ファクタリング悪徳業者の判例!違法業者の裁判事例・事件。高金利貸付など

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ファクタリング業者のなかには、違法行為を行う悪徳業者がいます。

もし悪徳業者を利用してしまうと「高額な利息の請求」「強引な取り立て」などの被害に遭う恐れがあります。

場合によっては、事業継続が困難な状況に追い込まれるリスクもあるため、注意しなければなりません。

そこで本記事では、ファクタリングを装った悪徳業者の見分け方を解説します。

過去の判例を基に悪徳業者の違法性についてお伝えするので、ファクタリングの利用を検討している方は、ぜひ契約前にご一読ください。

ファクタリング悪徳業者の判例!トラブル・違法業者の裁判事例・事件。高金利貸付など

ファクタリングを装う悪徳業者にどのような特徴があるのかを解説します。

過去の判例を基に、違法性のあるやばい取引について触れていくので、ぜひ参考にしてみてください。

  • 判例1.給与ファクタリングと称した貸付
  • 判例2.償還請求権ありのファクタリング
  • 判例3.ファクタリング業者を装った高金利の貸付

判例1.給与ファクタリングと称した貸付

まずは、給与ファクタリングが債権の譲渡ではなく、貸付に該当すると判決が出た事件です。

給料の前払いをうたい文句に事実上、現金を貸し付ける「給料ファクタリング」が、貸金業法が適用される「貸し付け」にあたるかが争われた裁判で、最高裁第三小法廷(宇賀克也裁判長)は「あたる」との初判断を示した。
20日付の決定で、無登録で貸金業を営んだとして同法違反などの罪に問われた被告の上告を棄却した。
懲役3年執行猶予5年、罰金900万円とした一審判決が確定する。
引用:朝日新聞「給料ファクタリング「貸金業法の貸し付けにあたる」 最高裁が初判断」

給与ファクタリングとは、入金期日より前の請求書を債権として買い取りし、現金化するサービスです。

一見すると、売掛債権を譲渡するファクタリングと同じように思えますが、実際は債権譲渡契約に該当しません。

その事実については、金融庁のホームページにも記載してあります。

給与ファクタリングについて、これを業として行うものは貸金業に該当する旨を2020年3月に公表し、広く一般への注意喚起を行うとともに、無登録業者の広告等について、SNS事業者やプラットフォーマーに対し削除を要請した。
引用:金融庁「令和2事務年度 金融行政方針(別冊)」

ちなみに、上記の裁判では懲役3年・執行猶予5年、罰金900万円という判決が下されています。

判例2.償還請求権ありのファクタリング

続いては、償還請求権ありのファクタリング契約が、債権譲渡ではなく融資に該当すると判断された事件です。

そもそも、ファクタリングは売掛債権をファクタリング会社に譲渡すると同時に「期日に売掛金を回収できないリスク」も一緒に移転します。

つまり、売掛金が回収できなければ、その損害はファクタリング会社が背負うわけです。ところが、なかには償還請求権ありの「リコース契約」を結ぼうとする業者が存在します。

償還請求権とは、売掛先の倒産などで売掛金が回収できなかったときに、その費用をファクタリング会社が利用者に請求できる権利です。

利用者にとってリスクの高い契約ですから、おすすめできません。

以下のように、償還請求権ありの「リコース契約」を結ぼうとして、裁判沙汰になった事件もあります。

ファクタリング業者は償還請求権を有しておらず、売主としても債権の買戻しを予定していないことなどから、実質的にも債務者の不払いリスクがファクタリング業者に移転していると評価できること、対抗要件具備は猶予されているものの、ファクタリング業者の判断において具備が可能であったこと、債権額面と売買代金の差額(手数料)についても担保目的であることを推認させるような大幅なものということもできないことなどを総合考慮し、貸金業法は適用されないと判断された事案(東京地裁令和2年9月18日判決)
引用:金融庁「ファクタリングの利用に関する注意喚起」

