ファクタリングの種類とは?仕訳・手数料・デメリットをわかりやすく解説

ファクタリングは、ビジネスローンよりも資金調達しやすいとあって、設立したばかりの法人や独立したての個人事業主から高い人気を誇っています。

しかし、ファクタリングにも種類があり、それぞれ異なる特徴を持っていますので、どのような方法や会社を選んだらいいのか迷う方もいるでしょう。

そこで本記事では、ファクタリングの種類について詳しく解説します。

それぞれの種類のメリット・デメリットについてもお伝えするので、しっかり理解してあなたにあったファクタリングを選んでみてください。

ファクタリング契約の種類は?2社間・3社間の違い、メリット・デメリットをわかりやすく解説

そもそもファクタリングとは、企業や個人事業主などが保有している売掛金をファクタリング会社に買取してもらい資金調達するサービスです。

売掛先(取引先)が入金するよりも前に、売掛金を手に入れられるというメリットがあります。加えて、売掛金が回収できないといったリスクを軽減できる利点があるのです。

そんな便利なファクタリングサービスには、2社間と3社間という2つの種類があります。

いずれも契約内容が異なるため、どちらが自社に最適なのかを知るためにも、それぞれの違いやメリット・デメリットを理解しておきましょう。

  • 2社間ファクタリングと3社間ファクタリングとは?
  • 2社間ファクタリングのメリット・デメリット
  • 3社間ファクタリングのメリット・デメリット

2社間ファクタリングと3社間ファクタリングとは?

まず2社間ファクタリングとは、利用者とファクタリング会社の2社間で契約する方法です。

それに対して3社間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社に加えて、取引先が契約に加わります。

それぞれ異なるメリットとデメリットがあるので、理解したうえで自分にあった方を選ぶようにしてください。

2社間ファクタリングのメリット・デメリット

まず、2社間ファクタリングのメリットは、取引先に利用を知られずに済むという点です。

ファクタリングを利用することが取引先にわかると「会社の資金繰りが悪い?」「経営が危ない?」などの疑念を抱かれる恐れがあります。

その結果、取引先との関係が悪化したり、契約打ち切りとなったりする可能性もあるでしょう。

しかし2社間ファクタリングは、ファクタリング会社と自社だけの契約です。取引先にバレることなく利用できますので、評判が落ちるような心配はありません。

また、2社間で契約するため手続きが簡単という点もメリットです。必要書類を準備して、ファクタリング会社と契約するだけなので、スピーディーに売掛金を現金化できます。

一方で、2社間ファクタリングはファクタリング会社にとって貸し倒れのリスクが高く、そのリスク回避のために手数料が8%〜18%と割高となっています。

また3者間と比較して、審査が厳しい点もデメリットの一つです。

<2社間ファクタリングのメリット・デメリット>

メリットデメリット
すぐに資金化できる償還請求権がない売掛先に利用がバレない自社の信用力に自信がなくても利用できる手数料が高め審査が厳しい売掛金の入金後、ファクタリング会社へ振り込む手間がかかる

3社間ファクタリングのメリット・デメリット

3社間ファクタリングのメリットは、支払いの回収リスクが低いことによる手数料の安さです。

ファクタリングの手数料の相場が、2社間では8%〜18%となっているのに対して、3社間ファクタリングは2%〜9%と低めの設定です。

ただし、取引先にファクタリング利用の事実を知られてしまうため、関係が悪くなるリスクがあります。

最悪の場合、契約打ち切りになる恐れがあるので注意が必要です。

<3社間ファクタリングのメリット・デメリット>

メリットデメリット
2者間より手数料が低い2者間と比較して審査が通りやすい売掛金を回収・振り込みする手間が必要ない個人事業主も利用できる売掛先に利用が知られる資金調達まで時間がかかる売掛先の承諾が必要

ファクタリングやり方とは?種類・仕訳・手数料・勘定科目など解説

初めてファクタリングを利用する場合、自社の事業内容にどのような方法が合っているのか、また手数料や経費処理方法などに疑問を抱える方もいるでしょう

そこで本項では、ファクタリングの種類や手数料、経費処理に必要な仕分けなどを解説します。

  • ファクタリングは6種類
  • ファクタリングの手数料
  • ファクタリングの仕訳

ファクタリングは6種類

よく利用されているファクタリングの種類は以下の6つです。

種類概要
買取ファクタリング企業が保有する売掛金をファクタリング会社が買い取るサービス。
保証ファクタリングファクタリング会社または金融機関に保証料を支払う代わりに、売掛先の倒産などによって売掛金の回収が不可能になった場合に保証金を受け取るサービス。
医療ファクタリング診療報酬債権(医療機関が社保や国保に対して有する診療報酬債権)を現金化できるサービス。
一括ファクタリング売掛債権を金融機関が一括して買取し、債権者の口座に代金を振り込んで決裁事務の合理化を図るサービス。
国際ファクタリング海外企業と取引する際に発生した売掛金を確実に回収できるサービス。
注文書ファクタリング仕事を完了(納品)する前に注文書・発注書を資金化するサービス。

