iPhoneの現行モデルはイヤホンジャックが搭載されていませんが、iPadにはイヤホンジャックが搭載されている機種が多くあります。また、Bluetooth機能を使えばワイヤレスイヤホンも使用できるのでイヤホンを選ぶ幅が広がりますよね。
しかしiPadのイヤホンは安いものからハイスペックなモデルまで展開されており、どれを選べばよいか悩んでしまいがち。そこで今回はiPad対応イヤホンの選び方を解説するとともに、おすすめの商品をランキング形式でご紹介します。
iPad対応イヤホンの選び方
iPad対応イヤホンを選ぶ際に重要な5つのポイントを見ていきましょう。
まずは使用しているiPadとの「互換性」を確認しよう
Apple純正以外のイヤホンを購入する場合は、互換性を確認することが大切です。シンプルなイヤホンであればさほど気にする必要はありませんが、リモコンつきのものやSiriに対応している製品は一部機能がiPadで使用できない場合があります。
とくに2013年以前に発売された古いiPadを使用している方は、Lightning端子やSiriが搭載されていない機種もあるので注意しましょう。イヤホン購入前に使用しているiPadのモデルとイヤホンの対応モデルをしっかり確認してくださいね。
Apple製品を複数使用しているなら、デバイス間の移動をシームレスな「H1チップ」が便利
iPadとiPhoneを所持している方は多いことでしょう。そんな方におすすめなのがH1チップ搭載のイヤホンです。
H1チップが搭載されていればデバイス間の移動がシームレスに行えるので、より便利に活用することができます。H1チップが搭載されているイヤホンはペアリングもしやすくバッテリー駆動時間も長くなるので、iPad単体の使用でもおすすめですよ。
用途や使い方にあわせて「接続方法」を選ぶ
iPadとイヤホンを接続する方法にはいくつかの種類があります。それぞれ異なる特徴を持っているので、事前にしっかり確認した上で用途にあったものを選びましょう。
映画や動画の視聴なら、音ズレが少ない「有線タイプ」
iPadで映画やゲームを楽しむ方は、音の遅延が発生しにくい有線タイプがおすすめです。映画やゲームは映像と音がズレてしまうと楽しめなかったり臨場感が失われてしまいます。無線タイプは電波の影響を受けやすく、音ズレが発生しやすいので注意が必要です。
有線タイプは3.5オーディオ・Lightning端子・USB Type-Cなどの種類があるので、使用しているiPadに対応したタイプを選んでくださいね。
音楽鑑賞にイヤホンを使うなら、コードのわずらわしさがない「無線タイプ」
移動中の音楽鑑賞をメインに使用するなら、コードのわずらわしさがない無線タイプのイヤホンがおすすめです。コードによって動きを妨げることがないので、通勤・通学中でも手軽に使うことができます。
しかし、無線タイプは電波の影響によって音がズレてしまったり、接続が途切れてしまうことが多いので注意が必要です。ただし有線にありがちなコードに触れることで発生するタッチノイズがない点は大きなメリットと言えるでしょう。
ノイズキャンセリングやリモコン機能など、あると便利な「機能性」もチェック
イヤホンにはさまざまな機能が搭載されているモデルがあります。なくてもイヤホンとしての機能は損なわれませんが、あると便利な機能なので購入前に確認して選びましょう。
雑音が多い環境に◎周囲の雑音を低減させ没入感を高める「ノイズキャンセリング機能」
雑音が多い環境でイヤホンを使う場合、イヤホンの音のほかに周囲の音が耳に入って没入感が薄れてしまいます。そんなときに便利なのがノイズキャンセリング機能です。ノイズキャンセリングは内蔵マイクが音を分析し、逆位相の音波によって雑音を抑えるという構造。
ノイズキャンセリング機能が搭載されているイヤホンは多くありますが、騒音低減能力は商品によって異なります。没入感を求める方はスペックやクチコミなどを確認して、どの程度騒音をカットしてくれるのかを確認した上で購入するようにしましょう。
より利便性を追求するなら、手元でiPad操作が行える「リモコン機能」
近年はスマートフォンでイヤホンを使用する機会が多いため、ほとんどのイヤホンにはリモコンが搭載されています。リモコンがついていれば音量調節や曲のスキップなどがスマートフォンを取り出さず操作できるので、使用時のストレスや手間が軽減できるでしょう。
