毎日のお買い物に便利なPayPay。PayPayアプリやPayPayカードを利用している人は多いでしょうが、PayPay銀行の口座はお持ちですか?
PayPay銀行はPayPayをはじめとしたスマホ決済と相性が良いため、口座を作っておくと便利です。
今回は、PayPay銀行の特徴やおすすめポイントなどを詳しくご紹介します。PayPay銀行が気になっている人は、ぜひチェックしてください。
PayPay銀行(ペイペイ銀行)とは
PayPay銀行は、日本初のインターネット銀行である旧ジャパンネット銀行です。2021年4月5日にPayPay銀行として新たにスタートしました。PayPay銀行はZホールディングス・三井住友銀行のグループ会社なので、インターネット企業と銀行の両面を持っています。
預金の種類は円普通預金、円定期預金、決済用預金、外貨預金の4通り。個人向け普通預金のサービス容は以下の通りです。
ご利用条件 | 15歳以上の個人のお客様 |
口座名義 | 申込者本人の姓・名 |
預入単位 | 1円以上1円単位 |
付利単位 | 1円単位 |
付利最低残高 | 毎日の最終残高1万円以上 |
利息の計算方法 | 計算方式:1年を365日とする日割計算利払い:毎月末に決算をおこない、翌月初円普通預金に入金 |
適用金利 | 変動金利 |
キャッシュカードの発行 | 初回発行無料 |
通帳 | 発行なし |
預金保険 | 預金保護制度の対象。円普通預金と円定期預金合計で元金1,000万までとその利息が保護されます |
ネット銀行とは?一般的な銀行との違いは?
ここでネット銀行について少し解説します。ネット銀行とは従来の一般的な銀行のように対面の店舗を持たず、入出金や振込などはすべてインターネット上で取引をおこなう銀行です。店舗を持たないことで、手数料を安く抑えています。
ネット銀行と一般的な銀行の主な違いを比較してみましょう。
ネット銀行 | 一般的な銀行 | |
店舗(対面できる窓口) | なし | あり |
利用時間 | 24時間365日※メンテナンス時は除く | 営業時間は平日9時〜15時 |
入出金 | コンビニや銀行の提携ATM | 店舗の窓口、ATM |
振込 | WEBサイトやアプリから | 店舗の窓口、ATM |
取引履歴照会 | WEBサイトやアプリで確認 | 通帳に記帳して確認 |
問い合わせ | 電話、チャット | 店舗、電話 |
ネット銀行は対面できる店舗がありませんので、コンビニや銀行に設置されている提携ATMを利用して入出金をおこないます。24時間365日利用できるため、いつでも好きな時に利用可能です。銀行のように通帳に記帳しなくても、WEBサイトやアプリでリアルタイムな取引履歴を確認できます。
PayPay銀行(ペイペイ銀行)のおすすめポイント10個
それではPayPay銀行のおすすめポイントを見ていきましょう。
1.アプリで入出金可能
PayPay銀行は提携ATMで入出金できます。その中でもセブン銀行とローソン銀行は、アプリを使えばキャッシュカードなしで入出金が可能です。
事前にPayPay銀行アプリでカードレスATMの設定をしておきます。セブン銀行では「スマートフォンでの取引」、ローソン銀行では「スマホ取引」を選択し、アプリでQRコードを読み取れば、入出金やカードローンの借入・返済が可能です。
キャッシュカードを持ち歩かなくても入出金できるので、財布の中に常にキャッシュカードを入れておく必要がありません。うっかり財布を忘れた日もスマホを使って出金できるので安心です。
もしスマホを紛失したときは、ログイン後に「各種手続」>「取引停止・再開」から利用停止すればよいので安心です。
2.毎月1回ATM手数料0円
一般的な銀行のATM手数料は110円〜220円ですが、PayPay銀行の場合は毎月の入出金それぞれ1回目が無料です。2回目以降でも利用金額が3万円以上の場合は、いつでも手数料が0円です。3万円未満の場合は以下の手数料がかかります。
