地震などの災害が多い日本では、万が一に備えた準備が大切です。
特に電気は、災害時に必要不可欠にもかかわらず、確保が難しい資源でもあります。
そこでポータブル電源の購入を検討している方は多いでしょう。
とはいっても、「種類が多すぎてどれを選べば良いのかわからない」という方が多く、「とりあえずおすすめ商品を教えてほしい」と悩む方もいるのでは?
そこで本記事では、おすすめのポータブル電源をご紹介します。
具体的な商品はもちろん、ポータブル電源を自分で選ぶ際のポイントについてもお伝えしますので、ぜひ最後までお付き合いください。
ポータブル電源は買うべき?必要性、おすすめの理由
まずは、ポータブル電源の必要性についてお伝えします。
なぜ、いまポータブル電源をおすすめする人が多いのか、その理由がわかるでしょう。
- 災害時に備えられる
- 日常生活でも活用できる
- モバイルバッテリーより多様性に富んでいる
災害時に備えられる
まず、ポータブル電源と聞いて一番役立つシーンといえば災害時ですよね。
地震などの災害が起きると、停電が起きたり、電気が確保されていない避難所で生活したりする必要があります。
また、ガスが止まることも予測されるので、お湯を沸かすのも困難になります。
このような非常事態でも、ポータブル電源があれば次のような使い方が可能です。
- 停電時:非常電源として使える
- 避難所:音が小さく排出ガスも出ないので、使用時にストレスがない
- ガス停止時:お湯を沸かせるので、カップ麺などが手軽に調理できる
日本は特に地震が多い国です。
そのような国に住んでいる以上、日頃から災害に備えた準備をしておいた方が良いでしょう。
日常生活でも活用できる
ポータブル電源が活躍するのは、何も災害時だけではありません。
実は、日常生活でも役立つシーンがたくさんあるのです。
- 屋外でのイベント:お祭り出店時の照明、キッチンカー、扇風機への電力供給など
- 会議:リモートワーク時のPC充電、充電式プロジェクターの利用など
- 撮影現場:照明や音響機器への使用、カメラやタブレットの充電など
- キャンプや車中泊:LEDランタン、小型冷蔵庫、電気毛布への電力供給など
- DIY:電気ドリルや電動ノコギリの利用など
このように、日常生活でもポータブル電源は活躍します。
近年はDIYやキャンプが流行っているので、そのような趣味を持っている方にはポータブル電源の利用がおすすめです。
モバイルバッテリーより多様性に富んでいる
コンセントを使わずスマホを充電する場合、モバイルバッテリーを使う方が多いでしょう。
中には、災害時の備えとしてモバイルバッテリーを持っている方もいます。
しかし、モバイルバッテリーは蓄電容量が少なく、出力できる電力も小さなものです。
それに対して、ポータブル電源では多くの電力を貯められるうえに、出力も大きいので利便性があります。
モバイルバッテリー | ポータブル電源 | |
容量 | 約40Wh | 240〜2,000Wh |
出力 | 約18W | 200~3,000W |
用途 | スマホやタブレットなどの充電 | 様々な電化製品に使用可能 |
このように、モバイルバッテリーを活用できるのは、せいぜいスマホやタブレットの充電くらいです。
その点、ポータブル電源はあらゆる電化製品に使えます。
この利便性の高さは、災害時などいざという時に役立つので、一家に1台はあった方が良いでしょう。
ポータブル電源の選び方
続いては、ポータブル電源の選び方について解説します。
- 電力容量
- 出力
- 価格
電力容量
まず、ポータブル電源の電力容量は「Wh(ワットアワー)」で表示し、1時間あたりの消費電力を意味します。
例えば、消費電力100Wのテレビを2時間使用する場合、「100W(0.1kw)× 2時間=200Wh」の電力容量が必要です。
前述の通り、ポータブル電源の電力容量は「240〜2,000Wh」と幅が広いので、あなたがどのような使い方をするかによって、選ぶべきポータブル電源の容量は変わってきます。
以下に、用途と容量の目安を掲載しておきますので、参考にしてみてください。
- 日帰りや1日程度の使用:200Wh~
- キャンプや車中泊で扇風機、電気毛布などを使用する:350Wh~
- 連泊キャンプや車載冷蔵庫など大型家電の使用:400Wh~
