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ファクタリングとは、事業者が保有する売掛債権をファクタリング会社に買取してもらい、早期に資金調達する方法です。
ファクタリング会社は数多くありますが、銀行やそのグループ会社が提供するものを「銀行系ファクタリング」それ以外を「ノンバンク系ファクタリング」と呼んでいます。
銀行系ファクタリングは手数料が比較的安く、信頼度が高いことから安心感がありますが、メリットばかりではありません。
場合によってはノンバンク系が適している人もいますので、それぞれの特徴を理解したうえで利用しましょう。
本記事では、銀行系ファクタリングが通常のファクタリングや銀行融資とどう違うのか、詳しく解説します。
利用するメリット・デメリットについてもお伝えしますから、銀行系ファクタリングが気になっている方は参考にしてみてください。
ファクタリングは銀行系以外やばい?怪しい?銀行融資との違いやメリット・デメリット。手数料など
銀行系以外のファクタリングは決してやばくありません。
むしろ、銀行系ファクタリングと比べて審査スピードが早く、柔軟な買取を実施してくれるので、法人のみならず個人事業主の方からも利便性が高いと好評です。
では、一般的なファクタリングと銀行融資の違いとは何なのか、みていきましょう。
また、銀行系ファクタリングのメリット・デメリットについても解説していくので、参考にしてみてください。
- 銀行融資とファクタリングの違い
- 銀行系ファクタリングのメリット
- 銀行系ファクタリングのデメリット
銀行融資とファクタリングの違い
銀行融資とファクタリングには、さまざまな違いがあります。
銀行融資 | ファクタリング | |
資金調達額 | 約300万円~3億円 | 売掛金の上限額 |
返済期間 | 1年~15年 | 30日~45日程度 |
返済方法 | 分割 | 一括 |
費用 | 利息 | 手数料 |
金利・手数料 | 1%~15% | 1%~20% |
入金スピード | 1ヶ月~3ヶ月 | 1日~1週間 |
審査対象 | 借りる人 | 売掛先 |
審査難易度 | 厳しい | 優しい |
このように、ファクタリングのほうが入金スピードが早く、審査難易度も低めです。
また、ファクタリングの場合は審査の対象が申込者ではなく売掛先なので、自社の事業実績に自信がなくても利用できる点がメリットです。
つまり、より多くの事業者にとって利用しやすいのはファクタリングというわけです。
銀行系ファクタリングのメリット
銀行系ファクタリングのメリットは次の通りです。
・安心して利用できる ・手数料が安い ・さまざまな種類のファクタリングがある ・資金力があり大口の売掛金を買取可能 |
ファクタリングは貸金業ではないため法整備が行き届いておらず、悪徳業者の存在が問題視されています。
しかし、銀行系ファクタリングなら「違法業者かも?」といった心配がありません。
また、一般的なファクタリングの手数料は高いと20%近くになります。その点、銀行系ファクタリングなら5%程度なので、コストを抑えた利用が可能です。
加えて、利用できるファクタリングの種類が豊富だったり、安定した資金力により大口の債権でも対応してくれたりする利便性の高さ魅力です。
銀行系ファクタリングのデメリット
銀行系ファクタリングのデメリットは次の通りです。
・審査の基準が厳しい ・審査の時間が長い ・入金まで日数がかかる ・2社間ファクタリングに非対応 ・銀行にファクタリング利用履歴が記録される ・小口の売掛金は買取不可 ・個人事業主は利用できないところが多い |
銀行系は一般的なファクタリングよりも厳しい審査を実施しています。チェックが厳しいこともあって、審査や入金までにかかる時間が長いのもデメリットの一つです。
また、銀行系の場合「申込者」「銀行」「売掛先」の3社間ファクタリングが主流です。
そのため、債権の譲渡が売掛先に知られてしまい「資金繰りが悪いのでは?」と心配される恐れがあります。
最悪の場合、取引中止といった事態に発展する恐れがあるので、利用する際は注意が必要です。
他にも、銀行にファクタリングの利用履歴が残り、銀行内での信用格付けに影響を及ぼしたり、小口債権や個人事業主には対応してくれなかったりするデメリットがあります。
銀行系以外のファクタリング会社|大手で手数料が低めのおすすめ5選
銀行系ファクタリングは審査が厳しく時間がかかるため、お急ぎの方や個人事業主は条件が合わないでしょう。
そんなときは、大手のノンバンク系ファクタリング会社がおすすめです。銀行系ファクタリングより審査が早く、対応も柔軟です。
以下、個人事業主でも利用できるおすすめの5社を解説します。
- QuQuMo
- PMGファクタリング
- ビートレーディング
