少量で高カロリーなドッグフード12選!痩せすぎ犬向け栄養満点フードの選び方

「愛犬の体重が増えない…」
「ウチのワンちゃんは痩せすぎな気がする…」

とお悩みではありませんか。

犬種や年齢によって適切な体重は異なりますが、愛犬が平均体重よりも大きく痩せていると心配になってしまいますよね。

この記事では、痩せすぎのワンちゃんに食べてほしい少量で高カロリーなドッグフード12選を紹介します。

また、ワンちゃんが痩せすぎかどうかを判断する方法や、フードを食べない場合の対処法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

目次

少量で高カロリーな満足できるドッグフードの選び方

痩せすぎのワンちゃんに向けて、少量でも高カロリーを摂取できるドッグフードの特徴について解説します。

  • 動物性タンパク質が主成分のフードを選ぶ
  • カロリーが高いフードを選ぶ
  • 高い脂質のフードを選ぶ
  • 消化サポート成分が多いフードを選ぶ
  • 人工添加物を含んでいないフードを選ぶ
  • いい食いつきのフードを選ぶ

愛犬に合ったフードの特徴を理解し、適切に体調管理を行いながらフード選びを進めましょう。

動物性タンパク質が主成分のフードを選ぶ

ワンちゃんの体重をしっかりと増やしたい方には、動物性タンパク質が主原料として含まれているフードがおすすめです。

鶏肉や馬肉、鹿肉など多様なタンパク源があるため、愛犬の好みやアレルギーに応じた肉を選ぶことが重要です。

穀物からもタンパク質は摂取できますが、植物性タンパク質は吸収に時間がかかり、必要な必須アミノ酸が不足することがあります。

痩せ型のワンちゃんの体重増加は大切ですが、必要な栄養素も欠かさないように管理する必要があります。

カロリーが高いフードを選ぶ

ワンちゃんの体重を増やすためには、高カロリーのフードでエネルギーを多く摂取することが基本であり、最も重要です。

具体的には100gあたり360kcal以上のエネルギー量があるフードが効率的に肉付きしやすいでしょう。

高カロリーのフードは食べ過ぎると肥満になる可能性があるため、特に少食なワンちゃんに適しています。

また、子犬用フードは成犬用よりもカロリーが高い場合が多く、子犬の成長には欠かせません。

子犬期から痩せ型だと将来的に必要な脂肪や筋肉が付きにくい体質になるとも言われているため、注意が必要です。

高い脂質のフードを選ぶ

愛犬の体重増加には、含まれる脂質の量にも注目しましょう。

脂質はエネルギーへの変換効率が良く、余った分は脂肪として体重増加に寄与します。

さらに脂質が多いと風味も変わるため、愛犬の食いつき向上にもつながる可能性があります。

基準としては、脂質が12%以上のフードを選ぶことがおすすめです。

なお、日本では運動量が少ない小型犬が多いため、国産フードは低カロリーで太りにくく作られている商品が多いです。

海外産では、大型犬向けに脂質が多いフードも多く見られるため、海外産もチェックしてみてください。

消化サポート成分が多いフードを選ぶ

消化器官の状態が良くないと効率的に栄養を吸収できません。

そのため、胃腸をサポートするフード選びも重要です。

ジャガイモや豆類に豊富な食物繊維や乳酸菌、オリゴ糖を含むフードがおすすめです。

また、水分摂取量が不足すると消化器官の働きが悪化するため、水分補給も大切です。

水をあまり飲まないワンちゃんには、ウェットフードを混ぜて水分量を確保する方法も有効です。

手作りウェットフードを与えることで、水分量や食いつき改善にも役立ちますので試してみてください。

人工添加物を含んでいないフードを選ぶ

人工添加物を過剰摂取すると腸内環境が乱れ、消化不良につながる可能性があります。

消化不良になるとせっかく食べたフードも嘔吐や下痢で排出されるため、体重増加どころか健康状態悪化につながります。

ワンちゃんによって人工添加物への影響は異なるため、できれば無添加のフードを選ぶことがおすすめです。