- 防災目的としての使用を想定:500Wh~
出力
次に、ポータブル電源を選ぶ際は、使用する電化製品の「消費電力」を調べてください。
消費電力とは、電化製品を動かすために必要な電力(パワー)です。
なぜ、使用する電力(パワー)を調べる必要があるのかというと、ポータブル電源には一度に出力できる電力が決められているからです。
そして、ポータブル電源の種類によって出力が異なるので、使用する電化製品の消費電力を調べて、それに合わせる必要があります。
一般的によく使用される電化製品の消費電力を見てみましょう。
電化製品 | 消費電力 |
スマートフォン | 5~30W |
電気毛布 | 50~80W |
車載冷蔵庫 | 60~300W |
炊飯器 | 100~300W |
ミキサー | 100~400W |
ドライヤー | 600~1,200W |
電子レンジ | 1,000~1,450W |
エアコン | 冷房時:130W~880W暖房時:110W~1,500W |
ポータブル電源の出力は「200〜3,000W」なので、電子レンジやエアコンといった消費電力が大きい電化製品を使うなら、出力も大きな商品を選ぶ必要があります。
価格
ここまでの話を聞くと、電力容量と出力が大きいポータブル電源を選べば良いと思いますよね。
確かに、「大は小を兼ねる」といったことわざがある通り、容量などが大きいポータブル電源を購入すれば「この家電で使えない」といった失敗はなくなります。
しかし、電力容量などが大きいポータブル電源は、それだけ価格も高くなります。
- 小容量(300Wh未満):2~4万円
- 中容量(400~600Wh):5万円〜10万円
- 大容量(600Wh以上):15万円以上
また、上を見ればキリがなく、中には200万円近いポータブル電源も存在します。
ポータブル電源を購入する際は、各製品の仕様と価格を比較したうえで、自身のニーズに合った商品を選ぶようにしてください。
おすすめのポータブル電源|日本製
続いては、おすすめの日本製ポータブル電源を3つご紹介します。
- JVCケンウッド ポータブル電源 BN-RB62-CA
- LACITA ポータブル電源 ENERBOX-SP
- SmartTap PowerArQ ポータブル電源 008601C-JPN-FS
JVCケンウッド ポータブル電源 BN-RB62-CA
画像:Amazon「JVCケンウッド ポータブル電源 BN-RB62-CA」
「JVCケンウッド」は、神奈川県横浜市に本社を構える日本ブランドです。
カメラやカー用品を中心とした電機メーカーで、ポータブル電源の製造・販売にも力を入れています。
こちらの「ポータブル電源 BN-RB62-CA」は、ケンウッドのスタンダードモデルで、あらゆる電化製品に使用できます。
また、持ち手がついており重量も6.5kgと比較的軽いので、女性でも持ち運びができるでしょう。
商品名 | JVCケンウッド ポータブル電源 BN-RB62-CA |
電力容量 | 626Wh |
出力 | AC:500W(瞬間最大1,000W)USB:36WDC:120W |
価格 | 79,860円(税込) |
【JVCケンウッド ポータブル電源 BN-RB62-CAはこちらから】
LACITA ポータブル電源 ENERBOX-SP
画像:Amazon「LACITA ポータブル電源 ENERBOX-SP」
「LACITA(ラ・チタ)」は、電化製品として安全性が認められた証である「PSEマーク」がついた日本メーカーです。
そんなLACITAが生み出した世界初の水に強いポータブル電源が「ENERBOX-SP」です。
最高湿度「98%」に対応している他、耐えられる気温も「-10°C〜40℃」と過酷な環境でも安全に使えます。
日本では、車内やテント内が高温多湿になりやすく、時には車内温度が40℃近くまで上がったり、湿度が90%以上になったりします。
そのような環境でも安心して使えるので、車内やテントなどでの使用を考えている方にはおすすめです。
商品名 | LACITA ポータブル電源 ENERBOX-SP |
電力容量 | 444Wh |
出力 | AC:400WUSB:10.5WDC:9~12.6V(最大110W) |
価格 | 82,800円(税込) |
【LACITA ポータブル電源 ENERBOX-SPはこちらから】
