洗濯槽から嫌な臭いや黒いカスが出てきたら、その洗濯槽はかなり汚れを溜め込んでいます。そんな汚れやカビを一気に綺麗にしてくれるのが「洗濯槽クリーナー」。塩素系と酸素系があり、汚れやお手入れの頻度に合わせて使い分けると効果的です。
また、汚れを落とすだけでなく除菌力の高い商品も多く販売されています。気にはなっていても種類も多くどれを使ったらいいのかわからない、どんなお手入れの仕方が良いか知りたいという方も多いと思います。そんな方のために、効果的なお手入れの仕方とおすすめ商品の特徴をランキング形式で紹介していきます。
洗濯槽の汚れの原因
洗濯槽の主な汚れは「黒カビ」です。洗剤残りや衣類についた皮脂汚れ・洗濯槽内の水垢などを栄養として、どんどん繁殖していきます。また、黒カビや雑菌は嫌な臭いの原因となり、せっかく洗った洗濯物に臭い移りしてしまうことも。
そしてさらに恐いのが、その汚れを放置していると洗濯機の故障の原因になってしまうこともあります。そんなことにならないように、定期的なお手入れで清潔な洗濯槽を保ち、気持ちよくお洗濯が出来るようにしておきましょう。
洗濯槽クリーナーの選び方
洗濯槽クリーナーを選ぶときには、いくつかチェックしておくことがあります。お手入れの頻度や洗濯機の種類によって、効果や使いやすさが変わってきますので、今回紹介する選び方を参考にしてみてくださいね。
対応する洗濯機の種類をチェック
洗濯槽クリーナーを購入する際、まずチェックしてほしいのは自宅の洗濯機に対応しているかどうかという点です。洗濯機の形状だけでなく、洗濯槽の素材によっても使用できる洗濯槽クリーナーが限られる場合もあります。
メーカーによっては推奨商品が決まっている場合もありますので、取り扱い説明書と商品パッケージをしっかり確認し、対応しているかどうかのチェックを忘れずに行いましょう。非対応のものを使ってしまうと、効果が得られないばかりか故障の原因になってしまいますので気をつけてくださいね。
掃除の頻度で選ぶ
洗濯槽の汚れ具合や、お手入れの頻度で使い分けるとより効果的です。それぞれ得意とする汚れが違いますので、汚れに合った成分が配合されている洗濯槽クリーナを選びましょう。
2ヵ月に1回の細かい汚れには「塩素系」
こまかい汚れを落とすのに適している「塩素系」の洗濯槽クリーナー。次亜塩素酸ナトリウムを主成分とし、塩素の力で汚れを溶かして落とします。強い殺菌力を持っているのが特徴でカビや雑菌などに強く、それらが原因で起こる洗濯槽の嫌な臭いを消す効果もあります。
使い方も比較的簡単で、短時間で終わるため2カ月に1回のこまめなお手入れに向いています。ただ、塩素が衣類や肌を傷めてしまう可能性がありますので、用法や容量など説明書をよく読んでから使いましょう。
半年に1回汚れをごっそり落とすには「酸素系」
蓄積した厚みのある汚れを落とすのを得意とする「酸素系」の洗濯槽クリーナー。過酸化ナトリウムを主成分とし、酸素の泡の力で汚れを浮かして落とします。殺菌力は塩素系に劣りますが、その分お肌や衣類には優しいためお肌の弱い方や赤ちゃんがいるご家庭に向いています。
ただ、途中で浮いてきた汚れをすくって取る作業が必要な場合もあるため手間と時間がかかります。また、ドラム式洗濯機には非対応のものもあるので注意してください。溜まった汚れもしっかり落としてくれるので半年に1回のお手入れにおすすめです。
1年以上掃除していない方は「塩素と酸素のダブル使い」
これまで洗濯槽のお手入れをせず、1年以上放置していた方は塩素系と酸素系の「ダブル使い」をおすすめします。まずは、酸素系の酸素の力で厚みのある汚れを浮かして落とし、そのあと殺菌力の高い塩素系で細かい汚れとカビや雑菌を除去します。
2種類の特徴を活かして、放置して溜まった頑固な汚れを一掃して、清潔な洗濯槽を取り戻しましょう。ただし、絶対に混ぜて使わないでください！有毒ガスが発生し人体に影響を及ぼす可能性がありますので注意してください。
形状で選ぶ
粉末と液体があり、使い勝手や効果にも違いがあります。また、洗濯機の形状によっては非対応の場合がありますので購入する際に気をつけてくださいね。