また、人工添加物によって味付けされた場合、その味に慣れてしまうと無添加フードの味に対して受け入れられなくなることもあります。

病気時の療法食への切り替えが難しくなることも考えられるので注意しましょう。

いい食いつきのフードを選ぶ

どれほど栄養価が高く太りやすいフードでも、味が好みでなければ食べてもらえません。

愛犬に合った味のフード選びには以下のポイントに気をつけてください。

気を付ける要素効果
メイン原材料ドッグフード全体の味わいに影響する
粒の大きさ/粒の形/食感食べやすさによって食いつきに変化あり
匂い強さや種類によって食いつきに影響する

食いつきの良いフードに出会えない場合は、手作りフードとの組み合わせなど工夫も効果的です。

愛犬のお気に入り食材を混ぜることで食いつき改善効果が期待できます。

市販のフード数種類購入して試すことが難しい方は、ぜひ手作りフードにも挑戦してみてください。

市販で手に入る!栄養満点の少量で高カロリーなドッグフード12選

少量で高カロリーなドッグフードの中から、市販で購入しやすく栄養価が高い商品12選を紹介します。

  • 1位:OBREMO
  • 2位:ネルソンズドッグフード
  • 3位:このこのごはん
  • 4位: UMAKA
  • 5位:モグワンドッグフード
  • 6位:ブッチ
  • 7位:ココグルメ
  • 8位:アランズナチュラルドッグフード
  • 9位:カナガンドッグフード チキン・サーモン
  • 10位:健康いぬ生活フレッシュ
  • 11位:デビフ アニウェル ハイカロリー
  • 12位:デビフ カロリーエースプラス 犬用流動食

どの製品を選んでも効率的な体重増加が期待できるので、ぜひお試しください。

1位:OBREMO

出典:OBREMO公式サイト

価格(税込)【鶏肉】
通常価格:4,830円
定期購入:3,140円
【馬肉】
通常価格:5,552円
定期購入:3,609円
【まぐろ&たら】
通常価格:5,026円
定期購入:3,267円
【いわし&たら】
通常価格:5,277円
定期購入:3,430円
タンパク質量鶏肉:21.9%以上
馬肉:19.8%以上
まぐろ&たら:17.2%以上
いわし&たら:19.1%以上
脂質量鶏肉:11.8%以上
馬肉:10.8%以上
まぐろ&たら:9.6%以上
いわし&たら:9.1%以上
1食あたりのカロリー鶏肉:360kcal/100g
馬肉:366kcal/100g
まぐろ&たら:358kcal/100g
いわし&たら:356kcal/100g
人工添加物の有無×
穀物の有無×
病気対策

愛犬のために厳選された素材を使用した高品質な国産ドッグフードです。

カロリーは360kcal/100gで、愛犬の痩せすぎを防ぐのに十分な数値です。

タンパク質も21.9%と非常に豊富に含まれています。

鶏肉、馬肉、2種類の魚介類を使用した4つのシリーズがあり、愛犬の好みに応じてフードを選ぶことができるのも魅力です。

オメガ6やビタミンB、アミノ酸など多様な栄養素が含まれており、皮膚や臓器の健康をサポートします。

2位:ネルソンズドッグフード

ネルソンズドッグフード

出典:レティシアン 公式サイト

価格(税込)通常価格:9,196円
定期購入:7,356円
タンパク質量28%以上
脂質量12%以上
1食あたりのカロリー365.7kcal/100g
人工添加物の有無×
穀物の有無×
病気対策

365.7kcal/100gという高カロリー設定で、特に中型犬や大型犬向けに開発されたドッグフードです。

粒が大きめに設計されているため、大型犬でも丸呑みによる喉の詰まりが起こりにくいのが特徴です。

タンパク質の割合は28%と非常に高く、筋肉質な体作りをサポートします。

さらに、胃腸に負担をかけやすい穀物が含まれていないため、安心して与えることができます。

3位:このこのごはん

このこのごはん ドッグフード

出典:Amazon

価格(税込)通常購入:3,850円
定期購入:3,278円
タンパク質量21.3%
脂質量8.2%
1食あたりのカロリー343kcal/100g
人工添加物の有無×
穀物の有無
病気対策

