大事な荷物を雨から守る防水性をサポートしてくれる登山用ザックカバー。モンベルやザノースフェイスなど、さまざまな有名メーカーから販売されており、どのような基準で選べばよいか迷ってしまいますよね。
そこで今回は登山用ザックカバーの選び方と、おすすめ人気商品をランキング形式でご紹介します。生地やサイズの選び方も紹介しているので、お手持ちのギアと照らし合わせながら、必要な商品を見つけてくださいね。
登山中の急な雨から大切な荷物を守ってくれる「登山用ザックカバー」とは
登山用ザックカバーは登山に必要なギアのひとつで、山での急な悪天候にもザックを雨から守ってくれます。防水性を備えるザックは多いものの、完全防水ではないため強い雨に長時間打たれると、中まで雨が染み込んでしまいます。
雨に濡れると荷物が重くなり、登山の負担が増してしまいますよね。中の着替えや財布、スマホなども濡れてしまうため、不快感を感じてしまうでしょう。大切な荷物を雨からしっかり守るためにザックカバーは持ち歩くようにしてくださいね。
登山用ザックカバーの選び方
登山用ザックカバーを選ぶ際に重要な6つのポイントを見ていきましょう。
ザックの容量にあわせて「サイズ」を選ぼう
登山用ザックカバーを選ぶ際は、まず使用するザックの容量に合わせるのがおすすめです。サイズが小さすぎるとザック全体をカバーできず、外れる危険も高まります。逆に大きすぎると、余ったゆとりで風にあおられたり、ずれる可能性がありますよね。
ザックの外側に荷物や飲み物などを装着する場合には、その分を考慮したサイズ感のカバーを選んでください。メーカーごとにザックカバーを販売している場合もあるので、チェックしてみるとよいでしょう。
ゴムバンドで被せるだけのタイプはNG!ベルトやストラップでしっかりと「固定」することが大切
登山用ザックカバーの固定方法にも注目しましょう。ただ周囲に付属するゴムバンドで被せるだけのタイプはズレたり、風で飛ばされる可能性があり、おすすめできません。
フィット感を調節できるドローコードや、固定感を高めるストラップ、ザック背面を固定するバックベルトなど付属の固定機能の有無を確認しておきましょう。
初心者の方は定番のナイロンが◎登山シーンに合わせて「素材」で選ぼう
登山用ザックカバーの素材は主に2種類あり、ナイロンとポリエステルが使用されます。それぞれ特徴が異なるので、使用する登山シーン、時期などに合わせて最適な商品を選ぶのがおすすめです。
破れにくいリップストップ加工が◎汚れが落ちやすく、耐久性と軽量性に優れる「ナイロン」
ナイロン製のザックカバーは、耐久性と軽量性に優れています。汚れも落ちやすいので扱いやすく、過酷な環境でも問題なく使い続けられるでしょう。ナイロン製の商品を選ぶなら、リップストップ加工が施されている商品がおすすめです。
格子状の生地にすることで、薄くても破れが広がりにくい加工になっており、障害物が多い環境でも安心して登山を楽しめます。どの素材にするか迷った場合には、まず定番のナイロン製を選んでみるとよいでしょう。
紫外線への耐性が高く夏場の登山におすすめ!耐熱性が高く、コスパに優れる「ポリエステル」
ポリエステル製のザックカバーはナイロン製に比べコスパに優れ、耐熱性が高いのが特徴です。また紫外線による劣化の耐久性も優れるので、夏場のアウトドアシーンにおすすめです。
折りたたんだ状態で保管していても、拡げればすぐにしわが改善されるので、使いやすいですよね。ナイロン製に比べると強度は劣りますが、ポリエステルはリサイクルできるのもポイント。環境への配慮が嬉しいですよね。
ザックカバー内部に侵入した水を簡単に排水できる「水抜き機能」があると便利
防水性のある登山用ザックカバーだからこそ、内部に侵入した水を排水できる水抜き機構があると安心です。大雨の場合、サックカバーの内部に水が浸入する可能性があります。水を溜めたままにしておくと、ザック内部に水が浸透したり、重量が増し体力が奪われてしまいますよね。