- 日本中小企業金融サポート機構
- ペイトナーファクタリング
QuQuMo
画像:QuQuMo
「QuQuMo」は、最短2時間という早さで入金してくれるノンバンク系のファクタリング会社です。
申し込みは来店不要のオンライン完結なので、店舗に出向いて面談を受けたり、書類を郵便局や郵便ポストまで出しに行ったりする必要がありません。
仕事で忙しい事業者の方でも、オフィスにいながら即日に資金調達できます。
また、手数料が1.0%〜と業界最安水準を誇っています。コストを抑えて資金調達したいと考えている方にはピッタリのファクタリング会社です。
運営会社 | 株式会社アクティブサポート |
利用対象者 | 法人・個人事業主・フリーランス |
買取可能額 | 上限なし |
手数料 | 1%~ |
入金スピード | 最短2時間 |
契約の種類 | 2社間ファクタリング |
債権譲渡登記 | 不要 |
オンライン手続き | 可能 |
①PMGファクタリング
出典:PMGファクタリング
「PMGファクタリング」は、毎月の取扱買取件数1,500件以上を誇る、業界最大規模の請求書買取サービスです。
審査&見積もりは最短20分、着金までも最短2時間です。何日も待つ必要がないため、急ぎで資金が必要な場合に向いています。
また、他社からの乗り換えもおすすめ。乗り換え率が98%と高水準であり、どこよりも親身に対応してくれていることがわかります。
リピート率も96%と、継続して利用している人も多いファクタリングですから、ぜひ利用を検討してみてください。
運営会社 | ピーエムジー株式会社 |
利用対象者 | 原則として法人のみ |
買取可能額 | 50万円~2億円 |
手数料 | 審査による |
入金スピード | 最短2時間 |
契約の種類 | 2社間・3社間 |
債権譲渡登記 | 不要 |
オンライン手続き | 可能 |
ビートレーディング
画像:ビートレーディング
「ビートレーディング」は、2012年の設立以降、5万2,000社もの資金繰りを解決してきた実績あるファクタリング会社です。
法人・個人事業主問わず利用可能で、審査通過率も98%と驚異的な契約率を誇っています。
2社間・3社間ファクタリングだけでなく、診療報酬や介護報酬といった珍しい債権の買取にも対応しており、ニーズに合わせて利用できるサービスです。
買取可能額の上限と下限も設定されていないので、少額の資金調達を希望する方はもちろん、大口債権を保有している方も利用を検討してみると良いでしょう。
運営会社 | 株式会社ビートレーディング |
利用対象者 | 法人・個人事業主 |
買取可能額 | 下限上限なし |
手数料 | 2社間:4%~12% 3社間:2%~9% |
入金スピード | 最短2時間 |
契約の種類 | 2社間・3社間、診療報酬・介護報酬・注文書 |
債権譲渡登記 | 不要 |
オンライン手続き | 可能 |
日本中小企業金融サポート機構
「日本中小企業金融サポート機構」は、ファクタリング会社としては珍しい「非営利団体」としてサービスを提供している会社です。
手数料は1.5%〜10.0%と業界最安値水準を誇っています。
個人事業主でも利用できるうえ、2社間と3社間の両方に対応している利便性の高さに定評があるファクタリング会社です。
オンライン手続きにも対応しているため、オフィスにいながらパソコンやスマホ1台で契約まで進められます。
早ければ最短即日で資金調達できるので、忙しい方や急ぎの方は日本中小企業金融サポート機構を利用してみると良いでしょう。
運営会社 | 一般社団法人 日本中小企業金融サポート機構 |
利用対象者 | 法人・個人事業主 |
買取可能額 | 下限上限なし |
手数料 | 1.5%~10.0% |
入金スピード | 最短即日 |
契約の種類 | 2社間・3社間 |
債権譲渡登記 | 不要 |
オンライン手続き | 可能 |
ペイトナーファクタリング
画像:ペイトナーファクタリング
「ペイトナーファクタリング」は、フリーランス・個人事業主向けにサービスを提供しているファクタリング会社です。
そのため、買取可能額は初回1万〜25万円、2回目以降は1万〜100万円と少額です。
また、申し込みから入金までのスピードが最短10分と業界最速水準を誇るため、緊急性が高く、少額の資金調達を希望している方に適しています。
ただし、手数料は一律10%と高めに設定されています。大口の買取なら他社のほうが安いでしょう。
独立したばかりで高額な取引がない時期はペイトナーファクタリングで契約して、事業が成長してきたら他のファクタリング会社を利用するといった使い方がおすすめです。
運営会社 | ペイトナー株式会社(旧yup株式会社) |
利用対象者 | 法人・個人事業主・フリーランス |
買取可能額 | 初回:1万~25万円2回目以降:1万~100万円 |