小型犬の健康維持を目的に開発されたヒューマングレードで無添加の国産ドッグフードです。

全年齢のワンちゃんに与えられるため、愛犬の健康を長期間サポートします。

高品質な鶏肉や鹿肉がメイン原材料として使用されており、筋肉を育てながら健康的に体重を増やしやすい点が魅力です。

さらに、サツマイモやモリンガ、マグロなどの原材料は老廃物の排出を助けるため、涙やけに悩むワンちゃんにもおすすめです。

4位: UMAKA

うまか ドッグフード

出典:うまか公式サイト

価格(税込)通常購入:5,478円
初回限定:1,980円
定期購入:4,930円
タンパク質量21.4%以上
脂質量9.5%以上
1食あたりのカロリー350kcal/100g
人工添加物の有無×
穀物の有無
病気対策

全犬種オールステージに対応した安心の国産フードです。

プレミアムフードとして評価される高品質な商品です。

タンパク源となる鶏肉は100%九州産の華味鳥を使用し、独自の専用飼料で健康的に育てられた個体が厳選されています。

水分量が豊富な生肉を基にした柔らかい食感のフードなので、子犬やシニア犬でも食べやすいのが特徴です。

愛犬の体づくりをしっかりとサポートするだけでなく、ビフィズス菌やオリゴ糖によって消化も助けてくれます。

5位:モグワンドッグフード

モグワン ドッグフード

出典:モグワンドッグフード公式サイト

価格(税込)通常価格:5,038円
定期コース1個:4,534円
定期コース2個以上:4,282円(1個あたり)
定期コース5個以上:4,030円(1個あたり)
タンパク質量27%以上
脂質量10%以上
1食あたりのカロリー363kcal/100g
人工添加物の有無×
穀物の有無×
病気対策

363kcal/100gという十分なカロリーを持ちながら、愛犬の健康促進に高い効果を発揮する人気のドッグフードです。

放し飼いで育てられた筋肉質なチキンや新鮮な生サーモンを主成分とし、サツマイモやエンドウ豆などの栄養源も配合されています。

専属の獣医師が開発に関与しており、使用される食材はヒューマングレードで、安全性にも配慮されています。

バランスの取れた食事を愛犬に与えたい方は、ぜひお試しください。

6位:ブッチ

出典:Amazon

価格(税込)【通常価格】
800g:1,650円
【定期購入】
800g:1,485円
タンパク質量10.5%以上
脂質量8%以上
1食あたりのカロリー116kcal/100g
人工添加物の有無×
穀物の有無
病気対策

ブッチは、世界中で愛されるプレミアムドッグフードです。

「与えるなら生肉以上のフードを」という理念のもと、生肉に匹敵する栄養成分と水分含有量を実現しました。

肉類は、環境規制が最も厳しいニュージーランド産を使用しており、安心して与えられます。

高タンパク質なので、痩せ気味のワンちゃんにも適しています。

愛犬が美味しそうに食べると評判のブッチをぜひお試しください。

7位:ココグルメ

ココグルメ

出典:ココグルメ

価格(税込)単品お試しBOX:500円
お得な定期便:4,990円~
単品購入:2,480円~
タンパク質量チキン:13.12g
ポーク:14.01g
フィッシュ:12.61g
ジビエ:11.67g
脂質量チキン:5.4%以上
ポーク:6.7%以上
フィッシュ:4.1%以上
ジビエ:4.3%以上
1食あたりのカロリーチキン:116kcal/100g
ポーク:128kcal/100g
フィッシュ:105kcal/100g
ジビエ:104kcal/100g
人工添加物の有無×
穀物の有無×
病気対策