登山用ザックカバーには排水弁や、メッシュ生地・ハトメを使った水抜き機構を備える商品があるので、チェックしてみてくださいね。
手持ちのギアとの組み合わせで必要な「防水性能」を考えるのがおすすめ
ザックカバーを選ぶ際は、必要な防水性能・耐久性を持つ商品を選びましょう。ザックカバーの耐水性は一般に2,000程度で、レインウェアの一般的な耐水性20,000と比べると十分の一程度になります。
ザックカバーは完全防水でないからこそ、ザック本体、スタッフバッグなどほかのギアとの組み合わせで防水性を判断しましょう。ザック本体の防水性が高い場合は薄手のザックカバー、ザックの防水性が低い場合は重量を軽くするため厚手のものを選ぶのがおすすめです。
必要な耐久性や扱いやすさにあった「デニール数」も確認しよう
デニールはDの単位表記がなされ、繊維の太さを表します。アウトドア系ファブリックでは生地の性能を表すのにデニールが用いられ、デニール数が高いほどより耐久性に優れた性能を発揮します。
ザックカバーを選ぶ際も、このデニール数をひとつの参考にしてみてもよいでしょう。デニール数が低いとよりしなやかで扱いやすい傾向があります。実際に手に取ってみて、必要なデニール数を確認しておくとよいでしょう。
登山用ザックカバーのおすすめ人気ランキング10選
ここからはおすすめの登山用ザックカバー10商品をランキング形式でご紹介します。突然の悪天候でも快適に登山を楽しめる工夫を持った商品が多いので、ぜひチェックしてみてくださいね。
1位 Frelaxy ザックカバー
高密度なポリエステル生地による高い防水効果と耐久性
高防水表面の190T高密度なポリエステル生地・裏面のPUコーティングにより、高い防水効果と耐久性を実現しています。17cm×11cmの収納袋を備えており、携帯性も抜群です。
カバン全体を保護するゴムバンドと、上下左右からカバンを固定するクロスバックルを備えているので、固定力も安心。8色のカラーと5サイズのラインナップがあるため、あらゆるバッグに対応できるのは嬉しいですよね。
2位 THE NORTH FACE(ザノースフェイス) スタンダードレインカバー
ボトムのライト用ループがアウトドアで使いやすい
リップストップ加工を施した70Dナイロンを使用したパックカバーで、スタンダードな形状のザックに対応できます。フック付きの収納ポーチが付属しているので、持ち運びも楽に行えるでしょう。
背面にドローコードとウェビングテープを備えており、ザックへのフィット感を向上させているのも嬉しいポイントです。ボトム部分にライト用ループが付属しているので、アウトドアシーンで活躍してくれるでしょう。
3位 Pruvansay ザックカバー
高密度ナイロンとコーティングによる高い防水性
210T高密度なナイロン表面と耐久性の高い裏面のコーティングにより、最大5000mpaの耐水性を実現。非常に高い防水性を備えており、通常の傘の十倍以上を誇ります。
高伸縮性のゴムでリュックをすっぽり包み、調整可能なクロスバックルにより上下左右の固定ができるため、安定感が抜群。フック構造も備えているため、傘などの小さいものをかけて持ち運ぶこともできるでしょう。
4位 GREGORY(グレゴリー) レインカバー
ボトムの排水孔が余分な水や湿気を手軽に排出
リップストップ加工が施されたリサイクルポリエステル素材を使用し、防水性はもちろん、サステナビリティへの配慮も忘れていません。縫製部をテープ加工した防水構造を備え、急な悪天候でも荷物を最大限カバーしてくれます。
フロントの大きなリフレクターロゴにより、暗闇で光を反射。もしもの事故でも見つけやすくなっているので、安心ですよね。ボトムの排水孔が備えられているので、カバー内にたまった水分や湿気を簡単に排出することもできますよ。
5位 Karrimor(カリマー) 登山用レインカバー
