毎日の掃除・洗濯・家事で汚れが気になったときに活躍するのが「酸素系漂白剤」。市販で販売されているのはお洗濯用品コーナーが多く、洗濯で使うイメージが強いですが、キッチン周り・お風呂・洗濯槽のお掃除にも使用可能です。
そこで今回は酸素系漂白剤の選び方を解説するとともに、おすすめの商品をランキング形式でご紹介します。液体タイプや粉末タイプの違いもご紹介しますので、黄ばみ対策や臭い取り対策など、目的にあうものをみつけてください。
色柄物の使用可否や取り扱い方法が異なる、塩素系漂白剤と酸素系漂白剤の違いを知ろう
家庭で手に入る漂白剤は、大きくわけて「塩素系漂白剤」「酸素系漂白剤」の2種類です。塩素系漂白剤は、漂白成分として次亜塩素酸ナトリウムを使用しており、漂白力が高いので白物にのみ使えるのが特徴。毛・シルク・ナイロンなどの繊維には使用できません。
塩素系漂白剤の漂白成分は、過炭酸ナトリウム・過炭酸水素です。漂白力は塩素系漂白剤ほど高くないものの、色・柄物に使用できるのが特徴。液体タイプであれば毛・絹にも使用でき、日常使い用では塩素系漂白剤の方が使い勝手がよいでしょう。
酸素系漂白剤の選び方
酸素系漂白剤を選ぶ際に重要な3つのポイントを見ていきましょう。
漂白力の高さが異なる、2種類の酸素系漂白剤の「タイプ」を選ぼう
酸素系漂白剤には、粉末タイプと液体タイプがあります。ここでは漂白力の高さなどの違いをチェックしていきましょう。
ワインなどの頑固な汚れの漂白で使うなら、漂白力が高い「粉末タイプ」がおすすめ
粉末タイプは、液体タイプよりも漂白力が高いのが特徴。主成分は過炭酸ナトリウムで、アルカリ性の活性酸素による酸化作用で漂白できます。染みついてしまったワインなどの頑固な汚れ・カレーなどの油を含む汚れには粉末タイプがおすすめです。
漂白作用で雑菌も退治するため、カビ対策・防臭・脱臭にも効果がありますよ。油汚れも落とせるため、お掃除用として使えるのも粉末タイプの特徴です。ただし、粉末タイプはシルクやウールなどのデリケートな素材には使用できませんので、ご注意ください。
シルク・ウールなどのデリケートな素材に使うなら、漂白力がソフトな「液体タイプ」がおすすめ
液体タイプは、粉末タイプよりも漂白力がソフトです。主成分は消毒液などと同じ成分であり、酸性を示す過酸化水素。ウールやシルクなどのタンパク質を含む動物性繊維にも使用できるのが特徴です。
油を分解する成分は入っていないので、漂白・除菌・消臭・シミ抜きなどの洗濯専用でお使いください。汚れに直接塗布できるスプレータイプの製品もありますので、シミ抜き用としては、大変使い勝手がよいでしょう。
界面活性剤や酵素などの付加されている「成分」にも注目しよう
界面活性剤や酵素などの成分は、汚れ落ちをアップしてくれるので上手に取り入れることが大切です。ここでは「界面活性剤」と「酵素」についてご紹介します。
表面汚れを落としてくれる「界面活性剤」入りなら、内部の色素汚れに浸透しやすく汚れ落ちUP
シミや汚れの中には、食べ物や衣服の着用による皮脂由来の油が含まれていることがほとんど。そこで活躍するのが界面活性剤。本来混じらない水と油を乳化させ、汚れを浮かし落とせるため、洗濯ではとても頼りになる成分です。
界面活性剤が表面に付着した汚れを浮かし落とすことで、漂白成分が繊維の奥に染み込んだ色素汚れまでしっかり届く点がポイント。逆にいうと、油汚れがあるままだと漂白剤が色素汚れまで届かず、結果として汚れが残ったままとなってしまうということなので、注目したい成分です。
タンパク質を分解する働きがある「酵素」入りなら、血液・母乳・食べこぼしなどにも効果的
血液・母乳・食べこぼし・襟垢・角質汚れ、そして雑菌など、意外に多くの汚れにタンパク質が含まれています。酵素が含まれた洗剤は、タンパク質汚れを分解する働きがあるので、これらの汚れにあてはまるときに活用してみるとよいでしょう。
