チコリや玄米などコーヒー豆以外の食材を焙煎し、抽出される穀物コーヒー。豊富な栄養素で健康効果が期待でき、またカフェインレスなので幅広い方が楽しめる手軽さも魅力のひとつですが、どのような基準で選べばよいか迷ってしまいますよね。
そこで今回は穀物コーヒーの選び方と、おすすめ人気商品をランキング形式でご紹介します。カルディなど有名メーカーから販売される商品も紹介しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
栄養価が高くカフェインレスで飲みやすい!穀物由来の優しい味わいが特徴の「穀物コーヒー」とは
穀物コーヒーは麦類・チコリ・玄米などコーヒー豆以外の食材を焙煎し、抽出したコーヒーを指します。穀物由来のほんのりしたまろやかさが特徴で、コーヒーと紅茶をブレンドしたような味わいに近いです。
ヨーロッパで広く愛飲されている飲み物で、食物繊維が豊富に含まれているため、健康効果も期待できます。また通常のコーヒーと違いカフェインを含まないため、夜のくつろぎタイムや、お年寄り・妊婦の方でも安心して飲むことができるでしょう。
穀物コーヒーの選び方
穀物コーヒーを選ぶ際に重要な4つのポイントを見ていきましょう。
素材によって味わいや風味が変化!高い健康効果も期待できるブレンドされる「原材料」で選ぼう
穀物コーヒーには、さまざまな原材料がブレンドされており、それぞれ味わいや風味が異なります。また高い健康効果も期待できるので、使用される原材料にも注目してみてください。
心地よい香ばしさとクセの無いまろやかな味わい「麦(大麦、小麦、ライ麦)」
大麦・小麦・ライ麦といった麦類は、ヨーロッパではメジャーな穀物コーヒーの原料として親しまれています。麦を焙煎したものを使い抽出されるので、心地よい香ばしさとクセの無いまろやかな味わいが特徴です。
麦類には食物繊維やビタミン類が多く含まれているため、健康や美容効果も期待できます。無農薬や有機栽培など、麦の育て方に強いこだわりを持つ商品も多いので、オーガニック認定も含めチェックしてみるとよいでしょう。
独特の苦みが特徴!豊富な栄養素による美容健康効果も期待できる「チコリ」
チコリはヨーロッパではよく知られる野菜のひとつで、穀物コーヒーの原料としてはもちろん、料理の材料としても使用されます。とくにフランスではメジャーな食材で、コーヒー豆の代替としてチコリを使ったドリンクが流行ったこともあったそうです。
淡い緑色や赤色の赤チコリなど見た目はさまざまですが、独特の苦みが特徴的です。その味わいを生かしてコーヒーやお茶に応用されますが、豊富な栄養素を含むことから美容健康効果も期待できる食材です。
オーガニック認定商品がおすすめ!コーヒーのコクと優しい香ばしさを楽しめる「玄米」
玄米を使ったコーヒーはブラックジンガーとも呼ばれ、コーヒーのような風味とコク、玄米の香ばしさを楽しめる飲み物です。玄米は稲の実からもみ殻だけを取り除いた状態のものを指し、白米よりも食物繊維やビタミンなどの栄養分を豊富に含みます。
玄米は日本で多く流通しているので、玄米コーヒーも日本各地で生産されています。玄米はぬかや胚芽が残ったままの状態となるため、できる限りオーガニック認定を受けている商品を選ぶのがよいでしょう。
ビタミン・タンパク質といった栄養素と果実らしい香りを与えてくれる「イチジク」
穀物コーヒーにはイチジクを原材料に使う商品も多いです。イチジクは有名な果実のひとつで、デザートとしてはもちろん、ジャムなど加工品としても親しまれています。
穀物コーヒーにイチジクが加わることで、より香ばしさが増し、心地よい香りを楽しむことができるでしょう。ビタミン・タンパク質・カルシウムなど栄養素も豊富に含まれているので、健康への効果も期待できます。
腸内環境改善やむくみ解消効果も◎麦茶のような優しいまろやかさが特徴の「タンポポの根」
有名なタンポポの根を原料として使う場合もあります。タンポポコーヒーと呼ばれることもあり、コーヒーのような見た目と、より甘い味わいが特徴です。麦茶のような優しい風味を直接味わうのも良し、砂糖やミルクと合わせてラテで楽しむのもおすすめです。
タンポポコーヒーには腸内環境改善やむくみ解消なども効果もあり、体に嬉しい成分が含まれています。
手軽に楽しむなら粉末タイプがおすすめ!好みの味わいや作り方にあわせて「抽出の方法」を選ぼう
穀物コーヒーは飲み方によって、大きく3種類あります。作成する過程や味わいが変化するので、求める味わいやライフスタイルに合わせて好みの商品を選んでくださいね。
一杯ずつ丁寧に抽出する過程を楽しめ、本格的な味わいと風味を引き出す「ドリップタイプ」
