愛らしい大きな目と純白の被毛が魅力的なマルチーズは、その親しみやすい性質で多くの人々に愛されています。

ただし、マルチーズは心臓や関節に関する特有の健康問題を抱えやすいため、適切な栄養補給が不可欠です。

本記事では以下の内容を解説します。

• 理想的なドッグフード選定方法と推奨製品22種
• 目やにや涙やけ予防に効果的な犬用食品
• 愛犬が餌を拒否する背景

マルチーズの飼い主で、最適な食事選びに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

マルチーズに適したドッグフード選びの7つのポイント

以下に、マルチーズの健康を考慮したドッグフード選びの基準を7点ご紹介します。

• 高品質な動物性タンパク質の含有量
• オメガ3・6脂肪酸の配合
• 添加物の有無
• 消化吸収のしやすさ
• 適切な栄養バランスとカロリー
• 食べやすい粒のサイズ
• 関節をサポートする成分の有無

各項目について詳しく解説しますので、愛犬のフード選びにお役立てください。

1.高品質な動物性タンパク質の含有量

マルチーズの筋肉と骨格の健全な発達には、良質な動物性タンパク質が豊富なフードが不可欠です。

これは、質の高い動物性タンパク質が、筋肉や骨の形成に必要な各種アミノ酸を提供するためです。

鶏肉、魚類、牛肉などは優れた動物性タンパク質源として知られており、愛犬の健康を維持するため、高品質な動物性タンパク質が豊富に含まれるフードを選ぶのがおすすめです。

2.オメガ3・6脂肪酸の配合

オメガ3とオメガ6脂肪酸を含むドッグフードは、皮膚と被毛の健康維持、免疫機能の強化、炎症反応の抑制などに効果が期待できます。

これらの脂肪酸は体内で生成されないため、食事から摂取する必要があります。

魚油や亜麻仁油などのオメガ3・6脂肪酸を含むフードを選ぶことで、愛犬に必要な脂肪酸を効率的に摂取させることができます。

3.添加物の有無

添加物を含まないドッグフードは、アレルギーや消化器系のトラブルのリスクを軽減できます。

人工保存料や着色料などの添加物が少ないため、愛犬の健康に好ましい影響を与えます。自然由来の原材料が主体のフードを選ぶことが理想的です。

無添加フードを選択することで、愛犬の健康を長期的に維持しやすくなることが期待できます。

4.消化吸収の効率性

消化吸収に優れたドッグフードは、愛犬の消化器官への負荷を軽減し、栄養素の吸収を促進します。

これは愛犬の全体的な健康状態や排泄物の質にも好影響を及ぼします。

人工添加物が少ないフードが理想的で、これによりアレルギーや消化不良のリスクを低減できる可能性があります。

5.適切な栄養バランスとカロリー

マルチーズに適した栄養バランスとカロリー量は、その活動レベルや年齢によって変動します。

製品パッケージに記載の給餌量を参考にしつつ、個体に合わせて調整することが大切です。

適切なカロリー管理は、健康的な体重維持とエネルギー供給に不可欠です。

愛犬の生活スタイルや年齢に応じた栄養とカロリーの摂取は、体重コントロールとエネルギー補給に重要な役割を果たします。

6.食べやすい粒のサイズ

マルチーズ向けのドッグフードを選ぶ際は、粒の大きさに注意が必要です。マルチーズは小型犬の中でも繊細な体格を持ち、それに伴い口や顎の構造も小さめです。

したがって、マルチーズ用のフードは小粒タイプを選択するのが望ましいでしょう。

中には咀嚼を楽しむ子もいますが、大きすぎると粒を丸呑みしたりと、喉などの消化器官に詰まるリスクがあり危険です。

7.関節サポート成分が入っているか

マルチーズのフードを選ぶ際は、関節をサポートする成分が含まれているかを確認しましょう。

関節の健康維持に役立つ栄養素には以下のようなものがあります。

• グルコサミン
• コンドロイチン
• MSM（メチルスルフォニルメタン）

マルチーズは関節トラブルが発生しやすい犬種です。そのため、日々の食事に関節サポート成分が含まれていると安心です。

また、緑イ貝エキスは関節の炎症を抑制する効果が期待できるため、関節の問題に悩む飼い主さんにおすすめです。

マルチーズ向け人気ドッグフード21選のご紹介

愛犬の健康を考慮し、以下におすすめのドッグフードを厳選しました。各製品の特徴をご確認ください。

1位：このこのごはん

出典：Amazon

このこのごはんは、国産素材にこだわった高品質フードです。九州産ささみを中心に、青パパイヤやさつまいもなどをバランスよく配合しています。

腸内環境改善に効果的で、お米由来の乳酸菌を使用しているため乳製品アレルギーの心配もありません。また、鹿肉の配合により被毛の健康維持と嗜好性向上を実現しています。

2位：OBREMO

出典：OBREMO公式サイト

OBREMOは国産プレミアムフードで、4種類の味が用意されています。オメガ3脂肪酸を含み、マルチーズの美しい被毛維持に貢献します。不要な添加物を使用していないため、安心して給餌できます。