上記のように「ファクタリング業者は償還請求権を有していない」「償還請求権があるファクタリング契約は実質融資と同等」との記載があります。

ファクタリング業者にもかかわらずリコース契約を結ぼうとしている場合は、悪徳業者の可能性が高いので利用しないようにしましょう。

判例3.ファクタリング業者を装った高金利の貸付

最後は、ファクタリング業者を装い高金利で融資したとして、逮捕・起訴されたケースです。

一般社団法人「ハートフルライフ協会」(東京都中央区)の幹部ら男6人を貸金業法違反(無登録営業)と出資法違反(超高金利)の疑いで逮捕
2016年11月ごろ~20年4月ごろ、貸金業の登録がないのに香川県や宮城県の中小企業の経営者ら5人に計約1億3千万円を貸し付け、法定金利の8倍から34倍にあたる利息計約3千万円を受け取った疑いがある
※一部を抜粋して掲載
引用:朝日新聞「債権の買い取り装いヤミ金営業容疑 社長ら11人逮捕へ」

そもそも、ファクタリングは貸付ではなく債権の譲渡なので、金利ではなく手数料が設定されています。

当然、金利を設定して貸付する場合は、銀行業か貸金業の登録が必要です。

それにもかかわらず、上記の事件では、貸金業登録をせずファクタリングと名乗って金利が発生する貸付を行っています。

しかも、法定金利の8倍〜34倍と高い設定です。ちなみに、貸金業法で定められた最大金利は20%です。

お借入れの上限金利は、借入金額に応じて年15%〜20%となっています。
引用:日本貸金業協会「5 お借入れの上限金利は、年15%~20%です」

上記の事件では、貸金業としての登録なしに貸付を行っているだけでなく、利率まで法定金利を大幅に超えています。

このように、ファクタリングと名乗って金利を設定していたり、利率が20%を超えていたりするサービスは悪徳業者が運営している可能性があるので、注意が必要です。

ファクタリングは金利や取り立てが怖い?悪徳違法業者の見分け方

ファクタリングを装った悪徳業者の見分け方を解説します。

  • 金利を設定している
  • 担保・保証人を指定してくる
  • 償還請求権を設定している

金利を設定している

前述の通り、ファクタリングは貸付ではないため、金利ではなく手数料を設定しているのが一般的です。

もし、契約書などに「金利」という言葉が記載されている場合は、違法業者の可能性があります。

いかなる場合でも、ファクタリング業者が金利を設定するケースはないので、公式サイトや契約書は入念に確認してください。

担保・保証人を指定してくる

ファクタリングは貸付ではなく債権の譲渡契約なので、担保や保証人は必要ありません。

担保・保証人が必要になる契約は貸付ですから、それらを指定してくる会社は違法に貸付する業者の可能性が高いでしょう。

ファクタリングの契約で担保・保証人を指定された場合は、高額な利息を請求されたり強引な取り立ての被害に遭ったりする恐れがあるため、絶対に利用しないでください。

償還請求権を設定している

ファクタリングは、償還請求権なしの「ノンリコース契約」です。

万が一、売掛先企業が支払い前に倒産しても、その損害をファクタリングの契約者が負う必要はありません。

償還請求権ありの「リコース契約」を促し、資金回収不能となったら契約者に損害を負わせる会社は悪徳業者です。

もし、ファクタリングの契約書にリコース契約の記載がある場合は、違法業者の可能性があるので注意しましょう。

手数料が高いファクタリング業者は悪徳?相場をチェック

悪徳業者のなかには、高額な手数料を設定しているところがあります。

そのような業者に出会ったとき、ファクタリングにおける手数料の相場を知らないと、悪徳業者とは気が付かずに契約してしまう恐れがあります。

ファクタリング契約を結ぶ前に、手数料の相場を把握しておきましょう。

  • 2社間ファクタリングにおける手数料の相場:8%~18%
  • 3社間ファクタリングにおける手数料の相場:2%~9%

ファクタリングの手数料相場は、上記のようなパーセンテージです。これよりも極端に高い手数料を提示する会社は、悪質な業者の可能性があります。

安全に利用できるファクタリング業者おすすめ5選

安全に利用できるファクタリング業者を5つ紹介します。

  • QuQuMo
  • 日本中小企業金融サポート機構
  • ペイトナーファクタリング
  • アクセルファクター

QuQuMo

画像:QuQuMo

QuQuMo」は、手数料が1%〜と業界最安水準を誇るファクタリング会社です。

2社間ファクタリングなので、売掛先に知られずに安いコストで債権を買取してもらえます。また、必要な書類は「請求書」と「通帳」の2点だけです。

準備に時間がかかる書類は必要ないため、急ぎの方でも無理なく利用できるでしょう。

運営会社株式会社アクティブサポート
利用対象者法人、個人事業主、フリーランス
買取可能額上限なし
手数料1%~
入金スピード最短2時間
契約の種類2社間ファクタリング
債権譲渡登記不要
オンライン手続き可能