ドリップタイプは、フィルターを通じてコーヒーを抽出するもので、しっかりとした本格的なコーヒーの味わいを楽しむことができます。ひとつずつ個包装されている商品も多く、湿気を吸って新鮮度が落ちる心配が少ないため、いつでもおいしい味わいを楽しむことができるでしょう。
一方、ほかの飲み方に比べて抽出に手間と時間がかかることが多いです。抽出する過程を楽しめるのもドリップタイプの魅力ですが、場面に合わせて使い分けるのもひとつの手ですね。
水に浸しておけばあっさり味の水出しコーヒーも◎お湯を注ぐだけで飲める「ティーバッグタイプ」
ティーバッグタイプは、お湯を注ぐだけで簡単に抽出できる手軽さが魅力です。抽出時間を調整できるため、自分好みの味わいを作りやすいのも嬉しいポイント。
持ち運びもしやすく、ティーバッグのままはもちろん、ボトルに入れたままでもOKです。水に浸しておけばあっさりとした味わいの水出しコーヒーも簡単に作ることができます。アレンジがしやすく、手軽に楽しめるのが魅力の飲み方ですね。
お湯にさっと溶かすだけで手軽に飲めて、味の濃度も好みにあわせて作れる「粉末タイプ」
粉末状のインスタントタイプは穀物コーヒーのなかでもメジャーな飲み方で、適量入れお湯を注ぐだけで簡単にコーヒーを作ることができます。その手軽さからヨーロッパでも人気の飲み方となっています。
入れる粉末の量で味の調節ができるので、そのときの気分に応じて味わいの調整ができるのは嬉しいですよね。ほかの飲み方と比べ、粉末が湿気を吸収しやすいので、保管方法や消費スピードには注意しましょう。
ヨーロッパ産なら伝統製法で作られた本格的な味わいを楽しめる!穀物コーヒーの「産地」にも注目
穀物コーヒーを選ぶときは、その産地にも注目してみましょう。もともと穀物コーヒーはヨーロッパで広く親しまれており、コーヒー豆の輸入が止まってしまった際の代替の嗜好品として穀物やチコリによる飲み物が用いられました。
ヨーロッパで生産された商品なら、現地の食材や伝統的な製法で作られたものが多く、本場の味わいを楽しむことができるでしょう。一方玄米など日本でも多く流通している食材なら、日本産の商品を選ぶことでより新鮮な味わいを感じられますね。
安心安全に楽しむため、生産方法に配慮した「オーガニック認定商品」がおすすめ
カフェインレスで、美容健康効果も期待できる穀物コーヒーを飲む方なら、安全面も気になるはず。穀物を焙煎し抽出するため、穀物内に残留した農薬を直接摂取しかねません。
そこで有機栽培や無農薬など、生産方法に配慮したオーガニック認定商品を選ぶのがおすすめです。穀物コーヒーは海外産の商品も多いので、きちんとした認定を受けている商品であれば、安心して飲むことができますよね。
穀物コーヒーのおすすめ人気ランキング10選
ここからはおすすめの穀物コーヒー10商品をランキング形式でご紹介します。商品ごとにブレンドのバランスや、原産国が異なり、味や風味が異なります。さまざまな商品にトライして、自分好みの味わいを見つけてくださいね。
1位 ママセレクト たんぽぽ茶
ボーランド産の厳選されたタンポポを100%使用
タンポポ茶発祥の地といわれるボーランド産の厳選されたタンポポを100%使用し、ミネラルを豊富に含んだ良質なタンポポの味を楽しむことができます。生産は国内で行われているので、安心して飲むことができるでしょう。
保存料・着色料不使用で、かつ残留農薬検査を実施しており、その徹底した品質管理が嬉しいですよね。ノンカフェインで妊娠中・産後でも安心です。誰でもほっと心が温まる味わいを感じられるでしょう。
2位 西尾製茶 玄米珈琲(玄米コーヒー)
長時間低温焙煎の玄米でおいしさを最大限に引き出す
玄米を使ったコーヒーで、玄米を長時間低温でじっくり焙煎しています。それにより有毒なアクリルアミドの発生を抑え、玄米の風味や栄養分を残し、おいしさを最大限引き出しているのです。
パウダータイプなのでいつでも手軽に飲むことができ、ホット・アイスを問わず一年を通じて、その味わいを楽しめるでしょう。原材料にはこだわりの無農薬、有機JAS玄米を100%使用しているので、安全面でも嬉しい商品です。
3位 KURASHI natural たんぽぽ茶
タンポポ根・ルイボス・炒り米をバランスよくブレンド
ティーバッグタイプのタンポポ茶で、いつでも気軽にティータイムを楽しめる商品です。原材料のタンポポは、ポーランドのオーガニック農園の有機JAS タンポポ根を厳選して使用しているので、品質・安全面でも安心です。
国内の熟練した技術で焙煎された有機JASたんぽぽ根に、有機JASルイボス、有機JAS炒り米を厳選してブレンドした、オリジナル配合となっているため、香ばしいクセの無い味わいに仕上がっています。