溶けやすく、手軽な「液体タイプ」
水に溶けやすい「液体タイプ」。短時間で手っ取り早くお手入れできるのが特徴です。また、指定分量をそそぐだけのものがほどんどなので、使い方も簡単で時間もかからないのでお手入れする時間帯を選ばないのも嬉しいポイントです。
付け置きで汚れを隅々まで汚れ・カビを落とす「粉末タイプ」
粉末タイプは時間をかけて隅々までしっかりと汚れを落とす「付け置き」掃除に向いています。粉末が溶けるまで時間がかかりますので、夜中など長く洗濯機を使わない時間帯に使用することをおすすめします。汚れがひどい場合は、付け置き洗いをすると効果的ですよ。
ドラム式専用「液体・粉末混合タイプ」
ドラム式洗濯機は粉末タイプが非対応となっている場合があります。そんなドラム式に専用の「液体・粉末混合タイプ」という洗濯槽クリーナーが存在します。
縦型洗濯機に比べ、水量が少ないドラム式洗濯機でも洗剤の容量を調整することで、溶け残りの心配もありません。ドラム式洗濯機を使用中の方は是非おすすめしたいタイプです。
くずとりネット対応なら手間が省けて便利
洗濯槽のお手入れの際につい忘れがちな「くずとりネット」の存在。これを取り忘れて洗濯槽を掃除すると洗濯機が故障する可能性がありますが、くずとりネット対応であれば気にすることなく使用できて安心です。また、一緒に掃除が出来て綺麗になるので、手間も省けてとても便利です。
洗濯槽クリーナーおすすめ人気ランキング10選
人気の洗濯槽クリーナーを商品の特徴と一緒にランキング形式で紹介していきます。お気に入りの商品を見つける参考にしてみてくださいね！
なお掲載商品は、上記の選び方で記載した効果・効能があることを保証したものではありません。ご購入にあたっては、各商品に記載されている効果・効能をご確認ください。
1位 日立 洗濯槽クリーナー
抜群の殺菌能力！使いやすい容器も高評価
日立が販売する塩素系の純正クリーナー。日立製品だけでなく、全メーカーに対応しています。縦型・ドラム式どちらにも対応しており、ステンレス・プラスチックどちらの洗濯槽にも使用可能と、形状や素材を選ばないのも魅力です。
殺菌力が高く酷い汚れにも効果を発揮できる優秀なクリーナーと言えるでしょう。容器が持ちやすく、液だれもしにくい注ぎ口も高評価。初めて使う人やカビが気になる人におすすめの商品です。
2位 パナソニック 洗濯槽クリーナー ドラム式専用
除菌力の高いが魅力のドラム式専用塩素系クリーナー
安心のメーカー推奨ドラム式専用クリーナーです。塩素系液体クリーナーで、高い除菌効果と洗浄力でカビや嫌なにおいを徹底分解してくれます。
また、サビや腐食を防止する成分も配合されており、洗濯機にも優しいクリーナーとなっています。少し値段は高めですが、パナソニック製の洗濯機を使用している方は是非候補に入れてみてくださいね。
3位 ジョンソン 洗濯槽カビキラー
除菌力に自信あり！コンパクトな容器で扱いやすい
カビや雑菌を塩素の力で分解して洗浄。カスが残らないので、取る手間もいらずお手入れが楽に出来るクリーナーです。また、除菌力も高く嫌なにおいの原因も取り除いてくれるので、洗濯槽内のにおいが気になる人にもおすすめです。
容器もコンパクトで扱いやすく短時間で掃除が出来るので、定期的なお手入れにも向いています。また、こまかい設定や作業などもないためお手入れに時間や手間をかけたくない人にも気軽に使える商品です。
4位 P&G アリエール 洗たく槽クリーナー
臭いの元とカビ胞子を徹底除去
活性酵素の力でカビ胞子を徹底除去してくれる酸素系クリーナー。溶けやすいパウダータイプで、付け置きしなくても十分な効果を発揮してくれます。
におい除去にもこだわっており、除菌消臭・防臭効果と清潔感のある爽やかな香りで使い勝手もいいのが特徴です。時間も取られず手軽に出来るので、忙しい方やにおいが気になる方におすすめの商品です。
5位 シャボン玉 洗たく槽クリーナー
成分に安全性を求めた酸素系クリーナー
