炊飯器は、毎日のご飯をおいしく楽しむために欠かせない家電のひとつです。1万円以下の安いモデルから3〜4万円を超える高級モデルまで、価格もさまざま。象印やタイガーなどメーカーも多く、3合炊き・5合炊きなどサイズ展開も豊富で、どれを選ぶべきか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、炊飯器のおすすめ人気ランキングをご紹介します。選び方のポイントもお伝えするので、自分にぴったりのアイテムを見つける参考にしてみてくださいね。
炊飯器の選び方
炊飯器を選ぶ際に重要な6つのポイントを見ていきましょう。
一人暮らしなら3合・2〜4人家族なら5.5合炊きが目安!「サイズ・炊飯容量」で選ぶ
炊飯器を選ぶ際は、1度に炊きたいご飯の量に合わせてサイズを選びましょう。余裕を持った容量で炊く方がおいしいため、少し大きめのものを購入するのがポイント。1合で約300g、お茶碗2杯分ほどのご飯が炊けます。
目安として、1〜2人暮らしなら3合炊き、3〜4人家族なら5合炊きがおすすめ。5人以上の大家族なら、一升炊きが便利でしょう。食べる量は人によって異なるため、自分にぴったりのものを選んでみてください。
ご飯の炊きあがりや価格帯が異なる「加熱方式」を比較しよう
炊飯器は製品によって、加熱方式が異なります。ご飯の炊きあがりや価格帯にかかわるポイントのため、しっかり比較するのがおすすめです。
2万円以下で購入可能なモデル多数!一人暮らしや価格重視の方におすすめの「マイコン式」
マイコン式の炊飯器は、できるだけ安い炊飯器を探している方におすすめです。1〜2万円以下で購入できるものも多く、製品数も豊富。マイコンを使って火力をコントロールし、釜底の熱を全体に伝えて炊飯する仕組みです。
IH式の炊飯器と比べると火力が弱いため、3合以上のお米を炊くとムラができてしまう可能性があるのが難点。一人暮らしの方や少食な方、価格重視の方に適しているでしょう。
たくさん炊いてもおいしい◎価格・性能のバランスがよい「IH式」
IH式の炊飯器は、価格と性能のバランスに優れています。内釜全体を発熱させる方式のため、炊きムラが少ないのがメリット。手軽においしいご飯を食べたい方におすすめです。
たくさん炊いてもおいしいので、家族が多い方だけでなく、冷凍ご飯をストックしておきたい一人暮らしの方にもぴったり。価格にもご飯のおいしさにもこだわりたい方は、ぜひチェックしてみてください。
お米のうまみや甘みを引き出す◎ご飯が好きなら「圧力IH・スチームIH式」がおすすめ
圧力IH式の炊飯器は、とにかくおいしいご飯が食べたい方におすすめです。内釜を密閉して加圧することで沸点を上げ、100℃以上の高温で炊きあげるのが特徴。お米の旨みや甘みがしっかり味わえます。
また、圧力IH式の炊飯器で炊いたご飯は、冷めてもおいしさが続きやすいのが魅力。お弁当用のご飯にも適しています。一方で、本体が大きく高価な傾向があるため、注意が必要です。
かまど炊きのようなご飯が特徴!直火で炊くからおこげの風味まで楽しめる「ガス式」
かまど炊きに近いご飯が味わえるのが、ガス式の炊飯器です。モデルによっては、最高約1,200℃を超える直火で釜全体を一気に加熱。お米本来の粘り・甘味と、おごげの風味が楽しめます。
ご自宅のガスの種類が、プロパンガスか都市ガス用かによって選べる製品が異なるため、注意が必要です。最近では、普通の炊飯器に近いおしゃれなデザインのモデルも発売されています。
メーカーごとにこだわりあり!好みの炊きあがりに合わせて「内釜の素材」を選ぶ
炊飯器の内釜にはさまざまな種類があり、メーカーごとのこだわりが反映されています。それぞれの特徴をチェックして、好みの炊きあがりに合った素材のものを選びましょう。
お米の甘みを感じるもっちりとしたご飯が楽しめる「土鍋釜」
土鍋釜は、遠赤外線効果に優れているのが特徴。お米の芯までしっかり加熱できるので、甘みを感じるもっちりとした味わいのご飯が楽しめます。タイガーやシロカが主なメーカーです。
ほかの素材と比べると厚みや重みがあり、少々扱いにくいのが難点。また、強い衝撃を加えると割れてしまう可能性もあるため、落下などには注意しましょう。