ココグルメは、栄養学に基づいて獣医師が監修した総合栄養食です。

新鮮で栄養価の高いヒューマングレードの食材を使用しており、水分量が70%のフレッシュフードなので、食事から水分を摂取できます。

水をあまり飲まないワンちゃんに特におすすめです。

味は4種類から選べるため、愛犬の好みに合わせて楽しむことができます。

今ならワンコインでお試し可能です。

8位:アランズナチュラルドッグフード

アランズナチュラルドッグフード

出典:レティシアン 公式サイト

価格(税込)通常価格:5,038円
定期コース1個:4,534円
定期コース2個以上:4,282円(1個あたり)
定期コース5個以上:4,030円(1個あたり)
タンパク質量19.25%以上
脂質量11%以上
1食あたりのカロリー341kcal/100g
人工添加物の有無×
穀物の有無×
病気対策

341kcal/100gという十分なカロリーを持つこのドッグフードは、イギリス産で徹底した品質管理が行われています。

香料や着色料、穀物は一切使用されていないため、体に優しいのが特徴です。

原材料のラムは広大な牧場で育てられており、タンパク源の質が非常に高いです。

さらに、サツマイモなど食物繊維が豊富に含まれているため、消化器官にも優しく栄養吸収率も高い点が魅力です。

年中均一な品質で提供されているので、安心して愛犬に与えることができます。

9位:カナガンドッグフード チキン・サーモン

出典:Amazon

価格(税込)通常価格:5,038円
定期コース1個:4,534円
定期コース2個以上:4,282円(1個あたり)
定期コース5個以上:4,030円(1個あたり)
タンパク質量29%以上
脂質量15%以上
1食あたりのカロリー376kcal/100g
人工添加物の有無×
穀物の有無×
病気対策

チキンが50%以上含まれている、自然な風味を再現したドッグフードです。

376kcal/100gという非常に高カロリーで、体重を増やしたいワンちゃんや運動量が多いワンちゃんに最適です。

タンパク質は29%以上含まれており、健康的に体重を増やすことができるのも大きな魅力です。

ジャガイモやエンドウ豆が豊富に配合されているため、消化性にも優れています。

大容量パッケージなので、買い直しの手間も少なく済みます。

10位:健康いぬ生活フレッシュ

健康犬生活フレッシュ

出典:Amazon

価格(税込)【単品購入】
210g×4トレー:5,280円
210g×8トレー:9,980円
【定期購入】
210g×4トレー:4,980円
210g×8トレー:8,980円
タンパク質量14.0%以上
脂質量3.1%以上
1食あたりのカロリー122kcal/100g
人工添加物の有無×
穀物の有無×
病気対策

馬肉と野菜を豊富に使用した柔らかいフードです。

人工添加物や穀物などの不安な成分は含まれていないのが特徴です。

冷凍トレータイプのフレッシュフードなので、顎が弱いシニア犬や硬い食感が苦手なワンちゃんにも食べやすいでしょう。

栄養管理士や獣医が栄養バランスを考慮しているため、長期的に愛犬の健康をサポートしたい方におすすめです。

トレーは1食分ずつ分けられているため、少食なワンちゃんでも賞味期限切れを避けて無駄にしにくいです。

11位:デビフ アニウェル ハイカロリー

デビフ アニウェル ハイカロリー

出典:デビフペット株式会社

価格(税込)150g:293円
タンパク質量11.0%以上
脂質量10.5%以上
1食あたりのカロリー165kcal/100g
人工添加物の有無
穀物の有無×
病気対策×