酵素は50度程度でもっとも効果的に働くと言われてるので、頑固なタンパク汚れにはお湯の力も借りてみるのもおすすめ。ただし、酵素は衣服に残りやすいため、赤ちゃんの衣服や敏感肌の人の衣服は避けた方がベターです。
高頻度で使用するなら、一回の使用量に対する「価格」をチェックし、コスパがよいものを選ぼう
洗濯回数はご家庭により異なります。また、汚れの程度も家族構成によりさまざまです。部活動真っ盛りの成長期の子供がいたり、食べこぼしがちな子供がいるなど、漂白剤を頻繁に使用するなら、1回あたりの価格がリーズナブルなものを選ぶとよいでしょう。
液体タイプよりも粉末タイプの方が、1回あたりの使用量に対する値段が低い傾向です。コスパがよいものなら粉末タイプを中心に選ぶのがおすすめ。メーカーにはこだわらず、プライベートブランドなどもチェックしてみるとお得なものが見つかりやすいでしょう。
酸素系漂白剤のおすすめ人気ランキング10選
ここからはおすすめの酸素系漂白剤をランキング形式でご紹介します。選び方でご紹介したポイントを参考に、気になるものをぜひ見つけてください。
1位 花王 ワイドハイター EXパワー
界面活性剤入りでお洗濯がコップ一杯でパワーアップ
界面活性剤入りで、毎日のお洗濯にプラスするだけで漂白・消臭・抗菌効果が期待できます。汗臭さがスッキリするなど、毎回必ず洗剤とセットで使用する人も多い人気商品です。キャップで使用量を簡単にはかれるので、洗剤と混ぜて使用する手間を感じにくいですよ。
成分が残りにくいため、赤ちゃん肌着にも使用可能です。本体サイズも2種類、詰め替えサイズも2種類あるので、容量も選べます。人気のワイドハイターシリーズで1番売れている商品なので、どれにするか迷う人にもおすすめです。
2位 チャーチ&ドワイト オキシクリーン 粉末タイプ
洗濯にも漬けおきにもお掃除にも使えて便利
オキシクリーンは、頑固な汚れに効果的な酸素系漂白剤で、とくにSNSで話題になった「オキシ漬け」をしたい人におすすめです。もちろん、オキシクリーンは漬けるにとどまらず、洗濯からお掃除まで幅広くお使いいただけます。
パワフルな汚れ落とし効果の理由は酵素です。お湯やぬるま湯に溶かすと酸素の泡が無数に発生し、汚れやシミを浮かして落とせます。オキシクリーンの活用方法は公式サイトに色々掲載されているので、公式サイトもチェックしていただくとよいでしょう。
3位 LION ブライトSTRONG 白さと菌にブライトSTRONG
漂白効果にプラスで抗菌バリア成分入り
ブライトSTRONGは、部屋干しが多いなど、除菌・抗菌効果を重視する人におすすめです。抗菌剤が衣服の繊維をコーティングしてくれるので、着用中もずっと抗菌力が続くのがポイント。一日中菌の増殖を抑えてくれます。
汚れにピタッと密着しやすいジェル状なので、ピンポイントで塗布するときに液だれしにくく便利です。汚れがおちやすく、落ちた汚れの再付着も防げる再汚染防止剤入りで、白さが長持ちするのも嬉しいですね。
4位 花王 ワイドハイター PRO 強力分解パウダー 粉末タイプ
ホワイトフローラルの香りが人気
花王のワイドハイターの粉末タイプの漂白剤です。液体タイプでは汚れが残っているときなど、頑固な汚れにはこの強力分解パウダーが効果的。界面活性剤と酵素入りで、黄ばみ・黒ずみ・血液・食べこぼしなどのしつこい汚れもすっきり除去できるでしょう。
漂白効果だけでなく、衣類の除菌効果・ウイルス除去効果もあります。ホワイトフローラルの香りも人気で、香りの良さでリピートする人もいるほどです。インパクトのあるパッケージで、ほかの洗剤と並べても目立って見分けやすいというメリットもあります。
5位 SARAYA arau. アラウ 酸素系漂白剤 無添加 天然ハーブの香り
合成界面活性剤・合成香料など無添加が持ち味
赤ちゃん向けなどデリケートな肌にも使える「アラウシリーズ」の酸素系漂白剤なので、無添加にこだわっているのが特徴です。合成界面活性剤・合成香料・着色料・保存料は無添加で、成分は過炭酸ナトリウムのみとなっています。
