ノートパソコンを快適に動作させるためには、発生する熱をこもらせない工夫が必要です。冷却台は強力なファンでパソコンの排熱をサポートする効果があります。しかしエレコムのような多くの有名メーカーから販売されており、どのような基準で選べばよいか迷ってしまいますよね。
そこで今回はノートパソコン冷却台の選び方と、おすすめ人気商品をランキング形式でご紹介します。熱を効率的に吸収するアルミスタンド製の商品も販売されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
冷却することで処理速度の改善に!「ノートパソコン冷却台」とは
ノートパソコンクーラーとも呼ばれるノートパソコン冷却台は、熱を持ったパソコンを冷やすアイテムです。ノートパソコンは小さな本体にさまざまな部品を詰め込んでいるため、負荷のかかる作業を繰り返すと熱をため込んでしまいます。
熱がたまるとパソコンの処理効率が下がり、最悪の場合故障に至るケースもあります。冷却台を使い適切に熱処理を行えば、快適に作業ができるとともに、安心・安全にパソコンを使い続けることができるでしょう。
ノートパソコン冷却台の選び方
ノートパソコン冷却台を選ぶ際に重要な5つのポイントを見ていきましょう。
ノートパソコンの大きさにあった「サイズ」か確認しよう
効率的な冷却効果を得るために、お手持ちのパソコンに合った商品を選んでください。冷却台はパソコンの形状に合わせて、適切なファンの数や大きさ、配置が設定されています。サイズが合わないと適切な送風がされず、冷却効率が下がる懸念があります。
サイズが合っていないと、パソコンがぐらついてしまい作業に支障をきたす恐れもありますよね。またパソコンに手をかけてキーボード操作をする方は、耐荷重性にも注意してください。手首の重さがかかる分、少し余裕のあるスペックを選ぶと安心です。
しっかり冷却できるよう、ファンの「数・位置・風量・機能性」を確認しよう
冷却性能を上げるためにはファンも重要となります。作業の負荷やパソコンのスペックを考慮し選びましょう。
冷却効率重視ならファンの「数は多め」が◎位置は「吸気口の位置に合うもの」がベスト
冷却が効率的に行えるよう、ファンの数・大きさ・配置にも注目してください。ファンが小さめのサイズなら3つ以上、大きめのサイズなら2つ搭載されていれば、十分な冷却効果が期待できます。
またパソコンの吸気口にファンの位置が合っていれば、冷気をより効率的にパソコンに送ることができます。複数のパソコンを兼用で使いたい場合は、ファンの位置を調整できる商品を選ぶと使いまわしができますよね。
風量は、音が気にならない程度の「風量50CFM前後」がおすすめ
ファンの風量も冷却効率に大きく影響します。一般に風量はCFMという単位で表記されます。CFMの数値が大きいほど強い風量を提供できます。冷却台としては50CFM前後を目安に選ぶとよいでしょう。
さらに冷却性能を求める場合は60CFMも選択肢になりますが、風量が強いとその分静音性に劣る点には注意が必要です。冷却効果は風量だけでなく、ファンの形や配置にも影響を受けるので、総合的に判断をするのがおすすめです。
気温に応じて使い分けができる「調整機能」があると便利
ファンの動作を調整できる機能があれば、さまざまなシーンで便利に使用できます。暑いシーズンは出力を上げしっかり冷やし、涼しいシーズンは低出力でゆっくり冷やすことで駆動音を低減できます。
カフェなど外出先で周りの目が気になる状況でも、ファンの調整ができれば安心して使えますよね。なかにはファンひとつひとつを制御し、ON/OFFの切り替えができる商品も。CPU付近など局所的に熱がこもりやすい場合も、効率的な冷却ができるでしょう。
冷却力に関わる、冷却台本体の「素材」や「構造」も確認しよう
冷却台には効果を高めるさまざまな工夫が施されています。必要な性能に合わせて、構造や素材もチェックしてください。
熱を逃しやすい「アルミ製」や「メッシュ構造」がおすすめ
熱伝導率の高い金属製なら、パソコン本体の熱を効率的に吸収し、適切に発散してくれます。とくにアルミは優れた熱伝導性と軽量性を兼ね備えているので、冷却台として最適の素材といえます。
またパソコンを保持する部分がメッシュ構造になっている商品も販売されています。風通しがよく熱をこもらせない構造のため、より効率的に冷却できますよね。金属素材を使ったメッシュ構造なら、吸熱効果でより効率的な冷却効果が期待できるでしょう。
ノートパソコンを机に直に置いてもしっかり冷却できる「3〜4cmほどの厚み」があるものが◎
厚みは用途に合わせて選んでください。冷却効率を重視する方は、デスクとの距離を離せる厚さ3-4cm程度のやや厚めを選ぶのがよいでしょう。