ローカロリーとハイカロリーの2種類があり、健康的な体作りに必要なカロリーをしっかり摂取できるフードです。

鶏肉や鶏レバーを豊富に含んでおり、タンパク質に加え、適度な脂肪分やビタミンA、鉄分なども効率よく摂取できます。

水分が豊富な缶詰タイプのウェットフードなので、食べやすく、香りも良いため食いつき向上にもつながります。

ドライフードとの組み合わせでも食いつき改善効果が期待できるため、こだわりの強いワンちゃんでも満足できるでしょう。

12位:デビフ カロリーエースプラス 犬用流動食

カロリーエースプラス 犬用流動食

出典:デビフペット株式会社

価格(税込)286円
タンパク質量5.0%以上
脂質量4.0%以上
1食あたりのカロリー90kcal/100g
人工添加物の有無
穀物の有無×
病気対策

シニア犬や子犬にも適した流動食タイプで、シリンジを使って与えることができる珍しいフードです。

豊富なカロリーを確保しているだけでなく、総合栄養食として必要な栄養素がしっかりと配合されているのも嬉しいポイントです。

着色料や発色料などの人工添加物が含まれていない無添加フードなので、体調が優れないワンちゃんにも安心して与えられます。

流動食タイプに加え、ムースタイプも用意されており、ドライフードに混ぜて与えることで食いつき向上にも役立ちます。

愛犬の痩せすぎを判断する方法!少量で高カロリーなドッグフードが適しているかチェック

愛犬が痩せすぎかどうかを確認する方法を年齢別に解説します。

  • 子犬の痩せすぎを判断する方法
  • 成犬の痩せすぎを判断する方法
  • 老犬の痩せすぎを判断する方法

愛犬の成長段階によって判断基準も異なるため、ぜひ参考にしてください。

子犬の痩せすぎを判断する方法

まず、年齢に関係なくワンちゃんの痩せすぎを判断するための指標としてBCS(ボディ・コンディション・スコア)があります。

ワンちゃんの体の状態に基づいて評価し、以下の5段階で状態が分かれています。

BCS体型特徴
BCS1痩せすぎ・肋骨、腰椎、骨盤が外から容易に見える
・腰のくびれや腹部の吊り上がりが顕著に現れている
BCS2やや痩せ・肋骨が容易に触れる
・腰のくびれや腹部の吊り上がりも見られる
BCS3普通・脂肪が沈着せずに肋骨が触れる
・横から見て腹部の吊り上がりが見られる
BCS4やや太り・肋骨が触れるが脂肪の沈着もある
・腰のくびれや腹部の吊り上がりは控えめ
BCS5太りすぎ・脂肪により肋骨がほとんど触れない
・腰のくびれや腹部の吊り上がりがまったく見られない

成犬や老犬も同様にこの基準で痩せすぎをチェックできますが、特に子犬にはBCSが重要です。

犬種や体長ごとにおおまかな適正体重がありますが、子犬は日々成長しているため、体重だけでは痩せすぎかどうかを判断するのは難しいことがあります。

特に、子犬は成長に必要な多くのカロリーを必要とするため、体重を増やしにくいフードだとすぐに痩せてしまいます。

日々のフード選びとともに、BCSで確認することも忘れないようにしましょう。

成犬の痩せすぎを判断する方法

成犬も子犬同様にBCSで痩せすぎを判断できますが、成犬は成長が完了しているため犬種ごとの適正体重を当てはめることが容易です。

一般的には、犬種ごとの適正体重は以下のように知られています。

犬種適正体重
プードル3kg~4kg
チワワ1kg~2kg
ダックスフンド4kg~5kg
ポメラニアン1.8kg~3.5kg
ミニチュア・シュナウザー4~8kg
フレンチ・ブルドッグ8~14kg
マルチーズ約2.5kg
ヨークシャー・テリア2kg~3kg
シー・ズー1kg~2kg
ゴールデン・レトリーバー4.5 kg~7.5 kg