石鹸成分が汚れや嫌なにおいを除去してくれる、酸素系粉末クリーナーです。弱アルカリ性なので、手肌や衣類・洗濯槽にも優しく、小さなお子さんがいるご家庭でも安心して使える商品です。
ただ、ドラム式には使用できませんので購入の際は注意してくださいね。3～4時間付け置きする必要があるので、時間のある人や長期間お手入れしていなかった人にもおすすめの商品です。
6位 エステー 洗浄力 洗たく槽クリーナー
高い除菌力と分かりやすい説明書で初心者も使いやすい
約3分で洗いからすすぎまで完了する、お手軽な洗濯槽クリーナー。時間をかけずにカビや雑菌を除去し嫌なにおいを防いでくれるので、忙しい方にも使いやすい商品です。
また、再付着防止成分も配合されており、一度落ちた汚れが再度洗濯槽に付きにくくなっています。低価格で短時間で済むので、定期的なお手入れにも負担の少ないクリーナーとなっています。
7位 サラヤ アラウ. 洗たく槽クリーナー
無添加で安心、汚れ落ちにも期待できる
100％植物由来の成分にこだわった、肌や環境に優しい洗濯槽クリーナー。汚れ落ちや除菌力にも遜色なく、十分な洗浄効果が期待できます。天然ハーブのスッキリとしたにおいが洗濯槽内のこもったにおいを消し、掃除後も爽やかさが続くのも嬉しいポイントです。
1回使い切りで軽量の手間もなく使い方も簡単なので、初めて使う方でもスムーズにお手入れ出来ます。小さなお子さんがいるご家庭や無添加を好む方におすすめの商品です。
8位 奥田薬品 いいね。液体洗濯槽クリーナー
除菌力も優秀！初心者でもわかりやすく使いやすい
高い除菌力が魅力の塩素系液体クリーナー。使用量や使い方など説明書の記載がわかりやすく初心者でも簡単に使うことが出来る商品です。
ただ、塩素系の強いにおいや液だれなど使い勝手にやや不満を感じる点もあるので、使い勝手のいい商品を探している人には向きません。除菌力や洗浄力にこだわりたい人は、試してみる価値はありそうです。
9位 レックケミカル 洗濯槽の激落ちくん
全種類の洗濯機に対応。カビを根こそぎ落とす
ドラム式にも対応の酸素系粉末クリーナーです。カビの根元から根こそぎ取り除くことで、カビの再発生を防ぐ効果が期待できます。塩素系を配合していないので衣類にも優しく、付け置きの必要がないので時間も取られません。
また、ステンレス・プラスチックどちらの槽でも対応可能なのも嬉しいポイントです。手軽にカビ対策をしたい方におすすめの商品です。
10位 グラフィコ オキシクリーンEX
これ1つで洗濯槽もお洗濯も出来る優れもの
お洗濯用の洗剤としても有名なオキシクリーン。漂白や除菌力の高さが魅力の洗剤です。全ての洗濯機に対応可能となっており、泡の力で汚れやカビをしっかり落としてくれます。
専用のカップで軽量して入れるだけなので、手が汚れる心配もなく使い勝手もいい商品と言えます。洗濯槽の掃除だけでなく色んな場所の掃除にも使えるので、他の用途でも使いたい方におすすめです。
おすすめの洗濯槽クリーナーの口コミをチェック
おすすめの洗濯槽クリーナーの口コミをご紹介します。ご購入の際の参考にしてみてくださいね。※口コミはあくまで個人の感想です。
パナソニック 洗濯槽クリーナー ドラム式専用の口コミ
1年に一回は使用することを推奨との記載があったが半年に1回くらいはしたいこまめに塩素系漂白剤で曹洗浄はしていたが純正品の溶剤の威力はすさまじい。泥水みたいな汚水が…パッキンのカビもとれて綺麗になりました！
出典：amazon.co.jp
シャボン玉 洗たく槽クリーナーの口コミ
茶色の汚れが衣類に付くようになったので、2週間前に別の洗濯槽クリーナーを使用して洗浄しましたが、あまり汚れは取れませんでした。洗濯槽が汚れてないのかと思っていましたが、この洗濯槽クリーナーがいいと聞いたのでやってみたら15分回しただけでこの汚れです。本当にビックリです！生後3ヶ月の赤ちゃんがいるので、絶対にまた買います！
出典：amazon.co.jp
グラフィコ オキシクリーンEXの口コミ
他の方が懸念した梱包ですが、ガッチリとビニールで固定されていたので粉がこぼれている事はありませんでした！さっそく洗濯機のオキシ漬け開始！洗濯機は、購入して丁度2年、その間、数回、市販の洗濯槽クリーナーで掃除はしていましたが、かなり汚れが浮き出てきてびっくり！また頃合いをみて掃除していきたいので、大容量買って良かったです。