持ち運んで使用することが多い方は、薄型タイプで軽量性を重視するのがおすすめ。ただし、薄型はデスクとの距離を取れないため、直接デスクに置くタイプはおすすめできません。薄型を選ぶ際は脚付きを選んで、冷却台とデスクの間にスペースを確保できるようにするとよいでしょう。
さらに強力な冷却効果を期待するなら「冷却パッドタイプ」がおすすめ
より強い冷却性能が必要なら、冷却パッドが付いた商品もチェックしましょう。ペルチェ素子を使った商品は、電気によって冷却効果を発揮し、より強力にパソコンを冷やします。フロンを使わず冷却できるので、環境への配慮がなされている点も嬉しいですよね。
ただし負荷が高くない作業時も冷却パッドをつけたままにしていると、冷却効果が強すぎて結露してしまう恐れも。熱を発生させやすい作業にのみ使うなど、使い方を工夫する必要があります。
20dB程度が◎作業に集中できるようファンの「静音性」も要確認
より作業に集中したい方は、作動時の静音性能も確認してください。ファンの回転速度が高い場合など作動音が大きいと気が散りますし、カフェやオフィスなど外出先でほかの人の迷惑になってしまいます。
一般に音の大きさはdBという単位で表記され、冷却台としては20-30dbの商品がおすすめ。20dBは木の葉が擦れ合う程度の音量といわれているので、集中したい作業のときも邪魔になりませんよね。
作業効率を高める「便利機能」もチェックしよう
作業効率を高める工夫が施される商品が販売されています。冷却性能と合わせてチェックしましょう。
外部デバイスとも接続できる「USBポート」が搭載されているものが便利
USBポートを搭載した冷却台なら、幅広く便利に活用できます。パソコンから給電することで冷却機能は作動するため、数少ないパソコンのポートをひとつ埋めてしまいます。
冷却台にUSBポートが付属していれば、別途ハブを用意する必要がなく、そのほかのデバイスと接続ができるでしょう。ただし消費電力の大きなデバイスと接続するときは、対応する電力値に足りるか確認してくださいね。
作業しやすい角度に調節可能な「角度調整機能」があると疲れにくい
モニタースタンドとしても使用できるよう、台の角度を調整できると使いやすいです。好みの高さに調整ができるので、作業の効率化や疲労軽減効果が期待できます。
また冷却台とデスクの間のスペースを確保できるので、冷却効率の向上も期待できますね。角度調整には置き型で段階的に調節できるタイプと、アームタイプで自由に調節できるタイプがあります。アームタイプは省スペースで自由に角度が調整できるのでおすすめです。
ノートパソコン冷却台のおすすめ人気ランキング10選
ここからはおすすめのノートパソコン冷却台10商品をランキング形式でご紹介します。ノートパソコンのスムーズな動作をサポートするさまざまな工夫が施されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
1位 Tuayoo ノートPCクーラー
6つの超静音冷却ファンで約15度の冷却性能を発揮
業界最高クラス6つの超静音冷却ファンを搭載したノートパソコン冷却台です。3D曲面の流線形デザインで工夫されたファンは、滑らかでスムーズな風を作り出します。
ノートパソコン全体に送風できるようファンの位置が設計されているので、負荷のかかる作業時も効率的に冷却でき、最大約15度の冷却効果が期待できます。ファンの動作音は呼吸の音レベルの20dbとなっているので、カフェやオフィスなどの外出先でも周りの迷惑になりませんよね。
2位 Cooler Master X150 Spectrum MNX-SWXB-10NFA-R1 HS1405
豊富なUSBポート搭載で簡単に周辺機器と接続可能
14~17インチの中型~大型のノートパソコンに対応できるノートパソコンクーラーです。大型の160mmファンが搭載されており、パソコンの熱を発する場所をしっかりと冷やすことができるでしょう。
パソコンの接触面は金属製で、優れた熱伝導性により効率的な排熱をサポートしてくれます。USB2.0ポートを3つとType-Cポートをひとつ搭載しているので、さまざまな周辺機器とも容易に接続可能です。
3位 グリーンハウス(Green House) ノートPCクーラー GH-PCFF1
動作音が気にならない静音設計で作業に集中できる
11~16型のノートパソコンに対応できるサイズ感で、大型の120mmファンを備えています。大型ながら低回転の設計にすることで、高い冷却性能と23.8dBの優れた静音性を両立しました。
収納時はフラットになる一方で、2つのフットスタンドを備えているので角度を3段階に調整できます。冷却効率を高めるとともに、正しい姿勢で作業ができるようになるので疲労軽減にもつながりますね。ストッパー付きで、角度をつけてもパソコンがずれ落ちる心配がありません。
4位 エレコム(ELECOM) SX-CL22LSV
