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「一つの売掛債権でファクタリングを複数社に依頼できるかも?」と考えたことがある人もいるのではないでしょうか。
しかし、二重譲渡は犯罪なので絶対にやってはいけません。罪に問われるのはもちろん、社会的信用を失って事業を継続できなくなってしまう可能性が高いでしょう。
そこで本記事では、ファクタリングの二重譲渡についてわかりやすく解説します。
他社利用中で乗り換えを検討している人にも役立つ記事になっているので、ぜひ最後までご覧ください。
【乗り換えを検討している事業者におすすめ】
ファクタリングの二重譲渡ばれる?バレない?債権の二重譲渡同時到達・優勢についてわかりやすく解説。債権譲渡登記など
ファクタリングの二重譲渡といっても、馴染みのない言葉なので分かりづらいでしょう。ここでは、ファクタリングの二重譲渡について解説します。
ファクタリング(債権)の二重譲渡とは
ファクタリングは売掛債権(売掛金)をファクタリング会社に譲渡する資金調達方法です。売掛債権が一つであるように、譲渡先も一つに絞らなければいけません。
これを複数のファクタリング会社に譲渡することが「ファクタリングの二重譲渡」です。
ファクタリングの二重譲渡はバレない?
ファクタリングの二重譲渡は、黙っていたとしても「バレない」は不可能です。
「売掛金の支払期日まで時間があるし、他の会社にも売れるかも?」といった考えは持たないようにしましょう。
<ばれる段階>
- 見積もりの時点(債権譲渡登記の調査)・・他のファクタリング会社が登記されているのを見られてばれる
- 支払期日の到来・・どちらかのファクタリング会社へ支払えないためばれる
- 内部の告発・・内部の人間による告発でばれる
- 担当者による問い合わせ・・ファクタリング会社に問い合わせられてばれる
上述のとおり、ばれる段階がいくつもあるので、ファクタリングの二重譲渡は隠し通せません。
債権の二重譲渡が同時到達したときの優劣は?
売掛債権の二重譲渡が同時到達した場合、どちらも債権の全額を請求できるため、優劣はありません。
※参照ページ:裁判所「裁判例結果詳細」
ファクタリングの二重譲渡は犯罪!デメリットを解説
ファクタリングの二重譲渡は必ずばれますが、そもそも犯罪なのでやってはいけません。もし二重譲渡を行ってしまえば、以下のデメリットが生じます。
<詐欺罪・横領罪に問われる> 詐欺罪は10年以下、横領罪は5年以下の懲役。片方か両方の罪に問われる。 |
<支払期日に売掛金の支払いができない> 売掛金の2倍の額を用意しなければいけないため、どちらかのファクタリング会社に売掛金を支払えない。新たにファクタリングをして一時的に支払えても、いつかは支払えなくなる。 |
<売掛先へ債権譲渡通知が行われる> 支払期日に売掛金が支払われない場合、第三者に債権者が変更した事実を売掛先へ通知される。そのため、売掛先にファクタリングを利用した事実がばれる。 |
<損害賠償を請求される> 二重譲渡がばれればファクタリング会社から損害賠償を請求され、さらに資金繰りが悪化する。周囲にもばれるので社会的信用を失う。 |
ファクタリングの二重譲渡をしてしまえば、上述したデメリットはもちろん、事業継続も困難になるでしょう。
社会的信用も失うので、新たな事業を始めるのも難しくなるといえます。
ファクタリングは他社利用中でも乗り換えOK!メリットを解説
同じファクタリング会社を継続して使い続けなければならない規約がなければ、現在利用している会社から他社への乗り換えは可能です。
より良い条件のファクタリング会社があれば、乗り換えたいと思うのは当然でしょう。以下から、ファクタリングを他社に乗り換えるメリットを解説します。
- 手数料が安くなる
- 入金が早くなる
- 買取可能額の幅が広がる
手数料が安くなる
現在のファクタリングよりも手数料が安ければ、出費の負担を抑えられます。手数料が安くなるのは、ファクタリング会社を乗り換える最大のメリットといえるでしょう。
<例>
10%の会社 | 8%の会社 | |
100万円の手数料 | 10万円 | 8万円 |
200万円の手数料 | 20万円 | 16万円 |
手数料2%の違いでも、金額にすると数万円単位で差が出ます。
金額が大きいほど数パーセントの違いは重要になってきますし、長期的に利用するとなれば乗り換えない手はありません。
入金が早くなる
「即日OK」と謳っているファクタリング会社に乗り換えれば、入金のスピードも早くなるでしょう。
現在のファクタリング会社の入金スピードに不満を持っている場合は、即日で対応してくれる会社を選ぶのがおすすめです。
新たに契約するファクタリング会社としても、問題なく返済している利用者の乗り換えは歓迎するでしょう。
買取可能額の幅が広がる
ファクタリング会社によって買取可能額は異なるため、乗り換えによって金額の幅が広がる可能性があります。