適正体重はあくまで平均的な数値であるため、BCSによる確認も重要です。

特に平均的なサイズから外れているワンちゃんは適正体重による測定が難しいため、体脂肪率や体のくびれなどを使って判断しましょう。

老犬の痩せすぎを判断する方法

老犬についても、子犬や成犬と同様にBCSを用いて痩せすぎかどうかを判断できます。

ただし、老犬は消化器官の衰えや運動量低下によって筋肉量が減少し、痩せ型になりやすい特徴があります。

年齢による衰えである程度痩せることは避けられませんが、過度な痩せは免疫力や代謝を低下させ、病気になりやすくなります。

したがって、痩せてもBCS3に該当する標準体型を維持できるよう、消化に優しい自然素材を豊富に含むフードを選ぶことが大切です。

愛犬の痩せすぎを防ぐ方法!少量で高カロリーなドッグフードで栄養を補給しよう

動物病院で特に健康上の問題がない場合、愛犬の痩せすぎを防ぐためには、ドッグフードの与え方や日常生活の過ごし方に注意するポイントがあります。

これらをしっかり意識すれば、愛犬の体重を適切に増やすことができますので、ぜひ試してみてください。

  • 少量で高カロリーなドッグフードを主に与える
  • 運動はしすぎないようにする
  • おやつで摂取カロリーを増やす
  • ご飯を手作りして栄養補給する

少量で高カロリーなドッグフードを主に与える

愛犬の痩せすぎを防ぐためには、少量でも高カロリーなドッグフードを与えることが最も重要です。

低カロリーなフードでは体重を増やすために多くの量が必要になり、すぐに満腹感を感じてしまいます。

満腹になるとおやつなども食べなくなり、体重増加がさらに難しくなるでしょう。

目安としては360kcal/100g以上のカロリーがあれば十分です。

これにより痩せすぎを防ぐことができます。

運動はしすぎないようにする

高カロリーのフードを選んでも、犬種に合わない運動量では消費カロリーが増え、うまく体重が増えません。

以下のように運動量や強度を調整して消費カロリーを減らしましょう。

  • 散歩コースを短くする
  • 階段や坂道は避ける
  • 散歩を休む日を設ける
  • 散歩中は寄り道しない

また、休日にドッグランへ行く代わりにドッグカフェなど新しい遊び場を試してみるのも良いでしょう。

愛犬にストレスを与えず、自然と運動量を減らす工夫をしてみてください。

おやつで摂取カロリーを増やす

高カロリーなドッグフードだけでは太らない場合は、おやつで総摂取カロリーを増やしてみましょう。

ただし、人工添加物で味付けされたおやつは癖になりやすく、食べ過ぎると逆にフードを食べなくなることがあります。

対策としては、フードと同じ原材料から作られた無添加のおやつを与え、おやつばかり食べない工夫が必要です。

また、おやつの与える時間を決めて無闇に与えすぎないよう注意しましょう。

ご飯を手作りして栄養補給する

高カロリーのフードでも食いつきが悪い場合は、好物をたっぷり入れた手作りご飯と市販のフードを組み合わせて与えてみましょう。

手作りフードは原材料を自由に選べ、水分も多く含まれたウェットフードになります。

水分摂取が多いと消化もスムーズになり、消化不良による栄養失調も避けられます。

フードが体内でしっかり吸収されているか確認するためには、便の回数や量を見ることが大切です。

便の回数が同じでも量が減っていれば栄養がしっかり吸収されている証拠です。

少量で高カロリーなドッグフードに関するQ&A

最後に、少量で高カロリーなドッグフードについてよくある質問にお答えします。

  • 太りやすいドッグフードの特徴は?
  • ワンちゃんを太らせるために必要なカロリー摂取量は?
  • フードを増やして下痢になった時の対処法は?
  • 急激に痩せたワンちゃんには病気の可能性は?
  • 高カロリーのフードを急に与えて大丈夫?
  • 流動食でも高カロリーなフードは存在する?

ドッグフードや犬の体型について悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

太りやすいドッグフードの特徴は?

ワンちゃんが太りやすいドッグフードには以下の特徴があります。

  • 動物性タンパク質が主成分であること
  • 高カロリーであること
  • 脂質が豊富であること
  • 消化サポート成分が豊富であること
  • 人工添加物が含まれていないこと
  • 食いつきが良いこと

脂質が高く食いつきも良い条件はもちろんですが、カロリーも高くワンちゃんの体重増加につながるフードを選びましょう。

さらに、動物性タンパク質が主成分だと筋肉が付きやすく健康的な体重増加になります。

加えて、加水分解タンパク質など消化サポート成分が含まれていると、効率よく栄養素を吸収できるでしょう。

また、人工添加物が含まれている場合、長期的な健康被害のリスクがあります。

無添加フードを選ぶよう心掛けましょう。

ワンちゃんを太らせるために必要なカロリー摂取量は?

