料なら、毎日使うにあたって安心感が高まります。

覚えておきたい成分としては、スクワラン、ヒト型セラミド、グリセリン、ヒアルロン酸、コラーゲンセラミドなどといった、うるおい成分と呼ばれる美容成分です。洗顔料は、洗顔をした後に洗い流してしまうものではありますが、保湿効果のある成分が入っている洗顔料を使うと、洗顔後の肌がつっぱりにくく感じる作用も期待しやすいでしょう。

また、肌のコンディションによっては肌荒れを予防する成分や整肌成分などにも注目して選ぶと、洗顔による美肌ケアがより充実します。

そのうえで、アルコールフリーなど、自分の肌に合った仕様の洗顔料を見つけられると、乾燥肌でもカサカサしにくい洗顔から免れるでしょう。

洗顔時に高温のお湯は避ける

洗顔時には、高温のお湯を使うのは避けましょう。高温のお湯は、洗顔時に汚れがよく落ちるような気になりやすい一方で、必要な皮脂なども洗い流してしまう可能性が高く、かえって肌への負担が増えます。乾燥を加速させる原因にもつながり

やすいのです。

38度前後のぬるま湯を使って、ゴシゴシとこすらずにていねいに洗顔料を落としていきましょう。

また、シャワーから出るぬるま湯を直接顔に当てるのも、できるだけ避けたい洗顔法です。一般的なシャワーの水圧は、顔に当てると摩擦や刺激になりやすく、乾燥肌にもダメージを与えてしまう場合もあります。洗面器などにため湯をして、やさしく洗顔料を落とすと、刺激を抑えられます。

洗顔後にはすぐ保湿をする

洗顔をした後の肌は無防備な状態なので、なるべく早く保湿ケアをしたほうがよいと言われています。

ただし、大事なのは早く保湿ケアをすることではなく、ていねいなケアを心がけることです。洗顔後に保湿をするまでの時間と乾燥肌の悪化のスピードとの間には相関がないとも言われています。

とはいえ、乾燥した状態で長く放っておくのはよくありません。化粧水や、洗顔後すぐに使用するブースターコスメなどをすぐに塗り、肌が無防備になっている状態をできるだけ短くしていきます。

乾燥肌の方は、とろみのある化粧水やジェル状のコスメを使って保湿するのもおすすめです。液状の化粧水に比べ、肌の表面にうるおいの膜ができやすく、乾燥しやすい肌を守ってくれる作用が期待できます。洗顔後、時間がないなどの事情から手早く保湿を済ませたい方には、オールインワンタイプのジェルコスメも使い勝手のいい選択肢と言えるでしょう。

乾燥肌におすすめの洗顔料3選

時短美容家である並木まきが、乾燥肌におすすめの洗顔料を3選ピックアップしました。

1：「ラフラ　オイルセラムクレンジング」　150ml 2,970円

しっかり落として、しっとりうるおうことを考えて作られている美容液オイルクレンジング。数々のアワードにも輝いている実力派です。

バームが溶けたような新感覚の洗い心地が特徴的で、高精製オリーブオイル（※）やアルガンオイル（※1）が、濃いメイクや毛穴汚れにアプローチします。オイルで浮き上がったメイクや汚れを包み込んで洗い流す「ヤシ由来の洗浄成分（※2）」を採用し、洗う前よりもうるおいが得られる使用感です。

※保湿成分　※1アルガニアスピノサ核油（保湿成分）　※2ヤシ油脂肪酸PEG-7グリセリル

2：「毛穴撫子　お米の洗顔」　50g　1,650円(税込)

乾燥を原因とするぽっかり毛穴には、角質と汚れがつまりやすいので、原因となる「つまりのもと」にアプローチする洗顔を使って美肌をキープしたいところです。

「毛穴撫子　お米の洗顔」は、お米のパワーでつるん＆しっとりと洗い上げるプチプラの洗顔料です。100％国産米由来のライスセラムで肌を整えます。米粉（※3）が古い角質に、泥（※4）がつまりの原因にと毛穴汚れのもとにアプローチし、米発酵液や米ぬか油を使った「ライスセラム®️」がしっとりとした洗い上がりへとサポートします。

※3 コメ粉（スクラブ）　※4 カオリン（吸着成分）

3：「ももぷり　フローラリペアクリーム」　15g 495円（税込）

肌のうるおいのための乳酸菌（※5）と、国産のモモ果汁に含まれるセラミド（※6）を配合しているクリーム状の洗顔料です。

テクチャーは濃密なクリーム状なので、乾燥が気になる部分への集中ケアにも、便利で使いやすいのが特徴です。肌環境を整えるビタミンカプセル（※7）も配合しており、洗顔時にビタミンカプセルの黄色い粒がなくなったら、なじませ完了のサインとなっています。正しい洗顔時間の目安がわからないという方にも便利な仕様です。

使い切りサイズのパウチとなっているため、とくに乾燥が気になるときだけスペシャルケアとして使えます。プチプラのアイテムなので、気になったときにすぐに使えます。

※5 乳酸桿菌培養溶解質（保湿）　※6 モモ果汁（保湿）　※7 アスコルビン酸（整肌）