3位：健康いぬ生活フレッシュ

出典：Amazon

健康いぬ生活フレッシュは、新鮮な食材をバランスよく配合したウェットタイプのフードです。冷凍で届くため、新鮮さが保たれます。単独で与えるほか、通常のフードにトッピングすることで嗜好性を高められます。

4位：アランズナチュラルドッグフード

出典：レティシアン 公式サイト

アランズナチュラルドッグフードは、低脂肪で高品質なグラスフェッドラム肉と9種類の自然素材を使用しています。ビタミン豊富なラム肉とオメガ3脂肪酸を含むアマニ油を配合し、アレルギーリスクの高い穀物や添加物を排除しているため、マルチーズにも安心して与えられます。

5位：モグワンドッグフード

出典：モグワンドッグフード公式サイト

モグワンドッグフードは、穀物不使用で自然由来の原料を採用し、人工的な保存料や着色料、香料を含まないプレミアムフードです。

年齢や体格に応じた製品ラインナップがあり、小型犬にも適しています。高品質な原材料を使用しており、愛犬の健康維持をサポートします。多くの飼い主から高い評価を得ている人気商品です。

6位：UMAKA～美味華～

出典：うまか公式サイト

UMAKAは、100%九州産華味鳥を使用し、原材料の品質にこだわった国産ドッグフードです。

人工添加物、着色料、酸化防止剤を一切使用せず、オイルコーティングも行っていません。全ての食材が国産で、無添加にこだわる飼い主に最適な選択肢となっています。

7位：カナガン

出典：Amazon

カナガンは、犬本来の食生活を再現することを目指した、穀物不使用のドッグフードブランドです。

高品質な肉類を主原料とし、犬に必要不可欠なタンパク質や栄養素をバランス良く配合しています。

人工的な添加物や防腐剤、着色料を使用せず、天然由来の防腐成分を採用している点が特徴です。

犬種や年齢、体型に合わせた製品ラインナップが用意されており、愛犬の健康維持に貢献するフードとして、世界中で高い評価を得ています。

8位：オリジン オリジナル

出典：Amazon

オリジン オリジナルは、高品質な動物性タンパク質を主成分とし、添加物や穀物を一切含まないプレミアムドッグフードです。

全年齢に適しており、鶏肉、七面鳥肉、卵、魚類、果物、野菜、ハーブなどの天然素材を使用しています。マルチーズの健康維持に適した栄養バランスを実現しています。

9位：FINEPET’S（ファインペッツ） ドッグフード小粒タイプ

出典：Amazon

ファインペッツは、小・中型犬の成犬向けに開発されたドッグフードです。

良質な鶏肉、米、大豆、野菜を使用し、栄養バランスに配慮しています。消化しやすい設計で、愛犬の健康な消化器官をサポートします。

無添加で安心して与えられ、穀物不使用のため穀物アレルギーを持つマルチーズにも適しています。手頃な価格も魅力的です。

10位：ドッグスタンス 麹熟成

出典：ドッグスタンス公式サイト

ドッグスタンス 麹熟成は、鶏肉を主原料とし、独自の麹熟成技術を採用したドッグフードです。

麹菌の働きにより原材料が分解され、消化吸収性が向上するとされています。非常に消化が良く、胃腸の弱い子にも安心して与えられます。

添加物や穀物を使用していないため、アレルギー体質の犬やシニア犬にも適しています。

11位：ロイヤルカナン BHN マルチーズ 成犬・高齢犬用

出典：Amazon

10ヶ月齢以上のマルチーズ向けに開発された本製品は、被毛ケアに必要なオメガ3・6脂肪酸、ルリチシャ油、ビオチンを豊富に含んでいます。

高消化性タンパク質と食物繊維の配合により、消化に優しく、排便量と臭いの軽減効果が期待できます。

酸化防止剤としてBHAと没食子酸プロピルを使用していますが、全体的に犬の健康に配慮した設計となっています。

12位：アボ・ダーム (AVODERM) スモールブリードアダルト

出典：Amazon

小型犬の成犬向けに開発されたこのフードは、鮭、米、鶏肉など高品質なタンパク源を使用し、消化性にも配慮しています。

人工着色料や保存料などの添加物を一切含まない無添加製品です。穀物を含みますが、品質にこだわったものを使用しています。

高品質な原材料と無添加へのこだわりが反映された、コストパフォーマンスの高い製品です。