QuQuMoはこちらから

日本中小企業金融サポート機構

画像:日本中小企業金融サポート機構

日本中小企業金融サポート機構」は、非営利団体が運営しているファクタリングサービスです。

営利目的で運営している株式会社が多いなか、非営利団体の一般社団法人が運営しているとあって、安心・安全に利用できます。

また、買取可能額は上限も下限もありません。1万円という少額でも、1億円という大口でも対応可能なので、幅広い方が柔軟に利用できます。

ちなみに、利用対象者は法人だけでなく個人事業主でもOK。少額の売掛金しか持っていない独立したばかりの方にもおすすめです。

運営会社一般社団法人 日本中小企業金融サポート機構
利用対象者法人、個人事業主
買取可能額下限上限なし
手数料1.5%~10.0%
入金スピード最短即日
契約の種類2社間、3社間
債権譲渡登記不要
オンライン手続き可能

日本中小企業金融サポート機構はこちらから

ペイトナーファクタリング

画像:ペイトナーファクタリング

ペイトナーファクタリング」は、フリーランスや個人事業主向けのサービスを提供するファクタリング会社です。

フリーランスなどを対象としているだけあって、買取可能額は1万円~とかなり少額の設定です。

高額な売掛債権を持っていない方は、ペイトナーファクタリングを利用してみると良いでしょう。

ただし、買取上限は初回25万円、2回目以降100万円と決して高額ではありません。大口の資金調達を希望している方は、他のファクタリング会社を選んでください。

運営会社ペイトナー株式会社(旧yup株式会社)
利用対象者法人、個人事業主、フリーランス
買取可能額初回:1万~25万円2回目以降:1万~100万円
手数料10%
入金スピード最短10分
契約の種類2社間ファクタリング
債権譲渡登記不要
オンライン手続き可能

ペイトナーファクタリングはこちらから

アクセルファクター

画像:アクセルファクター

アクセルファクター」は、年間3,000件もの取引実績を誇る人気のファクタリング会社です。

これまで多くの事業者の資金繰りを改善してきた実績があるので「悪徳業者では?」といった不安を抱く必要はありません。

また、審査通過率が93%と業界トップクラスの高さが魅力。審査に通るか不安な方には、アクセルファクターがおすすめです。

ちなみに、手数料は1〜10%となっており、売掛金が多いほど手数料が安くなる仕組みです。大口の資金調達を希望している方は、アクセルファクターが向いているでしょう。

運営会社株式会社アクセルファクター
利用対象者法人・個人
買取可能額30万円~無制限
手数料1〜10%(売掛金が多いほど手数料が低くなる)
入金スピード最短3時間で、遅くとも翌日
契約の種類2社間ファクタリング、3社間ファクタリング
債権譲渡登記審査結果によって不要の契約も可能
オンライン手続き可能

アクセルファクターはこちらから

まとめ

本来、ファクタリングは債権の譲渡であり、貸付ではありません。それにもかかわらず、金利や償還請求権を設定したり、担保・保証人を指定したりする悪徳業者が存在します。

ファクタリングを検討している方は、素性がわからない業者の利用は避けて、口コミなどの評判が良い業者を利用するよう心がけてください。

今回紹介した5つのファクタリング会社は安心して利用できるので、検討してみると良いでしょう。

ファクタリング会社手数料入金スピード
QuQuMo1%~最短2時間
うりかけ堂2%~最短2時間
日本中小企業金融サポート機構1.5%~10.0%最短即日
ペイトナーファクタリング10%最短10分
アクセルファクター1%〜10%最短3時間

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この記事を書いた人

マネ子

ファクタリング・金融系の発信をするWEBライターです。お金にまつわる情報をWEBメディアで執筆しています。

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