リモコンは多くのイヤホンに搭載されていますが、3.5mmオーディオ対応のイヤホンはリモコンやマイクが搭載されていないことが多いので注意が必要です。また、マイクが搭載されていてもiPadでは使用できないこともあるので、マイク機能を使いたい方は事前に確認してくださいね。
通話やビデオチャットをするなら「マイク機能」は必須
iPadでSkypeやZOOMといった通話・ビデオチャットを活用するなら、マイクが搭載されたイヤホンを選びましょう。ビデオチャットはスマートフォンでも利用できますが、iPadを使う方が大きな画面で通話が行えます。
雑音が多い環境で通話する場合は、ノイズキャンセリング機能が搭載されているものがおすすめ。相手の声をはっきりと聞くことができ、快適な通話が行えます。ワイヤレスタイプならデバイスから離れても通話ができるので、使用する環境にあわせてチェックしてみてください。
無線タイプを選ぶなら「対応コーデック・連続使用時間」をチェックしよう
Bluetoothイヤホンを使用する場合、音質と遅延に関わるコーデックにも注目しましょう。コーデックは音を伝送する規格を表す言葉で、iPadやiPhoneなどのiOSデバイスではSBC・AACという2種類があります。AACの方が遅延が少ないことを覚えておきましょう。
また、無線タイプのイヤホンを購入する際は連続使用時間も確認しておきたいところ。無線は使用するために充電をする必要があるので、連続使用時間が短いと充電を頻繁にしなければいけません。使用用途にもよりますが、目安として5時間以上使用できるモデルを選びましょう。
iPad用イヤホンのおすすめ人気ランキング10選
ここからは前述の選び方を踏まえた上で、iPadに対応イヤホンのおすすめ商品をランキング形式でご紹介します。どの商品もおすすめなので、用途や好みにあわせて最適なモデルを選んでくださいね。
1位 Apple AirPods Pro(第2世代) MQD83J
3Dサウンドを実現している純正イヤホン
Appleの「AirPods Pro」は、進化したH2チップによるスマートなノイズキャンセリングと3Dサウンドが特徴の純正イヤホンです。アダプティブイコライゼーションが使用者の耳にあわせて音楽をリアルタイムで調節してくれるので、クリアなサウンドが楽しめます。
ノイズキャンセリング機能は毎秒48.000回も騒音をフィルタリング。不要な音を従来の2倍程度除去できるようになっており、どんな環境でもサウンドに集中することができます。1回の充電で最大6時間再生できる駆動時間の長さも魅力です。
2位 Anker Soundcore Life P2i
最大28時間音楽再生が可能
コンパクトかつ軽量なモデルながら大型の10mmドライバーを搭載したワイヤレスイヤホンです。小さいボディから想像もつかない迫力ある低音を実現し、心が揺さぶられるようなサウンドを体験できます。
好みにあわせて低音モードとポッドキャストモードの2つのイコライザーから選べるのも特徴のひとつ。簡単操作で好みのサウンドを追求できます。通話時はAIが使用者の声と周辺のノイズを認識してノイズを除去してくれるので、クリアな音で通話できますよ。
3位 SONY ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WI-1000XM2
業界最高クラスのノイズキャンセリング性能を実現
SONYの「ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン」は業界最高クラスのノイズキャンセリング性能を備えたネックバンド式のワイヤレスイヤホンです。高音域の再現率が高いDSEE HX搭載で、圧縮音源もハイレゾ級の音で楽しめます。
ネックバンドはやわらかく肌あたりがよいシリコン素材を採用。長時間使用しても負担になりにくいイヤホンです。バッテリーはノイズキャンセリング機能オンの状態で最大10時間という長さを実現。音質と使い心地にこだわる方におすすめです。
4位 SONY ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン WF-1000XM4
ワイヤレスでもハイレゾ級高音質
ワイヤレスでも音質を妥協したくないという方におすすめなのがSONYの「ワイヤレスノイズキャンセリングイヤホン」です。ハイスペックなノイズキャンセリング機能を有し、低音域から高音域に至るまで広い帯域で耳に入るノイズを低減してくれます。