SmartTap PowerArQ ポータブル電源 008601C-JPN-FS
画像:Amazon「SmartTap PowerArQ ポータブル電源 008601C-JPN-FS」
「SmartTap PowerArQ」は、福岡県筑紫野市に本社を構える「加島商事株式会社」が展開するブランドです。
そんなSmartTapが開発した「ポータブル電源 008601C-JPN-FS」は、626Whという大容量かつ世界の安全基準を多数クリアしている高品質の商品です。
また、機能性だけでなくデザイン性にも力を入れており、オレンジとブラックの2トーンカラーに加えて、ポータブル電源としては珍しいレッドも用意してあります。
デザイン性にもこだわったポータブル電源選びをしたいなら、こちらの商品がおすすめです。
商品名 | SmartTap PowerArQ ポータブル電源 008601C-JPN-FS |
電力容量 | 626Wh |
出力 | 500W |
価格 | 47,000円(税込) |
【SmartTap PowerArQ ポータブル電源 008601C-JPN-FSはこちらから】
おすすめのポータブル電源|安い
最後は、おすすめの安いポータブル電源を3つご紹介します。
- Jackery ポータブル電源 240
- EcoFlow ポータブル電源 RIVER 2
- Anker 521 Portable Power Station
Jackery ポータブル電源 240
画像:Amazon「Jackery ポータブル電源 240」
「ポータブル電源 240」は世界シェアNo.1を誇る「Jackery」が販売する製品です。
本体の重さがたったの3.1kgしかないので、キャンプや車中箔でも場所を取らずに使用できます。
また、電力容量は240Whあるため、スマホやタブレット、パソコンの充電ができる他、小型ドローンの充電にも使えます。
この使い勝手の良さで、価格は3万円を切ってくるので、キャンプや野外撮影が趣味の方にはおすすめです。
商品名 | Jackery ポータブル電源 240 |
電力容量 | 240Wh |
出力 | 200W |
価格 | 26,820円(税込) |
EcoFlow ポータブル電源 RIVER 2
画像:Amazon「EcoFlow ポータブル電源 RIVER 2」
「EcoFlow ポータブル電源 RIVER 2」は、メーカー独自の技術によって、たった1時間でフル充電が完了する商品です。
また、搭載されたバッテリーは電気自動車にも使われる製品で、10年以上使用できる耐久性に優れたものとなっています。
スマホアプリからの遠隔操作も可能と高性能にもかかわらず、価格は3万円台と安い値段です。
商品名 | EcoFlow ポータブル電源 RIVER 2 |
電力容量 | 256Wh |
出力 | 300W(X-Boost機能オンで450W) |
価格 | 32,890円(税込) |
【EcoFlow ポータブル電源 RIVER 2はこちらから】
Anker 521 Portable Power Station
画像:Amazon「Anker 521 Portable Power Station」
従来製品より6倍も寿命が長いバッテリーを搭載した「Anker 521 Portable Power Station」は、メーカー独自技術によって寿命10年を実現しています。
また、耐衝撃性能に優れているので、様々な衝撃を受けやすい出先での使用も安心です。
本体中央で光るライトは、暗闇でランタン代わりになります。
車中泊やテント泊で活躍するポータブル電源なので、そのようなシーンでの利用を検討している方にはおすすめです。
商品名 | Anker 521 Portable Power Station |
電力容量 | 256Wh |
出力 | 380W |
価格 | 29,900円(税込) |
【Anker 521 Portable Power Stationはこちらから】
まとめ
今回は、おすすめのポータブル電源をご紹介しました。
ポータブル電源があれば、キャンプなどで使えるだけでなく、災害時の非常電源としても活躍します。
ただし、種類が豊富で機能性も様々なので、自身の用途を明確化して、自分に合ったポータブル電源を選ぶようにしてください。