たとえば、現在のファクタリング会社の買取可能額が100万円〜1,000万円だったとして、新たなファクタリング会社が30万円〜5,000万円だったらどうでしょうか。
今まで買い取ってもらえなかった少額や高額の売掛債権も買い取ってもらえるようになります。
下限や上限を設けていないファクタリング会社もあるので、乗り換えの際はチェックしてみるといいでしょう。
ファクタリングが取引先にばれるのが嫌なら「2社間ファクタリング」!おすすめ。ペイトナーなど
取引先にばれずにファクタリングを利用したいなら、2社間ファクタリングを選びましょう。
2社間は利用者とファクタリング会社の間のみで完結し、3社間はそこに売掛先も入る契約方法です。
つまり、3社間は売掛先の承諾を得なければならないため、必然的にファクタリングの利用はばれます。
ここからは、取引先にばれたくない人におすすめの2社間ファクタリングを取り扱っている会社を紹介します。
①QuQuMo
高品質・スピーディーな資金調達がかなう「QuQuMo」。QuQuMoも債権譲渡登記が不要なため、こっそり乗り換えを検討したい事業者におすすめです。
面倒な書類提出は一切不要、請求書と通帳のコピーの2点のみで取引できるのも高ポイント。手数料も1%からと低く、出費を抑えられる可能性が高いでしょう。
オンライン完結で気軽に契約できますから、まずは見積もりを依頼してみるのがおすすめです。
手数料 | 1%~ |
買取可能額 | 制限なし |
入金スピード | 最短2時間 |
利用対象者 | 法人・個人事業主・フリーランス |
②ペイトナーファクタリング
「ペイトナーファクタリング」は、累計利用者数が10万件を突破している人気のファクタリングサービスです。
利用対象者には、法人だけでなく社会的信用度が低いとされる個人事業主・フリーランスも含まれています。
個人でも利用できるとあって、最低1万円という少額の売掛債権でも買取してくれます。また、入金スピードが最短10分と業界最速水準なのも魅力の一つです。
「今すぐに資金調達したい」と焦っている方でも、ペイトナーファクタリングならストレスなく利用できるでしょう。
ただし、買取可能額の上限が初回25万円で2回目以降でも100万円と限定的です。
大口の資金調達を希望している方には向いていないので、他のファクタリング会社を検討するようにしてください。
運営会社 | ペイトナー株式会社(旧yup株式会社) |
利用対象者 | 法人、個人事業主、フリーランス |
買取可能額 | 初回:1万~25万円2回目以降:1万~100万円 |
手数料 | 10% |
入金スピード | 最短10分 |
契約の種類 | 2社間 |
債権譲渡登記 | 不要 |
オンライン手続き | 可能 |
③中小企業金融サポート機構
「日本中小企業金融サポート機構」は、上限下限なしで債権を買い取りしてくれる人気のサービスです。
小口から大口の買取まで幅広く対応してくれるので、個人事業主や中小企業、大手企業の方まで多くの事業者が利用できます。
また、手数料が1.5%〜10.0%と低めの設定です。
売掛債権の金額が高いほど割り当てられる手数料は下がるので、大口の債権を保有している事業者にこそおすすめの業者です。
運営会社 | 一般社団法人 日本中小企業金融サポート機構 |
利用対象者 | 法人、個人事業主 |
買取可能額 | 下限上限なし |
手数料 | 1.5%~10.0% |
入金スピード | 最短即日 |
契約の種類 | 2社間、3社間 |
債権譲渡登記 | 不要 |
オンライン手続き | 可能 |
④ビートレーディング
「ビートレーディング」は、2社間・3社間の契約に加えて、診療報酬・介護報酬・注文書といった珍しい種類も取り扱っているサービスです。
請求書よりも前の段階で作成する注文書でも買取してくれるので、他社よりも早いタイミングで資金調達できます。
また、入金スピードが最短2時間と素早い対応も強みの一つです。
午前中に申し込んでも同日の午後には資金調達できる可能性があるので、緊急事態に陥っている事業者の方は検討してみると良いでしょう。
運営会社 | 株式会社ビートレーディング |
利用対象者 | 法人・個人事業主 |
買取可能額 | 下限上限なし |
手数料 | 2社間:4%~12%3社間:2%~9% |
入金スピード | 最短2時間 |
契約の種類 | 2社間・3社間、診療報酬・介護報酬・注文書 |
債権譲渡登記 | 不要 |
オンライン手続き | 可能 |
まとめ
ファクタリングの二重譲渡は犯罪です。ばれるかどうか以前に、絶対にやってはいけないことなので気を付けましょう。
二重譲渡をやってしまえばいつかは必ずばれ、社会的信用を失って事業継続が困難になってしまいます。
ファクタリングの乗り換えは可能ですから、より条件の良いところを探してみるといいでしょう。本記事で紹介した3社は特におすすめなので、ぜひ検討してみてください。
【乗り換えを検討している事業者におすすめ】