提携ATM | 利用金額3万円未満の場合の手数料 |
セブン銀行ATM、イオン銀行、ローソン銀行ATM、イーネット、三井住友銀行 | 165円 |
ゆうちょ銀行 | 330円 |
セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、イオン銀行では、カードローンの借入や返済がいつでも手数料0円で利用できます。
3.振込サービスが豊富
PayPay銀行はパソコンやスマートフォンを使って24時間365日振込手続きが可能です。PayPay銀行間や、金融機関の専用ネットワークに24時間対応している金融機関宛の振込ならリアルタイムで送金が完了します。
また、当日の振込だけでなく、32日後まで日付を指定して振込予約が可能です。資金は振込指定日に引き落とされるので、残高に関係なく予約できます。振込期日までに余裕があるなら、給料日後に振込予約しておくと残高の心配がありませんね。
また、PayPay銀行は振込サービスが豊富で以下が利用できます。
自動振込サービス | 毎月同じ振込先に同じ金額を自動的に振り込みます |
定額自動入金サービス | 他の金融機関の自分名義の口座から毎月定額を引き落とし、PayPay銀行の普通預金講座へ自動的に入金するサービス |
URL入金 | PayPay銀行間の振込に利用すれば、振込金額、口座番号、名義などを入力する必要がありません |
WEB一括振込 | 複数の振込先にまとめて振込できます |
PayPay銀行を勤務先に給与振込口座として申請すれば、他行への振込手数料が月3回まで無料になります。振込する機会が多い人にとって大変お得です。
4.Visaデビットカードと一体型
PayPay銀行のキャッシュカードはVisaデビットカードと一体型です。利用した代金はその場で銀行から引き落としになるので、クレジットカードをできるだけ使いたくない現金派の人も安心。Visaマークがある世界中のお店で使えます。
口座の残高はお買い物前にスマホで確認できます。Visaデビットカードの利用でPayPayポイントがたまるのも嬉しいポイントです。
5.スマホで最短即日開設できる
出典:PayPay公式サイト
PayPay銀行はスマホがあれば口座開設できます。お申し込みに必要な書類は「運転免許証」「マイナンバーカード」「カード型の保険証(裏面に現住所を記入したもの)」のいずれか。運転免許証とマイナンバーカードがあれば、最短当日に口座開設できます。健康保険証の場合は通常2週間程度で口座開設が可能です。
セブン銀行ATMやローソン銀行ATMはキャッシュカード不要で利用できるので、最短その日のうちにATMが利用できます。
6.キャッシュレス決済にチャージできる
PayPay銀行口座とPayPayを連携させればPayPayから1タップでPayPay銀行のサービスにアクセスできるので、口座残高を見ながらPayPayへチャージできます。また、PayPay以外の決済アプリにも簡単に連携チャージ可能です。
7.PayPayマネーの出金手数料0円
PayPayの残高には「PayPayマネー」と「PayPayマネーライト」があります。PayPay残高をPayPay銀行に払い出したい場合、PayPayマネーのみ出金可能です。ただし、マイナンバーカードや運転免許証などを使った本人確認が必要になります。
ちなみにPayPayマネーとPayPayマネーライトの違いは、入金方法やチャージ方法によるものです。また本人確認されていない場合は、すべてPayPayマネーライトになります。PayPayマネーライトは出金できません。
- PayPayマネー…本人確認済みで「銀行口座からのチャージ」「セブン銀行ATM/ローソン銀行ATMからのチャージ」「ヤフオク!・PayPayフリマの売上金」