13位：ピッコロ

出典：Amazon

ピッコロは、チキンとサーモンを合わせて全体の70％含む高タンパク質で、カロリーと脂質を抑えたシニア犬向けドッグフードです。

栄養バランスに加え、食欲が減少しがちなシニア犬でも喜んで食べられる美味しさと食べやすさを重視しています。

有害な添加物や消化に不向きなグルテンを排除し、消化機能が衰えるシニア犬にも安心して与えられる設計となっています。

14位：アカナ スモールブリード

出典：Amazon

アカナ スモールブリードは、総合的な栄養バランスに優れたドッグフードです。全年齢に対応し、グレインフリーで消化性も良好です。

添加物は天然由来のもののみを使用し、化学的な保存料や着色料は含まれていません。穀物不使用のため、穀物アレルギーのあるマルチーズにも安心です。

小型犬の健康維持に最適で、バランスの取れた栄養素を含むため、日々の主食として適しています。

15位：ナチュラルハーベスト プライムフォーミュラ マイリトルダーリン

出典：Amazon

ナチュラルハーベスト プライムフォーミュラは、食が細く好き嫌いの多いマルチーズでも食欲をそそる、ワイルドボアーやターキーの生肉をブレンドしたドッグフードです。

嗜好性が高く、多様なタンパク質源を配合し、栄養バランスも充実しています。小粒サイズで食べやすく、少量でも十分な栄養摂取が可能なため、食べムラのある小型犬に適しています。

16位：超小型犬用ピュアロイヤルチキン

出典：Amazon

超小型犬用ピュアロイヤルチキンは、半生タイプのフードで香りや嗜好性が高く、ドライフードが苦手なマルチーズにも適しています。

低アレルゲン素材を使用しているため、アレルギーによる涙やけに悩む犬にも適しています。少量で高栄養価を摂取できるよう設計されており、食が細いマルチーズや食べムラのある犬でも安心して与えられます。

健康維持に役立つ成分がバランスよく配合されているのも特徴です。

17位：アカナ アダルトスモールブリード

出典：アカナ公式サイト

アカナ アダルトスモールブリードは、カナダ産の厳選された鶏肉や魚を使用した高タンパクドッグフードです。

アレルギー誘発性の穀物や添加物を排除し、涙やけに悩む犬にも安心して与えられます。オメガ3・6脂肪酸を配合し、皮膚や被毛のトラブルを抱える犬にも適しています。

愛犬の健康維持をサポートする理想的なフードです。

18位：Nature’s Protection 犬用フード ホワイトドッグ

出典：Nature’s Protection公式サイト

マルチーズの純白な被毛は、目ヤニや涙やけによる汚れが目立ちやすい特徴があります。

このフードには、体内毒素の排出を促進する天然鉱物ゼオライトが配合されています。さらに、マリーゴールド、クランベリー、タウリン、各種ビタミンなどの成分が含まれており、目の健康維持にも効果的です。

愛犬の美しい被毛を保つのに役立つ製品です。

19位：ウェルネス コア(穀物不使用・高たんぱく質) 小型犬 成犬用 骨抜き七面鳥

出典：Amazon

マルチーズは繊細な骨格で股関節トラブルが多いため、関節ケアが重要です。

ウェルネスコアは高タンパクで消化性の良い七面鳥やミールを主原料とし、グルコサミン・コンドロイチンを配合して筋力維持と関節ケアをサポートします。

添加物不使用で、長期間安心して与えられるフードです。

20位：アーテミス アガリクス I/S 小粒

出典：アーテミス公式サイト

アーテミス アガリクスは、免疫力や自己治癒力を高めるアガリクス茸を配合したドッグフードです。

EF-2001乳酸菌も含まれており、腸内環境を整えつつ、老廃物の吸着・排出を促進し、涙やけ改善効果が期待できます。

さらに、グルコサミンとコンドロイチンも配合されているため、関節トラブル予防にも適しています。

健康維持に役立つ成分がバランスよく含まれ、愛犬の総合的な体調管理に最適な選択肢となります。

21位：ニュートロ シュプレモ 小型犬用 成犬用 小粒

出典：Amazon

ニュートロ シュプレモは、皮膚と被毛の健康維持に最適なドッグフードです。リノール酸が豊富なひまわり油、α-リノレン酸やポリフェノールを含む亜麻仁、そして玄米を配合しています。