炊きムラが少ない◎お米の旨みや栄養を逃さず一気に炊きあげる「鉄釜」
鉄釜は発熱効率が高く、加熱ムラ・炊きムラが起きにくいのが魅力。短時間での炊飯が可能なため、旨みと栄養を閉じ込めた、ふっくらとしたご飯に仕上がります。主なメーカーは、象印や日立です。
ほかの素材と比べるとやや重たいのが難点ですが、なかには軽量化されているものもあります。重さが気になる方は、購入前にチェックしてみてくださいね。
直火炊きのような粒立ちがよくふっくらとしたご飯が楽しめる「炭釜」
炭釜は、優れた熱伝導率と遠赤外線効果の高さが特徴です。直火炊きのように激しい熱対流を起こして炊飯するため、ふっくらとやわらかく粒立ちのよいご飯が味わえます。三菱や東芝、パナソニックが主なメーカーです。
高級モデルになるほど炭の純度が高くなる傾向があり、熱伝導率がさらに高まります。しかし、炭の純度が高いものは衝撃に弱く、非常に高価格なため注意が必要です。
耐久性抜群◎激しい熱対流と大火力で均一にふっくら炊きあげる「ダイヤモンド釜」
ダイヤモンド釜は、熱伝導率の高さと優れた蓄熱性が特徴。細かな泡を大量に発生させ、激しい熱対流を起こして炊飯します。大火力で炊きあげる、炊きムラが少なくふっくらとしたご飯が魅力です。
主なメーカーは、パナソニックや東芝、アイリスオーヤマ。強度と耐摩耗性に優れている製品が多く、軽量で扱いやすいのもおすすめのポイントです。ぜひチェックしてみてください。
熱伝導率の高さが特徴!ツヤ・甘みがありふっくらとしたご飯が炊ける「銅釜」
プロの料理人に好まれるイメージが強い銅も、内釜の素材として採用されています。優れた蓄熱性と熱伝導率の高さが特徴で、ツヤ・甘みがあるふっくらとしたご飯が味わえます。
主なメーカーは、パナソニックや東芝、タイガーなどです。銅はもともと酸や塩分に弱く傷つきやすい素材のため、ほかの金属と組み合わせて多層構造にしています。
好みに合った美味しいご飯が炊ける・料理ができるなど多彩な「機能」もチェック
最新の炊飯器は保温機能・早炊き機能にとどまらず、驚くほど多彩な機能を搭載しています。好みに合った美味しいご飯が炊きたい・炊飯以外の調理にも使用したいなど、目的に合った機能をチェックしましょう。
お米の種類・料理などに合わせて好みの食感で炊ける「炊き分け機能」
お米の種類・料理などに合わせてご飯が炊けるのが、炊き分け機能です。玄米・雑穀米など白米以外のお米も楽しみたい方は、お米の種類ごとの炊き分けに対応しているモデルがおすすめ。また、こしひかり・あきたこまちなど、銘柄に合わせた炊き分けができる製品も存在します。
また、しゃっきり・もちもちなど、好みの食感に合わせた炊き分けができる機能も便利。その日の料理に合った味わいのご飯が楽しめるので、自宅ごはんのレベルアップに役立ちます。
煮込み料理・低温調理・パン焼きまで!料理の幅を広げるのに便利な「調理機能」
料理の幅を広げたい方におすすめなのが、調理機能です。お米を炊くだけでなく、さまざまなレシピにチャレンジ可能。たとえば、高温調理機能付きのものなら豚の角煮、低温調理に対応しているものならローストビーフや鶏ハムなどが作れます。
また、なかにはパン生地の発酵から焼きあげまで1台でこなせる、パン焼き機能付きの炊飯器も存在します。ほかの調理家電を置くスペースがない、一人暮らしの方にもぴったりの機能です。
炊飯時の蒸気が少ないから狭いスペースにも置きやすい「蒸気カット機能」
炊飯中の蒸気を抑えて安全に使用したい方におすすめなのが、蒸気カット機能です。やけどの心配が軽減できるため、とくに子供やペットがいるご家庭で使用する際に役立ちます。
ごはんのにおいが広がりにくいため、妊娠中の方にもおすすめ。湿気がこもりやすいワンルームや、結露が起きやすい部屋にお住まいの方にも便利です。一方で、蒸気を回収するタンクや内蓋のお手入れに手間がかかるのがデメリットといえます。
パーツが少ない・掃除機能付きなど「お手入れのしやすさ」もチェックしよう