アラウシリーズで定評のある天然ハーブの香りも特徴。もちろん、デリケートな肌の赤ちゃんの衣服にも使用できます。部屋干しの臭いの原因となるモラクセラ菌への99.9%除去効果があるので、部屋干し派にもおすすめです。
6位 シャボン玉石けん シャボン玉 過炭酸ナトリウム 酸素系漂白剤
過炭酸ナトリウム100%で用途多数
洗濯での使用はもちろんですが、食器やふきんなどの漂白・消臭・除菌、そしてお掃除用にも使える過炭酸ナトリウム100%の粉末タイプ。酸素の発泡パワーをさまざまな用途に活用したい人におすすめです。
ステンレスの水筒の茶渋取りや、コーヒーポットの洗浄でも使用可能。パッケージ裏面に細かく用途ごとのお掃除方法が記載されていますので、洗剤を使用しないナチュラルクリーニングに挑戦したいときにもいかがでしょうか。
7位 LION ブライトSTRONG極 パウダー
部屋干し臭・生乾き臭にも効果的
2位でご紹介したブライトの粉末タイプです。液体タイプとの違いはウイルス除去力。生乾きの臭いや外出先で衣類についた菌やウイルスが気になる人には、ライオン史上最大濃度の漂白成分配合の極ブライトSTRONGパウダーがおすすめです。
濃縮パウダーなので1回あたりの使用量は少量でよく、1日1回使用しても2ヶ月持ちます。容器内側にスプーンポケットが付いていて、手に粉が付きにくいので使い勝手もよいですよ。マイナスポイントが見つからないという高評価の口コミもありました。
8位 花王 ワイドハイター PRO 抗菌リキッド
ワイドハイターシリーズでもっとも抗菌力が高いタイプ
人気のワイドハイターシリーズで、抗菌力がいちばん高い製品です。界面活性剤入りの液体タイプなので、漂白・消臭・除菌などの基本的な効果だけでなく、抗菌効果を強く期待したい人はこちらをチェックしてみてください。
抗菌とは、菌の増殖を抑えるという意味なので、嫌な臭いを発生させる菌の増殖を防いでくれれば、防臭にもなります。汗をかくことが予想されるスポーツ用の衣服などに使用するのがおすすめです。
9位 NICHIGA(ニチガ) 酸素系漂白剤 過炭酸ナトリウム
ブランドにこだわらないコスパ重視派におすすめ
ニチガの酸素系漂白剤は、過炭酸ナトリウム100%の粉末タイプ。ひとつめの特徴は、さまざまな用途において、漂白・消臭・除菌の効果を得たいときに使えることです。洗濯機の黒カビ・ふきんなどの台所用品・コーヒーの染み抜きなどにお使いいただけます。
ふたつめの特徴は、大容量で比較的リーズナブルに手に入ることです。粉末タイプのなかでも、ひとつ950g入っているものはなかなかありません。コストパフォーマンスを重視する人におすすめです。
10位 宮崎化学 ファイブクリーン 酵素入り
2種類の天然由来酵素の力に注目
水に溶けると、いっきに発泡する過炭酸ナトリウムに2種類の天然由来酵素を配合しています。基本的な使用方法(お湯3Lに対してスプーン1杯を溶かす)をおさえれば、家中のお掃除に活用していただけます。
容量も1.5kgとたくさん入っているので、酸素系漂白剤をお掃除全般に活用したい人におすすめです。使用方法の説明書が詳細でわかりやすいのもポイント。もともと掃除したかった場所以外のお掃除方法も見つかりやすいでしょう。
おすすめの酸素系漂白剤の口コミをチェック
おすすめの酸素系漂白剤の口コミをご紹介します。ご購入の際の参考にしてみてくださいね。※口コミはあくまで個人の感想です。
花王 ワイドハイター EXパワーの口コミ
バスタオルが臭くて、これを教えてもらって
使ったら臭わなくなったからもう手放せない
普通のワイドハイターもあるけどそれより
EXパワーの方が消臭の力がある
その分ちょっとEXパワーのが高いけどね
漂白剤だけど色落ちしないから
安心して使えますよ
洗濯物の臭いが気になる人は是非
使ってみてください♡
小さいサイズだと200円くらいで
買えた気がする!!