消化性が高く食物繊維が豊富なオーツ麦も含まれており、マルチーズのデリケートな胃腸に配慮した設計となっています。

小型犬向けの栄養バランスと食べやすい小粒サイズで、愛犬の健康と美しさをトータルにサポートします。

マルチーズの目やに・涙やけ対策に効果的なドッグフード

マルチーズの目やにや涙やけ対策に適したドッグフードを3種類ご紹介します。

1. このこのごはん
2. ネイチャーズプロテクション ホワイトドッグ
3. FINEPET’S（ファインペッツ） ドッグフード小粒タイプ

涙やけの一因として、牛肉や豚肉などの動物性タンパク質へのアレルギーが挙げられます。

上記のドッグフードは、動物性タンパク質が適量で、添加物も使用されていないため、涙やけに悩むマルチーズの飼い主の方にお試しいただくことをおすすめします。

マルチーズのライフステージ別ドッグフード給餌ガイド

マルチーズへのドッグフード給餌量は、体重や成長段階によって異なります。以下、各ステージの特徴と推奨される給餌方法をご紹介します。

子犬期

離乳後の子犬は急速な成長期にあるため、適切な栄養摂取が不可欠です。以下のポイントに注意しましょう。

• 1回の給餌量を少なめにし、1日3〜4回に分けて与える。

この方法により、消化吸収を促進し、健全な発育をサポートします。

成犬期

成長が落ち着いた成犬期は、適切なエネルギー摂取が重要です。成犬期では以下のポイントに注意が必要です。

• 1日の給餌を2～3回に分割し、適量を与える。

これにより、健康的な体重維持と活力の維持が可能になります。

シニア期

高齢犬は加齢に伴い、代謝機能と運動量が低下します。そのため、エネルギー消費量も減少し、給餌量の調整が必要となります。シニア期では以下のポイントに注意しましょう。

• 単純な量の削減ではなく、必要カロリーを計算した適切な量を2～3回に分けて与える

各ステージに合わせた適切な給餌管理により、マルチーズの生涯を通じた健康維持が可能となります。

マルチーズがドッグフードを拒否する6つの要因

マルチーズがドッグフードに興味を示さなくなる背景には、以下の理由が考えられます。

1. 健康上の懸念
2. 不適切な食事環境
3. ドッグフードの品質低下
4. 嗜好性の不一致
5. ヒトの食事への依存
6. 過剰なおやつの摂取

愛犬の食事行動を注意深く観察し、上記の要因が該当する場合は改善に向けた対策を講じましょう。

1. 健康上の懸念

マルチーズの食欲不振の一因として、健康問題が挙げられます。具体的には以下のような症状が考えられます。

• 歯痛や歯周病による口腔内の不快感
• 腫瘍
• 腎臓病などの泌尿器系疾患
• 胃腸トラブル

これらの健康問題は、獣医師の診断と適切な治療、そして体調に合わせた食事管理によって改善される可能性があります。定期的な健康診断と必要に応じた食事調整が、愛犬の健康維持に重要です。

2. 不適切な食事環境

マルチーズの食欲低下は、以下のような環境要因によっても引き起こされます。

• 騒がしい食事場所
• 他のペットとの競合
• ストレスの多い環境
• 不適切な食器や食事の配置

食事環境が悪い場合は、静かで落ち着いた場所を確保したり、愛犬の大きさにあった食器の選ぶと改善する可能性があります。

3. ドッグフードの品質低下

低品質の原材料や不適切な保存方法は、ドッグフードの品質劣化を招き、マルチーズの食欲不振につながる可能性があります。

ドッグフードの品質を守るには、以下の点に注意しましょう。

• ドッグフードの適切な保管
• 愛犬の嗜好に合ったフードの選択

これらの対策により、マルチーズのドッグフードへの興味を取り戻せる可能性があります。

4.嗜好性の不一致

マルチーズがドッグフードを拒否する理由として、愛犬の好みに合わない味や食感、形状が挙げられます。

• 新しいフードへの少しずつ変える
• 好みのフードと苦手なフードを把握し、量を調整する

これらの方法で、マルチーズのドッグフード摂取を促進できる可能性があります。

5.人の食事への依存

人間用の食事を与え続けると、マルチーズがドッグフードへの興味を失う可能性があります。

人の食べ物を与えないようにしたり、ドッグフードを温めるなど、ドッグフードが美味しくなる工夫をしましょう。

6.過剰なおやつの摂取

おやつの与えすぎは、ドッグフードを食べなくなったり、体重増加の原因になったりします。

おやつをあげる場合は、与えるタイミングや量を工夫し、栄養バランスが取れたドッグフードを食べるようにしましょう。

マルチーズの健康と幸福を支えるドッグフード選び

マルチーズに最適なドッグフードを選ぶことは、愛犬の健康と幸せに直結します。小型犬特有の健康上の課題に配慮し、以下の栄養素を含むフードを選びましょう。

• 良質なタンパク質
• オメガ3・6脂肪酸
• 適切な食物繊維

これらの栄養素は、皮膚と被毛の健康維持や消化機能のサポートに重要な役割を果たします。

愛犬の健康を最優先に考え、各ライフステージに適したドッグフードを選択することで、マルチーズの生涯にわたる健康維持が可能となります。