SONY独自の高音質機能DSEE Extreme搭載で、CDもMP3もストリーミングもハイレゾ級の高音質で再生可能。通話時の音声処理技術も優れており、どんな環境でも正確かつクリアに収音します。
5位 Owltech イヤホン OWL-EPLT01
リモコン付きで通話も便利
Lightningコネクターのイヤホンを探している方におすすめのモデル。ワイヤレスではなく、Lightningポートに直接差し込んで使うため音の途切れや遅延がなく、ゲームや映画など音のタイミングが重要な用途での使用にも適しています。
Apple社のMFi認証取得商品なのもおすすめのポイント。iOSアップデート後も安定して使用できます。リモコンとマイクがついているタイプなので、ビデオ通話やゲームの音声チャット用としてもおすすめですよ。
6位 エレコム カナル型イヤホン EHP-CACS100MXBK
コスパのよいUSB Type-C対応イヤホン
エレコムの「カナル型イヤホン」は、コスパ重視して選びたい方におすすめのモデルです。9.2mmのダイナミックドライバーを採用し、明瞭感のある高音域とクリアな中音域、豊かに響く低域を実現しています。
USB Type-Cコネクタにそのまま接続して使用できるのも使いやすいポイント。しかしUSB Type-Cポートは古いiPadでは搭載されていない場合があるので、購入前に使用しているiPadのポートを確認してくださいね。
7位 Audio Technica マイク付きイヤホン ATH-CKD3C
解像度の高いクリアサウンドが魅力
通話も音楽もすべてオーディオ品質で楽しめるのがAudio Technicaの「マイク付きイヤホン」です。ドライバーからの不要な振動を抑える真鍮スタビライザーを搭載することで、音質を向上。高レスポンス・高解像度の再生が行えます。
USB Type-Cでそのまま接続できるので、音の遅延がないのも利点。音楽はもちろん、動画やゲームなど幅広い用途で活用できます。マイク付きイヤホン搭載タイプなので、ビデオ通話などをよく利用する方にもおすすめですよ。
8位 final E3000 カナル型イヤホン FI-E3DSS
強調した音域を作らないからナチュラルに聞ける
Finalの「E3000 カナル型イヤホン」は独自のイヤーピーススウィングフィット構造を採用した、インイヤータイプのイヤホンです。有線タイプですがケーブルタッチノイズを解消するイヤーフックを採用し、有線にありがちなわずらわしさを低減しています。
音のバランスに優れているのも大きな特徴。低音から高音までバランスよく再生することで強調した音域を作らず、ホールで聴いているようなサウンド体験ができます。一聴のアピールではなく使うほどによさを実感していく、定番と呼ばれるにふさわしいモデルです。
9位 エレコム ステレオイヤホン EHP-LFS12CMSV
耳の小さな方でもしっかりフィット
エレコムの「ステレオイヤホン」はAppleの正規ライセンス「Made for iPhone/iPad/iPod」を取得した、Lightningコネクタに直接接続するイヤホンです。シンプルなデザインですが、見た目以上の高音質を実現しています。
耳をしっかりと塞ぐ耳栓タイプなので、音漏れしにくいのも利点。電車やバスなど公共の場でも安心して使用できます。φ10mmダイナミックドライバーを採用し、バランスに優れたフラットなサウンドが楽しめますよ。
10位 radius iPhone用イヤホン HP-NEL21
やさしい装着感で圧迫感が少ない
Lightningコネクタ搭載で、端子に挿すだけで簡単に使用できる手軽さが魅力のイヤホン。端子に接続する有線するタイプなので音の遅延が発生しにくく、動画やゲームなどもストレスなく楽しめます。
ハンズフリー通話が可能な多機能リモコンを搭載しているのも特徴のひとつ。曲の再生や停止・曲送りはもちろん、受話・終話やSiriの操作も可能なので、非常に便利です。フィット感が高いものの圧迫感の少ないやさしい使い心地もおすすめのポイントですよ。
まとめ
iPad対応イヤホンを選ぶ際は、使用しているiPadとの互換性を確認することが大切です。有線タイプの場合は使用しているiPadのコネクタがLightningタイプなのかUSB Type-なのかしっかりと確認した上で選ぶようにしましょう。
無線タイプはコードのわずらわしさがないのが魅力ですが、電波の影響などで音の遅延やズレが発生してしまいます。使用時に不要なストレスがかからないように使用用途をあらかじめ確認した上で、最適なタイプを選びましょう。