ワンちゃんを太らせるにはまず愛犬の日々必要なカロリー量を把握することが重要です。

以下の計算式で「安静時必要エネルギー量(RER)」を求めましょう。

RER=70×{犬の体重(kg)}×0.75

例えば、成犬の体重が5kgの場合、1日あたり約370kcal必要となります。

したがって、現在与えているフードの1gあたりのカロリーが3.60kcalならば、およそ100gが一日の必要給餌量となります。

まずは毎日フードの量を測って適正な量を与えるよう心掛け、その上で痩せている場合は少しずつ量を増やしてみましょう。

フードを増やして下痢になった時の対処法は?

フードの量を増やして下痢になった場合、考えられる原因は以下です。

  • フードが消化できなかった
  • 軽度の食物アレルギーによるもの

突然フードの量を増やすと消化器官に負担がかかり、その結果下痢になる可能性があります。

様子を見るためにも、一度元のフード量に戻し、それから徐々に増やしていくよう心掛けましょう。

また、軽度の食物アレルギーがあるワンちゃんの場合フード増加によってアレルギー反応が出ることもあります。

もし元に戻しても不調が続く場合は、一度病院へ行きアレルギー検査も行うことがおすすめです。

急激に痩せたワンちゃんには病気の可能性は?

もし食事量は変わっていないにもかかわらず急激にワンちゃんが痩せた場合には以下の可能性があります。

  • 発情期による食欲減退
  • 口内炎などによる食欲減退
  • 老化による筋肉量減少
  • 腫瘍による体重減少
  • 糖尿病による体重減少
  • 消化器疾患による消化不良
  • 寄生虫感染による栄養吸収障害
  • 腎臓病進行による体重減少

食欲減退によって痩せた場合は明確に食べなくなるのでわかりやすいですが、臓器など疾患による体重減少は外見から判断しづらいものです。

病気になると最悪の場合も考えられるため、愛犬が急激に痩せた際には必ず病院へ行きましょう。

高カロリーのフードを急に与えて大丈夫?

高カロリーフードは痩せすぎ防止効果がありますが、一方でデメリットも存在します。

  • 腎臓や肝臓への負担リスクあり
  • 尿路結石リスクあり
  • 価格が高めになる傾向あり
  • アレルギー発症リスクあり

特に愛犬を太らせるためには、高カロリーフードを多めに与える必要があります。

しかし体への負担も大きくなる可能性があります。

同じ種類ばかり食べさせていると特定食材へのアレルギー反応も出てしまう恐れがあります。

そのため、高カロリーフードで愛犬を太らせたい場合、不安な方は獣医師と相談しながら選ぶよう心掛けましょう。

流動食でも高カロリーなフードは存在する?

高カロリーフードとして360kcal/100g以上になる流動食タイプはほとんど販売されていません。

本記事で紹介した比較的高カロリーとされている「デビフ カロリーエースプラス 犬用流動食」でも90kcal/100gと全体的には低カロリーです。

流動食は口内環境や胃腸状態が悪くて通常のフードを噛めない犬や食欲不振の場合に与えるものです。

特別な理由や獣医師から指示されない限りは、ドライまたはウェットタイプの通常食品から必要なカロリー摂取できるよう心掛けましょう。

少量で高カロリーなドッグフードで愛犬の栄養をサポートしよう!

運動量が多いワンちゃんや食事量が少ないワンちゃんは痩せ型になりやすいため、カロリー、脂質、タンパク質が豊富なフードを与えることが重要です。

さらに、散歩コースを見直して運動量を減らしたり、おやつを取り入れたりすることで、体重増加を促す方法は他にもあります。

まずは、本記事で紹介しているBCSを活用して愛犬の状態を確認し、不安がある場合は獣医師のアドバイスを受けながらフード選びを行いましょう。

紹介した高カロリーなフードを試して、愛犬の体の変化を観察してみてください。

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この記事を書いた人

くまママ

関西在住のママライター 家族は夫と娘、2匹のわんこ(トイプードル)です。趣味は日帰りプチ旅行。わんこと一緒に楽しめるスポットを日々模索中です。わんちゃんねこちゃんとの毎日に役立つ情報を分かりやすく発信できたらと思っています。

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