大口径20cmの冷却ファンが効率的にPCを冷却
15.4~17インチサイズのノートパソコン対応の冷却スタンドです。大口径20cmファンと、効果的に排気風を発生させるメッシュ構造により、最大約10度の冷却効果を発揮してくれます。
強・弱の2段階の風量調節ができるプッシュ式スイッチが付いているので、季節や作業の負荷に合わせて使い分けができるのは嬉しいですよね。PCのUSBポートに接続するだけで使える簡単設計で、操作の煩わしさがなく、またデスクがコードで散らかる心配もありません。
5位 サンワサプライ(Sanwa Supply) ノート用クーラーパッド(TURBO機能付き) TK-CLN19U
風量をこまめに調整できるファンコントロール機能付き
通常時の風量は最大80CFMなものの、筐体側面のターボボタンによりファンの回転数を上げることで、最大110CFMの風量を実現します。大型12cmのファンが協力に作動するので、優れた冷却効果が期待できるでしょう。
風量を調整できるファンコントロールダイヤルも付属しているので、状況に応じたこまめな調整も可能です。USB接続タイプですが、冷却が不要なときは簡単にオフにできる、ON・OFFスイッチが付いているので操作性も抜群です。
6位 サンワダイレクト ノートパソコンクーラー 400-CLN031
アルミメッシュ性の筐体で効率的に熱を排出
冷却面のサイズは大型の幅35×奥行22.5cmで、最大15.6インチまでのノートパソコンに使用できます。直径17cmの大型ファンでパソコンをしっかり冷却でき、最大でおよそ9度の温度上昇を抑制できる性能を備えます。
筐体はアルミ製でメッシュ構造となっているので、効率的に熱を排出できますよね。高さを2.6~15cmの間で8段階に調整できるので、このみの角度で作業ができます。機器の落下を防ぐストッパーが付いているので、角度をつけた状態での作業も安心ですね。
7位 LiANGSTAR ノートパソコン冷却パッド
状況に応じて冷却ファンのパターンを変更可能
6つの小型冷却ファンを備えたノートパソコン冷却台です。最大風量75CFMの強力な冷却性能で、パソコンにたまった熱をしっかり冷却してくれます。付属のダイヤルで風量や冷却パターンを調整できるので、季節な作業状況によって使い分けが可能です。
スマホスタンドも付属しているので、別途スタンドを用意することなくスマホを見ながらの作業もできますね。スマホスタンドは収納式になっているので、使わないときはコンパクトにできるのも便利なポイントです。
8位 KEYNICE ノートパソコン冷却パッド 冷却ファン
付属のLEDスクリーンで気温と回転速度を一目で把握
LEDスクリーンが付属しており、現在の温度と冷却ファンの回転速度を一目で把握できるようになっています。搭載される6つの冷却ファンは送風パターンや風量を自在に調整できるので、気温や作業負荷に合わせて最適な冷却性能を発揮してくれます。
USBポートは2口搭載しているので、複数の周辺機器とも接続可能です。高さ調節もできるので、好みの角度で疲労感を感じず作業に集中できますよね。
9位 サンワサプライ(Sanwa Supply) ノート用クーラーパッド TK-CLN28U
6段階の高さ調節が可能で快適に作業に集中できる
筐体に放熱効果の高いアルミを使用したシンプルなデザインのノートパソコン冷却台です。15.6インチワイド型のパソコンまで対応できるサイズ感で、16cmの大型ファンを備えているので強力に冷却できるでしょう。
風量を調整できるファンコントロール機能も搭載されているので、気温や作業負荷に合わせて使い方を選べますよね。6段階の高さ調節機能も付いているので、使いやすい角度で作業できるのも嬉しいポイントです。
10位 Cooler Master ERGOSTAND IV
空気力学設計の静音ファンが効率的にPCを冷却
排熱効果の高いメッシュボードの内部に、空気力学設計の140mm静音冷却ファンが搭載されています。このファンによりノートパソコンの冷却を促し、スムーズな動作をサポートしてくれるでしょう。
エルゴノミクスデザインを採用した本体は、人間工学に基づいた5段階に高さ設定が可能です。好みの角度に調節ができるので、快適な視野角を実現してくれます。4つのUSBポートが付属しているので、これ一台で多くの外部機器と接続できますね。
まとめ
ノートパソコン冷却台があれば、熱がこもりやすいノートパソコンの快適な動作をサポートしてくれます。ファンの形状や回転仕様、本体の構造や素材などさまざまな工夫が施されていますよね。
通常のネットサーフィンではパソコンの熱はあまり気にならないかもしれませんが、映像編集やゲームなど負荷の高い作業をするときは注意が必要です。大切なデバイスを長く快適に使い続けるためにも、ノートパソコン冷却台の導入を検討してみてくださいね。