ポリウレタンコーティングが防水性を向上
耐久性の高いナイロン素材にポリウレタンのコーティングを施すことによって、防水性を高めています。固定ストラップとドローコードを備えているため、リュックの形状に合わせてしっかりとフィットするように調整可能。雨が荷物に入り込む心配がなく快適に過ごせるでしょう。
定番の黒だけでなく、ビビッドなオレンジやブルーのラインナップもあり、またリフレクションロゴが印字されているので、暗い場所でも安心ですよね。
6位 OSPREY(オスプレー) ULレインカバー
40デニールナイロン素材による超軽量設計
40デニールのナイロン素材を使用した超軽量設計が特徴のレインカバーです。上部に固定用バックル、ヒップベルトに通しゴムが付属しているので、強い雨風が吹く環境でも外れにくく安心です。
付属する小さなスタッフサックに収納でき、パッカブルに収納が可能。また必要なときに素早く展開して装着できるので、突然の悪天候でも安心ですね。
7位 MILLET(ミレー) レインカバー 30/40(エゾモモンガ)
エゾモモンガの印象的なプリントが魅力的
軽量でコンパクトさが魅力のレインカバーで、耐水圧2,000mmのナイロン素材にシームシーリングを施すことにより、防水性をさらに高めています。背面にはザックにフィットさせ、かつ風飛び防止のコンプレッションストラップを装備しているので、強い雨風が吹く状況でも安心です。
野生動物写真家、佐藤圭氏(NPS所属)撮影の「エゾモモンガ」を前面にプリントしているデザインも印象的ですよね。機能はもちろん、愛着を持てる工夫が光る商品です。
8位 MAMMUT(マムート) レインカバー
大きく印字した反射性ロゴプリントで暗闇でも安心
サステナブル素材を使用したザックカバーで、悪天候の暗い環境でも映える鮮やかなオレンジが特徴です。反射性ロゴプリントを大きく印字しているので光が反射しやすく、もしもの場面でも安心です。
アタッチメントオプションを提供するため一枚の生地で製造しており、シームはエッジにしかありません。レインカバーの中央および上部にさらなるアタッチメントオプションがあるため、自分の使いやすい工夫ができる商品です。
9位 mont-bell(モンベル) ジャストフィット パックカバー
独自のジャストフィット構造でザック形状にフィット
耐久性と耐水圧に優れた超軽量パックカバーです。背面上部までしっかりとカバーするデザインなので、突然の強い雨でも安心ですよね。モンベル独自のジャストフィットシステムによって、荷物の量によって変化するパックの形状にぴったりとフィットしてくれます。
この構造により、強風時のばたつきを最小限に抑えてくれるので、悪天候でも快適に登山を楽しめるでしょう。ボトム部にドレインシステムを設けているので、万が一水が浸入した場合にも効率的に排出してくれます。
10位 ISUKA(イスカ) パックカバー
ザックの形状に沿った裁断で風の影響を抑制
日本を代表する寝袋メーカーISUKAが手がけるザックカバーで、長年のノウハウを駆使し悪天候でも対応できる商品を開発しています。防水コーティング加工が施されたナイロン素材が用いられ、突然の雨でも安心。
ザックの形状に沿った裁断でフィット感が抜群なため、稜線や強風時に風をはらんでしまう危険性を防いでいます。ワニクリップによる本体ザックと強力な固定構造は、安全性を高め快適な登山をサポートしてくれるでしょう。
まとめ
山は天候が変わりやすく、突然豪雨に打たれることも珍しくありません。そんなとき登山用ザックカバーがあれば、大切な荷物を雨から守ってくれるので安心ですよね。
ザック自体に防水性を備える商品も多いですが、やはりザックカバーがあるとあらゆる水の侵入経路をカバーできるので、しっかりと雨を防いでくれます。軽量でパッカブルな商品も多いので、まだお持ちでない方はぜひ購入を検討してみてくださいね。