これらのファクタリングを、先ほど解説した2社間や3社間といった契約方法で利用します。

6つの種類のファクタリングは、それぞれ利用目的が異なるので、その違いをよく理解してから自分にあったファクタリングを利用しましょう。

ファクタリングの手数料

ファクタリングには手数料がかかります。手数料はファクタリング会社によって異なるものの、おおよその相場はあります。

2社間と3社間によって相場は異なるので、それぞれ見てみましょう。

  • 2社間の相場:8%~18%
  • 3社間の相場:2%~9%

このように、3社間ファクタリングの方が手数料は安くなっています。

というのも、手数料はファクタリング会社の利益であると同時に、貸し倒れのリスクを背負うファクタリング会社への対価でもあります。

2社間ファクタリングは、売掛先が契約に関与していないため、リスクが高く手数料も割増されているというわけです。

しかし、利用者にとって手軽でスピーディーな資金化を実現できるのは、2社間ファクタリングです。

ファクタリング利用者の多くが、取引先に利用がバレる心配のない2社間ファクタリングを選んでいます。

ファクタリングの仕訳

ファクタリングの利用の有無に関係なく、商品やサービスの販売によって得た利益に対しては、通常の会計処理と同様に請求書を発行した時点で以下の仕訳が必要です。

借方貸方
売掛金:100万円売上:100万円

売掛金を2社間ファクタリングによって買取してもらった場合、以下の4つの方法で仕訳を行います。

ケース借方貸方
ファクタリング契約した際の仕訳未収入金:100万円売掛金:100万円
買取代金がファクタリング会社から入金された際の仕訳現金・預金 :95万円未収入金:100万円
売掛債権売却損:5万円
売掛先から売掛債権が入金された際の仕訳現金・預金:100万円預り金:100万円
ファクタリング会社に回収した売掛債権を支払った際の仕訳預り金:100万円現金・預金:100万円

このように、状況に応じて仕訳のやり方が異なります。

また、3社間ファクタリングになると仕訳のやり方が違ってくるので、利用する際は仕訳の方法についても理解を深めるようにしてください。

即日資金化におすすめのファクタリング会社4選

続いては、即日資金調達できるおすすめのファクタリング会社を4つご紹介します。

  • QuQuMo
  • ビートレーディング
  • ペイトナーファクタリング
  • アクセルファクター

QuQuMo

画像:QuQuMo online

QuQuMo online」は、手数料が1%〜と業界トップクラスの安さを誇るファクタリング会社です。

しかも、取り扱っているのは手数料が高めの2社間ファクタリングなので、取引先に知られずに売掛金を買取してもらいたい方にはおすすめです。

また、手続きが簡単で「面談」や「事務手数料」「債権譲渡登記」が必要ありません。「請求書」と「通帳」の2点だけ用意すれば最短2時間で入金してくれます。

即日で資金調達したいなら、QuQuMo onlineを検討してみると良いでしょう。

運営会社株式会社アクティブサポート
利用対象者法人、個人事業主、フリーランス
買取可能額上限なし
手数料1%~
入金スピード最短2時間
契約の種類2社間ファクタリング
債権譲渡登記不要
オンライン手続き可能

QuQuMo onlineはこちらから

ビートレーディング

画像:ビートレーディング

ビートレーディング」は、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの両方を取り扱っているファクタリング会社です。

他にも、「診療報酬」や「介護報酬」「注文書」といった他社にはない種類のファクタリングを用意しています。

買取可能な金額に下限・上限がないので、少額から大口の資金調達まで対応しています。

ただし、手数料は2社間が4%〜12%で3社間が2%〜9%と幅があり、申し込まないといくらになるのかわかりません。

手数料がいくらか事前に知っておきたい方は、他のファクタリング会社を選ぶ方が良いでしょう。

運営会社株式会社ビートレーディング
利用対象者法人、個人事業主
買取可能額下限上限なし
手数料2社間:4%~12%3社間:2%~9%
入金スピード最短2時間
契約の種類2社間ファクタリング、3社間ファクタリング
債権譲渡登記不要
オンライン手続き可能