- PayPayマネーライト…本人確認未完了の場合、または本人確認済みで「PayPayカードからのチャージ」「PayPay後払いのチャージ」「ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い」
銀行口座やATMからPayPayにチャージしたお金を引き出したいとき、ヤフオク!やPayPayフリマの売上金を出金したいときは、PayPay銀行に口座を開設していると手数料0円で出金できます。0円で出金できるのはPayPay銀行のみです。
8.セキュリティ面も安心
PayPay銀行は、重要な取引や手続きの際にトークンというワンタイムパスワードを使用するため、第三者に番号を盗まれる心配がありません。
ATM出金限度額や振込限度額はパソコンやスマホから簡単に変更可能。使わないときは0円に設定しておくこともできます。
また、スパイウェア、フィッシングなどの被害を受けた場合の補償制度もあるので安心です。
9.自動振替の引き落とし日が近づいたらメールでお知らせ
PayPay銀行では、クレジットカード、光熱費、携帯電話代、保険料などさまざまな支払いの口座自動振替を利用できます。自動振替ができること自体は珍しくありませんが、PayPay銀行では引き落としが近づいたらメールでお知らせしてくれるサービスがあります。引き落とし日を忘れて、うっかり残高不足になってしまう失敗を防げるので安心です。
また、残高不足で引き落としできなかった場合、当日中にメールでお知らせのうえ再引き落とししてもらえます。支払い延滞は避けたいので、このサービスは嬉しいですね。
さらには自動融資機能をオンにすると、残高不足の際は不足額を自動的に借入て支払いがおこなわれます。カードローンの契約をしている人のみ利用できるサービスですが、万が一、口座にお金が不足していても支払い延滞を防ぐことができます。
口座振替が多いと引き落とし日をうっかり忘れてしまうことがあるかもしれません。PayPay銀行なら支払い延滞を防ぐためのサービスが充実しているので安心です。
10.15歳から審査不要で口座開設できる
PayPay銀行の口座は満15歳以上で日本国内に住んでいる人なら自分名義で開設できます。未成年でも親権者の同意は必要ありません。必ず本人が申し込みをしてください。
民法改正で、高校生を除く18歳以上はクレジットカードを作れるようになりました。しかし、18歳未満や18歳でも高校生は作れません。買い物時に手持ちの現金が足りなくて、困った経験がある高校生もいるでしょう。
PayPay銀行のキャッシュカードはVisaデビット機能付きです。Visaで支払いできる店はキャッシュレスで買い物できます。また、ネットショッピングの利用に使うことも可能です。
デビットカードは残高以上の支払いができないので、使いすぎる心配もありません。また、Visaデビットでの決済は、PayPayポイントがたまるメリットもあります。アルバイト代の振込に銀行口座の開設が必要な高校生は、PayPay銀行で口座を作ってはいかがでしょうか。
PayPay銀行(ペイペイ銀行)の注意点
魅力たっぷりのPayPay銀行ですが、注意点もあるので確認しておきましょう。
- 他のネット銀行より金利が安い
- お問い合わせはチャットか電話
PayPay銀行の普通預金の金利は0.001%です。ネット銀行の中には証券口座などのサービスと連携させることによって金利を上げられるところもありますが、PayPay銀行にはそのような仕組みがないため、他のネット銀行より金利が安いです。
また、PayPay銀行には店舗の窓口がないため、お問い合わせは基本的にチャットです。ホームページの「よくある質問」に当てはまるものがなければ、チャットで質問しましょう。チャットが使えない場合は各種手続き用ダイヤルで対応してもらえますが、つながりにくいこともあります。
PayPay銀行の評判は?
PayPay銀行を実際に使っている方々の評判はどうなのでしょうか?