出典:LIPS
チャーチ&ドワイト オキシクリーン 粉末タイプの口コミ
万能の粉末タイプ酸素系漂白剤
今までデイリーなお洗濯は 液体タイプの酸素系漂白剤を使用していましたが、 部屋干しが続くと、どうしても生乾き臭がしちゃって困っていました
オキシクリーンを使うようになってからは、 生乾き臭が皆無! 生乾き臭が染みついちゃっていた衣類も 臭いがキレイにとれていました
楽天で大容量サイズをお得にまとめ買いするのがオススメです
出典:LIPS
シャボン玉石けん シャボン玉 過炭酸ナトリウム 酸素系漂白剤の口コミ
ずっと愛用してる漂白剤があります。
シャボン玉石けんの酸素系漂白剤です。
蓄積した臭いが落ちないタオルや、洗濯だけでは落ちにくい染みに、熱めのお湯(50℃)でつけ置きしたらスッキリしますよ。
洗濯機の掃除にも使ってます。
びっくりする位、ピロピロワカメみたいなのが出てきます(笑)
出典:LIPS
汚れを落として白くする酸素系漂白剤は、キッチンや洗濯槽の掃除など、洗濯以外にも活用可能
酸素系漂白剤のうち、粉末タイプについては、洗濯だけでなくキッチン周りの汚れ落とし・洗濯槽の掃除・お風呂掃除など幅広く活用できます。油を落とす効果もあるので、ベタついた油汚れもすっきり落とせるでしょう。
カビ取り・除菌・防臭効果もあります。また、過炭酸ナトリウム100%のものは、臭いもなく、使った後は無害な炭酸ソーダ・水・酵素に分解されるだけなので、安心してお使いいただけます。
まとめ
酸素系漂白剤選びでは、粉末と液体とタイプごとの特徴をとらえることが大切です。粉末タイプの方が漂白パワーが強いことと、シルクやウールは使用できないことは基本的な知識として覚えていただくとよいでしょう。
界面活性剤や酵素などのサポート成分入りは、手強い汚れに効果的です。毎日のお洗濯に使う人は、大容量タイプや1回あたりの使用量に対する価格などもチェックしてみてください。こちらの記事を参考に、お気に入りの酸素系漂白剤を見つけてくださいね。
記事に関する注意事項
※「おすすめランキング」で紹介している情報は、各々の商品の安全性・有効性を確実に保証しているものではありません。商品を選ぶ際の参考情報としてご利用ください。
※メーカーや発売元のHP、Amazon・楽天市場などの発売店の情報をもとに商品のスペックを執筆しています。
※「おすすめランキング」で紹介した商品は記事制作時のもので、その後、商品のリニューアルにより仕様や値段が変更されていたり、製造・販売が中止されている可能性があります。
※本記事は執筆時点での情報であり、最新のものとは異なる可能性があります。予めご了承ください。