炊飯器は使用頻度の高い家電のため、こまめなお手入れが必要です。日頃のお手入れをしっかりと行うことは、おいしいご飯を炊くためにも重要。どれだけの高級機でも、掃除が行き届いていなければ炊きあがりの味が落ちてしまいます。
炊飯器には、頻繁に洗う箇所と定期的に洗う箇所があります。頻繁に洗う箇所のパーツが少ないか、パーツの取り外しや組み立てがしやすいかなどをチェックしましょう。また、面倒くさがりの方には、掃除の手間が軽減できる「お手入れ機能」付きの炊飯器もおすすめです。
5万円を超える高級炊飯器が人気!求める性能に合わせて「価格帯」を選ぼう
炊飯器の価格帯は非常に幅広く、1万円以下〜8万円を超える機種までさまざまな製品が展開されています。なかでも近年人気が高いのが、5万円以上の高級炊飯器。多くのモデルが、粘りと甘みの強いおいしいご飯を炊くために必要な高い火力を備えています。
一方で、価格とおいしさのバランスがよい炊飯器を探している方には、2〜3万円前後のモデルがおすすめ。ムラの少ない炊きあがりや長時間保温など、必要最低限の機能・性能が期待できるものが多いので、ぜひチェックしてみてくださいね。
炊飯器のおすすめ人気ランキング10選
ここからは炊飯器のおすすめ人気ランキング10選をご紹介します。選ぶ際のポイントを参考に、ぜひお気に入りの1台を見つけてみてくださいね。
1位 ZOJIRUSHI(象印マホービン) 炎舞炊き 圧力IH炊飯ジャー NW-FA10
ご飯好きにおすすめ!121通りの炊き方で自分好みの味わいに
記憶に残るおいしさを実現するために炊飯方法の概念を変えた、圧力IH式の炊飯器です。激しい熱対流で縦横無尽にお米を舞いあげる「炎舞炊き」が特徴。部分的な集中加熱を繰り返す炊飯方法で、ふっくらもちもちのご飯を炊きあげます。
内釜には、発熱効率と蓄熱性に優れた鉄釜を採用。「うまみプラスプラチナコート」で、ご飯の甘み成分と旨み成分を引き出します。雑穀米や玄米などの健康米メニューが充実しているのも、おすすめのポイントです。
2位 TIGER(タイガー魔法瓶) 圧力IHジャー炊飯器 炊きたて JPV-A100
土鍋のような甘み・粒立ち◎保温ごはんのおいしさにもこだわった炊飯ジャー
手間を省いておいしいご飯を楽しみたい方におすすめの圧力IH式炊飯器です。ご飯の甘みを引き出す、土鍋蓄熱コートを採用した厚釜が特徴。土鍋で炊いたご飯のような甘み・粒立ちが期待できます。
保温中の蒸発水量を抑える「粒立ち保温プログラム」を搭載しているのも魅力です。保温ごはんのおいしさにもこだわっています。また、毎回お手入れが必要なのは内釜と内蓋のみ。掃除が簡単なのも、おすすめのポイントです。
3位 ZOJIRUSHI(象印マホービン) 極め炊き IH炊飯ジャー NW-VD10
30時間うるつや保温◎強火でうまみを引き出す豪熱沸とうIH
強火でうまみを引き出す「豪熱沸とうIH」が特徴の炊飯器です。沸騰後もIHの高火力で炊き続けるため、芯までふっくらとしたおいしいご飯が味わえます。炊き方が選べる「白米炊き分け3コース」も搭載。かため・ふつう・やわらかめの3つの炊き分けに対応しています。
30時間までおいしく保温できる「うるつや保温」も魅力。底センサーが保温に最適な温度を保って、ごはんの水分を守ります。比較的価格も安いため、手軽においしいご飯を楽しみたい方におすすめです。
4位 Panasonic(パナソニック) 圧力IHジャー炊飯器 SR-NB102
冷めてもおいしいふっくらごはんが炊けるコンパクト設計モデル
おしゃれなデザインが目を惹く、コンパクト設計の炊飯器です。カラーはホワイトとグリーンの2色をラインナップ。圧力で芯まで熱を通しふっくら炊きあげる、冷めてもおいしいご飯が魅力です。内釜には、発熱性・蓄熱性・耐久性に優れたダイヤモンド竈釜を採用しています。
使用後のお手入れが必要なのは、丸洗いできるワンタッチふた加熱板と内釜の2つだけ。ワンタッチふた加熱板は、食洗機に対応しています。また、圧力を使ったお手入れ機能を搭載しているのも便利です。
5位 TIGER(タイガー魔法瓶) 土鍋圧力IHジャー炊飯器 土鍋ご泡火炊き JPL-S100
大火力をキープしてお米の甘みを引き出す高級炊飯器