PayPay銀行に口座を開設している人たちからは「口座開設までが早い」「財布を忘れてもATMで出金できて便利」「3万円以上残金があればATM手数料がかからなくて便利」などの声が挙がっています。
ジャパンネット銀行からPayPay銀行に名前が変わったときは、「名前が微妙」「ダサい」などの声も聞かれましたが、ここ数年でPayPayの名前はすっかり浸透したので違和感はありませんよね。PayPayとの連携がいいので、PayPayユーザーは口座を作っておくと便利です。
PayPay銀行(ペイペイ銀行)でできること
PayPay銀行は、そのほかにもさまざまなサービスが充実しています。PayPay銀行でできる主なサービスをご紹介します。
外貨預金
外貨預金は、外国の通貨で預け入れる預金のことで、PayPay銀行では9通貨扱っています。日本は低金利が続いているので、日本円より高い金利で運用できることが外貨預金のメリットです。
PayPay銀行では外貨普通預金は300円から、外貨定期預金は3,000円から積立可能です。少額から無理なく資産運用を始められます。外貨積み立ての設定は一度すれば、あとは自動的に預け入れされるため、毎回操作する必要はありません。
PayPay銀行で外貨預金をしている人の半数は米ドルで積立をしています。米ドルは情報量が多く、手数料も安いので初めての人でも取引しやすいでしょう。
投資信託
PayPay銀行の投資信託は、500円からスタートできます。ファンドのラインナップは650以上。全ファンドがノーロード(購入時手数料無料)です。普通分配金・値上がり益の税金が非課税のつみたてNISA対象銘柄も充実しています。
カードローン
PayPay銀行はスマホアプリやATMでいつでも借入可能です。返済は月々1,000円から可能で、返済日は自分で決められます。自分のライフスタイルに合わせて返済日を決められるので無理なく返済しやすいでしょう。
カードローンの契約だけで、もれなく1,500円もらえる特典があります。またカードローンの契約翌月末までの借入金額に応じて最大10,000円のプレゼントも。初めて利用する方は、借入日から30日間は利息が0円の無利息特約があります。借りすぎには注意して、計画的に利用しましょう。
住宅ローン
PayPay銀行の住宅ローンは変動金利で新規借入が0.380%、借り換えが0.349%(2023年5月22日現在)。上乗せ金利なしでがん50%保障団信がつけられます。がん100%保障団信は上乗せ金利+ 0.1%です。
書類はスマホで提出可能。電話や掲示板で手続きをサポートしてもらえます。
宝くじが買える
PayPay銀行に口座を開設すれば、ロトやナンバーズも簡単に買えます。パソコンやスマホでくじの種類を選んでログインすれば、いつでもどこでも購入可能です。
翌日以降の回号を自動で購入できる「定期購入」にすれば買い忘れもありません。結果は当選確認アプリで確認できて、当選金は口座に自動的に入金されます。買うときも当選金を受け取るときも宝くじ売り場に行かなくていいので、忙しい人も手軽に宝くじを購入できるでしょう。
スポーツくじも購入可能
toto、BIG、WINNERといったスポーツくじの購入も可能です。WINNERは2022年9月に始まった比較的新しいスポーツくじです。totoとBIGはサッカーのみですが、WINNERはサッカーとバスケットが対象です。
WINNERは1試合から購入可能です。売上の一部は各クラブチームへ還元されるため、買えば買うほど好きなチームに貢献できます。
スポーツクジの当選金は、払い戻し開始日から3営業日後に口座へ自動入金されます。予約購入すれば買い忘れの心配もありません。
公営競技のネット投票
PayPay銀行は、公営競技すべてのネット投票を楽しめます。
- JRA…即PAT
- 地方競馬…SPAT4、オッズパーク、即PAT
- ボートレース…テレボート
- 競輪…競輪ネットバンクサービス、オッズパック、GambooBET、楽天Kドリームス、チャリロト、WINTICKET
- オートレース…オートレースネット投票、オッズパーク、チャリロト、GambooBET、WINTICKET
パソコンやスマホからいつでもどこでもネット投票できます。土日祝日の入出金も可能です。
便利なPayPay銀行(ペイペイ銀行)の口座を開設しよう
出典:PayPay公式サイト
最後にPayPay銀行のおすすめポイントをもう一度確認しておきましょう。
- アプリで入出金可能
- 毎月1回ATM手数料0円
- 振込サービスが豊富
- Visaデビットカードと一体型
- スマホで最短即日開設できる
- キャッシュレス決済にチャージできる
- PayPayマネーの出金手数料0円
- セキュリティ面も安心
- 自動振替の引き落とし日が近づいたらメールでお知らせ
- 15歳から審査不要で口座開設できる
PayPay銀行は提携ATMからアプリで入出金できるので、財布を忘れてしまったときもコンビニに行けばお金を引き出せます。Visaデビットカードと一体型なので、現金派の人にもおすすめです。
自動振替前にはメールでお知らせしてくれるので、支払い延滞を防げて安心。ネット銀行は不安という人もいるでしょうが、PayPay銀行はワンタイムパスワードを使うのでセキュリティ面も安心です。
PayPay銀行はスマホから申し込みできて、最短即日開設可能です。PayPayをよく利用する方や、アプリで入出金できることに魅力を感じる方は、PayPay銀行の口座を開設してはいかがでしょうか。