手数料 | 10% |
入金スピード | 最短10分 |
契約の種類 | 2社間ファクタリング |
債権譲渡登記 | 不要 |
オンライン手続き | 可能 |
ファクタリングの手数料は銀行系が低い?ファクタリングの支払いまでの流れを解説
ファクタリングの手数料相場と支払いまでの流れを解説します。
- ファクタリングの手数料相場
- ファクタリングの支払いまでの流れ
ファクタリングの手数料相場
ファクタリングの手数料相場は以下の通りです。
・2社間ファクタリング:4%~20% ・3社間ファクタリング:1%~9% |
2社間ファクタリングは、契約に売掛先が含まれておらず、ファクタリング会社からしてみると資金が回収できないリスクが高くなります。
未回収リスクがある分、2社間ファクタリングのほうが手数料は高めに設定されているのです。
ちなみに、銀行系ファクタリング(3社間)の手数料は1%から高くても5%程度と、一般的なファクタリングの相場よりも低い傾向にあります。
ファクタリングの支払いまでの流れ
ファクタリングの支払いまでの流れは、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングで異なります。
【2社間ファクタリングの支払いまでの流れ】
※著者作成
2社間ファクタリングは「利用者」と「ファクタリング会社」の2社だけで契約します。そのため、売掛先に債権の譲渡を知られずに売却できます。
ただし、ファクタリング会社からすると、資金回収が不可能となるリスクが高いため、手数料の相場は高めです。
次に、3社間ファクタリングの支払いまでの流れです。
【3社間ファクタリングの支払いまでの流れ】
※著者作成
3社間ファクタリングでは「利用者」と「ファクタリング会社」に「売掛先」が加わって契約が行われます。
ファクタリング会社からすると、売掛先の同意を得れば資金回収できないリスクが軽減します。そのため、手数料相場が2社間ファクタリングよりも低い設定です。
ファクタリング以外の資金繰り改善法!銀行融資や支払い.comなど
ファクタリング以外の資金繰り改善方法を2つ紹介します。
- GMOあおぞらネット銀行あんしんワイド
- 支払い.com
GMOあおぞらネット銀行あんしんワイド
「GMOあおぞらネット銀行あんしんワイド」は、融資枠型のビジネスローンです。契約以降、利用枠の範囲内で何度でも借りられます。
通常の銀行融資では必要な「決算書」や「事業計画書」といった書類は要りません。
求められる書類は「銀行口座の入出金明細(直近3ヶ月以上の連続した取引)」だけです。そのため、創業期や赤字決算の企業でも資金調達できる可能性があります。
また、銀行融資が借入まで1〜3ヶ月かかるのに対して、あんしんワイドは最短2営業日と業界最速水準です。
実質年率も0.9%〜14.0%と低めの設定なので、ファクタリングよりも安いコストで資金調達したい方は検討してみると良いでしょう。
融資対象 | 法人 |
融資スピード | 最短2営業日 |
借入限度額 | 10万円〜1,000万円以内 |
実質年率 | 0.9%~14.0%(固定金利・審査のうえ決定) |
担保・保証人 | 原則不要 |
支払い.com
画像:支払い.com
「支払い.com」とは、予定していた銀行振込による支払いをクレジットカード決済に変更して、最大60日の支払い猶予を作るサービスです。
あくまで支払いを遅らせるだけであり、審査や面談を受ける必要はありません。
また、本人確認書類や事業計画書なども不要となっており、用意すべきはクレジットカードのみです。
早い人なら60秒で申込可能。オフィスにいながら、最短1日後には現金を手にできます。
気になる手数料は一律4%なので、一時的な資金繰り問題を手軽に解決したいなら、ファクタリングよりも安いコストで利用できるでしょう。
まとめ
銀行系ファクタリングは安全性が高く、手数料が安いなど、さまざまなメリットがあります。
一方、一般的なファクタリングもやばいわけではありません。銀行系よりも審査が優しく、個人事業主でも利用できる受け口の広さが特徴です。
ただし、一般的なファクタリング会社のなかには、違法な貸付のように「やばい行為」を行う業者がいるので、安全性の確認は徹底するようにしてください。
今回紹介したファクタリング会社なら、どこも安心・安全な業者なので、以下から選んでみても良いでしょう。
手数料 | 入金スピード | |
QuQuMo | 1%~ | 最短2時間 |
ビートレーディング | 2社間:4%~12%3社間:2%~9% | 最短2時間 |
日本中小企業金融サポート機構 | 1.5%~10.0% | 最短即日 |
うりかけ堂 | 2%~ | 最短2時間 |
ペイトナーファクタリング | 10% | 最短10分 |