「連続ノンストップ加熱」で大火力を長時間キープ。お米の甘み・旨み・弾力を堪能したい方におすすめの高級炊飯器です。70種類の銘柄が炊き分けできる「銘柄巧み炊きわけ機能」を搭載しています。
内釜には、厳しい検査をクリアした高品質の本土鍋を採用。やさしい泡立ちでお米を守り、遠赤外線で旨みを引き出します。3段階の火加減調整機能も搭載しており、土鍋ならではの香ばしいおこげが楽しめるのも魅力です。
6位 MITSUBISHI(三菱) ジャー炊飯器 NJ-BWD10-B
三菱だけの連続沸騰でごはんのうまみをとことん引き出す
もちっと甘くて粒感しっかりのご飯が炊ける、IH炊飯器です。三菱だけの特許「連続沸騰」が特徴。大火力をキープし沸騰し続けることで、お米の旨みをとことん引き出します。
お米の持ち味を引き出す「銘柄芳潤炊きモード」を搭載。全国50銘柄に対応している、ご飯好きにはたまらない機能です。また、うまさと早さを両立した「うま早」と、0.5合が約19分で炊ける「お急ぎ」の2コースから選べる、便利な早炊き機能も備えています。
7位 TOSHIBA(東芝) 真空圧力IHジャー炊飯器 炎匠炊き RC-10VST
銘柄に合わせて炊き分け可能◎銅釜の熱対流でお米のうまさを高める
こしひかり・ひとめぼれ・ひのひかり・あきたこまち・ななつぼしの5銘柄に対応。銘柄ごとの個性を活かして炊きあげできる、真空圧力IH式の炊飯器です。かまどのような熱対流を実現する、鍛造かまど銅釜を採用しています。
内釜のなかを真空することで、お米にたっぷり吸水させることが可能。ふっくらと甘いご飯が味わえます。掃除がしやすいフラットパネルでお手入れも簡単、内蓋・蒸気口が丸洗いできるのも便利なポイントです。
8位 IRIS OHYAMA(アイリスオーヤマ)ジャー炊飯器 1.5合 RC-MF15
一人暮らしや少食の方におすすめ!少量のごはんが美味しく炊ける炊飯器
毎回炊きたてのご飯が食べたい方におすすめの、コンパクトな1.5合炊き炊飯器です。少量でもおいしく炊けるのがうれしいポイント。一人暮らしや少食の方にも便利なサイズです。
糖質を約10%抑制する、低糖質メニューを搭載しているのも特徴。健康サポートにも期待できます。また、最大3時間の保温機能や最大12時間後まで設定可能な予約機能など、必要最低限の機能をしっかり備えているのもうれしいですね。
9位 ZOJIRUSHI(象印マホービン) 圧力IH炊飯ジャー 極め炊き NP-RT05
発熱効率に優れた鉄器コートプラチナ厚釜でごはんの甘みを引き出す
しゃっきりからもちもちまで、好みの食感に合わせた4通りの炊き分けが可能。 発熱効率に優れた鉄器コートプラチナ厚釜で、ごはんの甘みを引き出す圧力IH式の炊飯器です。Ag+抗菌加工が施された、立つしゃもじがセットになっています。
もち麦や押し麦がふっくらもちもちに炊ける「麦ごはんメニュー」も魅力。健康を気遣う方にうれしい機能です。内釜のにおいが気になるときに便利な「クリーニング機能」も搭載しているのも便利ですね。
10位 HITACHI(日立) 日立IHジャー炊飯器 ふっくら御膳 RZ-V100FM
京の米老舗八代目儀兵衛の「外硬内軟」を目指したひと粒のうまさが特徴
圧力とスチームの力でおいしいご飯を炊きあげる、日立のIH炊飯ジャーです。京の米老舗八代目儀兵衛の「外硬内軟」を目指した、ひと粒のうまさが特徴。浸し・再加熱・蒸らしの3点にこだわり、粒の輪郭と甘みが際立つ味わいを実現しました。
暮らしに馴染む、シンプルでおしゃれな見た目も魅力。無駄が削ぎ落とされた凹凸の少ないデザインは、掃除のしやすさにも優れています。また、炊飯中の蒸気を抑える「蒸気カット機能」も搭載しているため、子供やペットがいるご家庭にもおすすめです。
まとめ
炊飯器を購入する際は、適切なサイズや炊飯容量のものを選びましょう。一人暮らしなら3合、2〜4人家族なら5.5合炊きが目安です。また、炊きあがりにかかわる加熱方式や、メーカーごとのこだわりが出やすい内釜の種類にも注目してみてください。
炊飯器は、毎日使う方も多い家電です。自宅ごはんをさらに充実させるためにも、自分や家族にぴったりの炊飯器を見つけてみてくださいね。