4位 ボッテガバーチ(Bottega Baci) 有機穀物コーヒーMIX
ポーランド産の100%オーガニック認定穀物を使用
ポーランド原産、焙煎した穀物で作られた100%ナチュラル&オーガニック穀物コーヒーです。有機ライ麦・有機麦芽・有機大麦・有機チコリ・有機いちじくがバランスよくブレンドされており、いやな苦みや渋みの無い優しい味わいを楽しむことができます。
パウダータイプなので使い勝手がよく、ホットやアイスドリンクはもちろん、バニラアイスにかけてティラミス風アイスを楽しむのもおすすめです。お菓子の風味付けにも使いやすく、その汎用性の高さも大きな魅力のひとつですね。
5位 KURASHI natural 玄米コーヒー
玄米のまろやかな味わいで毎日でも飲み飽きない
丁寧にじっくり黒炒りした有機玄米のみを原料として使い、豊富な玄米の40種類以上の栄養素と、焙煎する過程で生まれた玄米ポリフェノールやミネラルを摂取できます。腸内環境を整える効果もあり、毎日の一杯に嬉しい商品です。
焙煎した独特の香ばしさと、お米の持つほのかな甘みが特徴で、毎日飲み続けられる飽きがこない味わいになっています。ノンカフェインのため、妊婦やお年寄りの方でも安心して飲めるのが嬉しいですよね。
6位 ジャコモ・サントレーリ イタリア 大麦コーヒー オルツォ・モンド
希少品種の大麦を使ったイタリア産大麦コーヒー
イタリア産の大麦コーヒーで、イタリアの女性に広く愛される商品です。オルツォ・モンドという稀少な品種の大麦を用い、かつ農薬不使用のため、高い栄養価と安全性を両立しています。
その麦を炒り、挽いて粉にすることで、穀物の香ばしさを楽しめつつ、喉越しもコーヒーとは違い非常にサッパリとした印象を与えてくれます。カフェインレスで体にも優しいので、夜のお食事の後や、深夜のひとときにぴったりの商品です。
7位 Kyoto Natural Factory 野茶い焙煎
アレンジがしやすいベジタブルコーヒー
コーヒーが苦手な方でも飲めるベジタブルコーヒーで、チコリ・ビート・大麦・ライ麦を原材料に使用します。とくにライ麦は、日本人に不足しがちな鉄・リンなどのミネラルや必須アミノ酸、食物繊維が豊富に含まれているので、健康面でも効果も期待できるでしょう。
インスタントタイプなので使いやすく、レモン果汁を入れたり、メイプルシロップを入れたりと、さまざまなアレンジレシピを楽しめます。カフェインレスなので、誰でも安心して飲めるのが嬉しいですよね。
8位 アリサン 穀物コーヒー インカ
ポーランドで愛される大麦・ライ麦を使う穀物コーヒー
インカはポーランドで親しまれている穀物ドリンクで、大麦とライ麦を焙煎して粉末を原材料にしています。添加物・甘味料も不使用なため、シンプルな味わいで、穀物の香ばしさとコクを楽しめるでしょう。
インスタントタイプなのでお湯にさっと溶けて、手軽に飲むことができます。またゼリーなどお菓子の材料としても使いやすいですよね。粉末タイプで湿気やすい素材になっているので、保存方法には十分注意することをおすすめします。
9位 ミトク ビオピュール 有機穀物コーヒー
植物性ミルクにも溶けやすくアレンジが楽しめる
有機栽培されたライ麦・大麦麦芽・大麦・チコリ・イチジクを原材料に使用し、バランスよくブレンドすることで、コーヒーのようなコクと穀物の香ばしさ・優しい味わいに仕上げています。
ノンカフェインなので、老若男女問わず幅広い層が楽しめますよね。粉末タイプなので使いやすく、また牛乳や豆乳などの植物性ミルクにも溶けやすくなっているので、さまざまなアレンジが楽しめる商品になっています。
10位 KALDI(カルディ) オリジナル たんぽぽコーヒー
ティーバッグタイプで手軽にいつでも飲みやすい
KALDIが販売するタンポポコーヒーで、ティーバッグタイプとなっているので、お湯を注ぐだけで手軽に飲むことができます。たんぽぽの根を、じっくりと乾燥・焙煎・粗挽きにしたものを原材料に使用しているので、その味わいをしっかりと感じられるでしょう。
土っぽさや薬草っぽさをあまり感じず、クセの無いすっきりとした味わいが特徴的です。カフェインレスのため、妊娠中や授乳中の方でも安心して飲めるのが嬉しいですよね。
まとめ
コーヒーのようなコクと優しいまろやかな味わいが両立する穀物コーヒー。美容健康効果が期待でき、カフェインレスなので誰でもいつでも飲みやすい手軽さが嬉しいですよね。ぜひ毎日の一杯に取り入れてみてください。
穀物コーヒーはヨーロッパで人気の飲み物ですが、妊娠中や授乳中の方を中心に日本でも普及してきています。ほっと落ち着けるような風味になっているので、夜のくつろぎタイムにもおすすめです。