ビートレーディングはこちらから

ペイトナーファクタリング

画像:ペイトナーファクタリング

ペイトナーファクタリング」は、個人事業主やフリーランスの方を対象としたファクタリング会社です。

個人事業主などは社会的信用度が低いため、他のファクタリング会社では契約できない可能性があります。

しかし、ペイトナーファクタリングは個人事業主・フリーランスを対象としているので、他社で断られた方でも利用実績が豊富です。

買取可能額が初回1万〜25万円で、2回目以降が1万〜100万円と少額ではあるものの、個人事業主のような大金を必要としない方にとっては、強い味方となってくれるでしょう。

運営会社ペイトナー株式会社(旧yup株式会社)
利用対象者法人、個人事業主、フリーランス
買取可能額初回:1万~25万円2回目以降:1万~100万円
手数料10%
入金スピード最短10分
契約の種類2社間ファクタリング
債権譲渡登記不要
オンライン手続き可能

ペイトナーファクタリングはこちらから

アクセルファクター

画像:アクセルファクター

アクセルファクター」は、審査通過率が93%と業界トップクラスの契約率を誇るファクタリング会社です。

申し込みをした方の大半が契約まで至っているので、他社で断られた方でも受け入れてもらえる可能性が高いでしょう。

しかも、手数料は1%〜と低めの設定です。

加えて、売掛金が多ければ多いほど手数料が安くなる仕組みなので、高額の買取を希望している方はアクセルファクターを検討してみてください。

運営会社株式会社アクセルファクター
利用対象者法人・個人
利用限度額30万円~無制限
手数料1〜10%(売掛金が多いほど手数料が低くなる)
入金スピード最短3時間で、遅くとも翌日
契約の種類2社間ファクタリング、3社間ファクタリング
債権譲渡登記審査結果によって不要の契約も可能
オンライン手続き可能

アクセルファクターはこちらから

ファクタリング以外の資金繰り改善方法2種類を解説

最後は、ファクタリング以外で資金繰りを改善できる方法を2つご紹介します。

  • 支払い.com
  • GMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」

支払い.com

画像:支払い.com

支払い.com」は、予定している銀行振込をクレジットカード払いにして、一時的に支払いに猶予を作るサービスです。

仕組みとしては、予定していた銀行振込による支払いを支払い.comに立て替えてもらい、自分は支払い.comに同額のクレジットカード払いをします。

これにより、支払いを遅らせるというシステムです。あくまで支払いを遅らせるだけなので、特別な審査などは必要ありません。

クレジットカードだけあればOKなので、ファクタリングよりも利用のハードルが低くなっています。

起業したばかりや独立したてで事業実績がない方にはおすすめです。

支払い.comはこちらから

GMOあおぞらネット銀行「あんしんワイド」

画像:GMOあおぞらネット銀行あんしんワイド

GMOあおぞらネット銀行あんしんワイド」は、ネット銀行が提供する融資枠型のビジネスローンです。

ビジネスローンと聞くと審査が厳しく、必要な書類も多そうなイメージですよね。

しかし、GMOあおぞらネット銀行あんしんワイドは必要書類が直近3か月以上の連続した取引(銀行口座の入出金明細)だけです。

創業期や赤字決算の会社に対する融資実績があるので、他のビジネスローンが不可だった方でも受け入れてもらえる可能性があります。

もし、あなたが「設立したばかりで事業実績がない」などとビジネスローンを諦めていたのなら、一度GMOあおぞらネット銀行に相談してみると良いでしょう。

融資対象法人
融資スピード最短2営業日
借入限度額10 万円〜1,000 万円以内
借入利率年0.9%~14.0%(固定金利・審査のうえ決定)
担保・保証人原則不要

GMOあおぞらネット銀行あんしんワイドはこちらから

まとめ

今回は、ファクタリングの種類について解説しました。

ファクタリングには、買取型や保証型の他に医療型や国債型など合計6つの種類があります。

それぞれ、利用目的が異なるので、違いをよく理解したうえで自分にあった種類のファクタリングを選ぶ必要があります。

利用する際は本記事を参考に自身の目的を明確化したうえで、最適な種類のファクタリングを選ぶようにしてください。

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この記事を書いた人

マネ子

ファクタリング・金融系の発信をするWEBライターです。お金にまつわる情報をWEBメディアで執筆しています。

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