出典：amazon.co.jp
洗濯槽クリーナーの上手な使い方
洗濯槽クリーナーの効果をより発揮できるよう、上手な使い方を紹介しておきますね。お手入れする際は、是非取り入れてみてくださいね！
落としたい汚れ具合に合わせて使い分ける
洗濯槽クリーナーには得意な汚れがあります。強い殺菌力と細かい汚れ落としに向いている「塩素系」と肌や衣類に優しく、厚みのある頑固な汚れ落としに向いている「酸素系」。
落としたい汚れはどんなタイプかを見極めて使い分けることで、効率のいいお手入れが可能です。こまめなお手入れには塩素系が向いていますが、半年くらい空いてしまう場合は酸素系で時間をかけて落とすのをおすすめします。
お湯を使って洗浄力UP！
40度～50度くらいのお湯を使ってお手入れすると、クリーナーの成分が活発になり洗浄力UPに繋がります。沸かしたお湯を入れる際は、先にある程度水を張っておくほうがいいでしょう。
少し、面倒な作業になりますが汚れ落ちはよくなりますので、しっかり落としたい方にはおすすめです。ちなみに洗濯機によっては、40度くらいのお湯で洗濯できる機能が付いている場合もあるので、それでお手入れするとより楽に出来ます。
掃除の後はしっかり乾燥
掃除の後、洗濯槽内に水分や湿気が残ったままにしていると、またカビや雑菌の繁殖を促してしまいます。なので、お手入れ後は槽内をしっかり乾燥させておくことをおすすめします。
蓋をあけて乾燥でも良いですが、もし「槽乾燥」という機能が付いていたらその機能を使って、乾燥させるとよりいい状態が保てますのでおすすめです。
汚れをためない3つのポイント
日々の使い方で、汚れをためないポイントを紹介します。いつでも清潔な洗濯槽でお洗濯が出来るように、以下のことに気をつけておくといいですよ。
洗剤や柔軟剤を入れ過ぎない
よくやりがちな、洗剤や柔軟剤を多く入れてしまうこと。洗濯物の汚れをしっかり落としたいがために、必要以上に入れてしまっている方が結構います。多くいれると汚れが落ちるどころか、衣類に洗剤が残りあまりいい洗濯の仕方とは言えません。
また、同様に洗濯機内にも洗剤残りが多くなり洗剤カスが雑菌・カビなど汚れの原因となってしまいます。洗濯機の表示と洗剤の使用量を確認して、必要な量だけ入れるようにしましょう。
使わない時は乾燥させておく
カビや雑菌は湿気の多い環境を好みます。洗濯槽内はどうしても湿気がこもりやすく、カビや雑菌の温床となってしまいがちです。それを防止するのに効果的なのが「乾燥」させることです。洗濯のあとにしっかりと洗濯機内を乾燥させておくことで、カビや雑菌の増殖を抑え、汚れが溜まりにくくなります。
洗濯後は蓋はあけておくか、槽乾燥機能を使って乾燥させるなどすると良いでしょう。乾燥機付きの洗濯機なら少量の洗濯物を乾燥機にかけておけば、時間と電気代も少しで済んで干す手間も省けるので一石二鳥ですよ。
洗濯槽は定期的に掃除する
日々気をつけていても、どうしても汚れはつきます。なので、定期的なお手入れは続けることが必要です。短いスパンでお手入れしておけば、毎日清潔にお洗濯も出来ますし、溜まった汚れに時間を取られることもありません。
また、洗濯槽クリーナーの成分が、排水ホースの掃除も一緒にしてくれるのでニオイや詰まりの軽減にもつながります。洗濯機も長く快適に使えますので、日頃のメンテナンスをおすすめします。
まとめ
カビや雑菌だらけの洗濯機でお洗濯していると思ったら、ゾッとしますよね。手軽にお手入れ出来る洗濯槽クリーナーも沢山販売されていますので、汚れが溜まらないようこまめにお掃除しておきましょう。すでに汚れが溜まっている人は、一度付け置きでごっそり汚れを落としておきましょう。
塩素系であれば、時間をかけずに除菌・消臭が手軽に出来るものもありますし、酸素系なら頑固な汚れをしっかり落とすことも出来ます。自分に合ったお手入れ方法とクリーナーを見つけて清潔な洗濯槽を保ってくださいね。
